カテゴリ:日本でのつれづれ
先日、夜の12時ごろに母から慌てた声で電話がかかってきた。
「変な手紙がきてるわよ!あんたに民事裁判を起こしたって!」 私は人格者ではないのは確かだが、ビタ1文借金もしてないし、人様に訴えられるような悪事を働いた覚えも無い。 これは明らかにおかしいと、ピンときた。 その手紙とやらは「民事訴訟裁判通達書」という題名らしく、 Faxで送ってもらうと中味は以下のようなものだった。 *********************************************************** 今回、貴方に対する民事訴訟裁判の訴状が提出された事を通達致します。 貴方は回収業者及びお取引契約会社に対しての契約不履行につき原告側が提出した訴状を管轄裁判所が受理した事をご報告致します。下記の裁判取り下げ期日を過ぎますと改めて出廷命令通知が届きますので記載期日に出廷して頂くようお願い致します。こちら民法188条に基づいた財務省認可書となっておりますので出廷拒否されますと原告側の主張が全面的に受理され裁判後の処置と致しましては被告の給与及び、動産物、不動産物の差し押さえを執行官立会いのもと強制執行させて頂きます。また、履行執行官による〔執行証書の交付〕を承諾して頂くと同時に債権譲渡証明書を1通郵送させて頂きますのでご了承ください。尚、書面通達となりますので個人情報保護の為、詳しい詳細等は当職員までご連絡下さい。 ※ご連絡なき場合には本書を勤務先等へ郵送させて頂きます。 裁判取り下げ期日 平成19年9月20日 〒110-0003 東京都中央区日本橋1-6 財団法人 日本管財局 03-5331-8869 (管理部) 電話受付時間 9:00~18:00(土・日・祝日を除く) *************************************************************** まず、何の理由で訴えたのかがどこにも書かれていない。 明らかに、受取人に上記電話番号に連絡を取らせるためであろう。 そこで、きっと相手の情報を言葉巧みに聞き出し、金を振り込ませるという手に間違いない。 だいたい「日本管財局」なんて、いかにもイカサマっぽい名前で笑える。 ネットで調べると、案の定、不特定の人に同じような文書を送りつけて騙そうとする架空請求詐欺だった。 しかし、こんな文書をいきなり送りつけられたら、びっくりして、騙される人もいるかもしれない。 うちの母も、「まさか、あの子がこんなこと!?」と一瞬気が動転したらしい。 高齢者の気を動転させるだけでも、罪深い行為だ。 桃太郎侍がいたら叩っ切られてほしいし、遠山の金さんがいたら、桜吹雪を見せつけて厳しく裁いてほしいところである。 皆さんも気をつけましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.25 07:35:35
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