ねこねこ日記

10月29日、モニュメントバレーを出発し、3時間ほどでアッパー・アンテロープキャニオンに着いた。
アンテロープキャニオンは「いいちこ」のちょっと前のＣＭでおなじみのスポットだ。
ここは、自分で勝手に見て回ることはできず、必ずナバホのツアーに参加しないといけない。
料金を支払い、午前10時半出発のツアーまで待つ。

オープンなバスに乗せられ、キャニオンの入り口まで連れて行ってもらう。結構寒い！
ナバホのガイドが先導し、キャニオンの中に入る。暗い。
この季節でも観光客が多いので混んでいる。
夏場はさぞかし大混雑かもしれないと思った。

　　　
　　暗いから、いまいちかな..

アッパーの観光を終えた後は、ロウアー・アンテロープキャニオンへ行った。
ここは料金を支払った後は自分達で自由に観光できると聞いていたが、暇だったのか、ナバホのガイドのおにいちゃんが案内してくれた。
ロウアーでは1997年に上流で降った雨による鉄砲水で11名の尊い命が失われた。
そのため、今では少しでも雨の兆候があるとキャニオンは閉鎖されることになった。
亡くなった方々に合掌し、キャニオンの中へと狭い階段を下る。
岩の間がとっても狭いので、アメリカ人のとっても太った人は通れないと思う。

太陽が高く上がってきたこともあるし、ロウアーの方が光が入ってきやすいのか
アッパーよりずっと綺麗だった。
団体客は来ないので、静かに落ち着いて写真を撮れるのも良い。
なお、ガイドにぴったりくっついていく必要はなく自分のペースで写真をとって回れるが
2時間以内にゲートに帰ってこないと罰金となる。

　
　ガイドのおにいさんが笛を吹いてくれた。
　岩に反響して良い感じ！

　　
　　いろんな色に変化する岩が美しい

鉄砲水で砂岩が浸食され、こんな造形美を生み出しているのは大自然の奇跡の一つだ。
観光できる端まで行き、再び、狭い岩の間の階段を上がって地上に出た。
とっても青い空を見てなんとなくほっとした。

この後は近くのペイジの町へ向かった。
ペイジはレイクパウエルのほとりにあるリゾートタウンである。
パウエル湖は、グレンキャニオン・ダムのために造られたダム湖だ。
昔は、グレンキャニオンという峡谷だったのが湖になったわけだ。
展望台から湖を眺めると、人造湖ながら美しい。
でも、湖の底に沈んだ峡谷はどんなに素晴らしかっただろうかとも思う。

グレンキャニオンダムの周辺にはパトカーが張っていて、制限速度を絶対に守らないといけない。知らないで走っていたら、前から来た車がライトをパカパカして注意してくれて事なきを得たが、ちょっと肝を冷やした。パカパカしてくれた人に感謝！

ペイジの町を通り過ぎて、宿泊先の、パウエル湖に面したリゾートホテル「Lake Powell Resort」に行く。
奮発して湖側の2部屋ある広い部屋を予約してあった。
しかし、ここはとんでもないホテルだったのだ！

チェックインして、一通り部屋を見て回ると、バスルームにおびたたしい髪の毛がっ！
浴槽にも泡が残ったままだし、トイレも掃除した様子なし。
そこかしこに埃がたまっていて、ありえない不潔さだ。
フロントに電話してクレームし、ちゃんと掃除をしてくれるように言うと
「オフーシーズンだから、ハウスキーピングの数が少ないから..」とか苦しい言い訳。
とにかく、出かけている間に掃除しておいてくれるように頼んで、
ドアに”掃除してください”の札をかけて出ていった。
買い物と晩御飯を済ませて部屋に戻ると、やはり全然掃除してなくて、相変わらずバスルームには大量の髪の毛が落ちたままであった。
そのくせ、”掃除してください”の札は内側に掛け直されていたので、札を掛け直しただけで何にもしていないということだ。
再びフロントに電話すると、「もうハウスキーピングは帰った」というので、
「じゃあ、自分で掃除するから掃除機を持ってきてくれ」と言って、
結局、自分で、気持ち悪い髪の毛束などを吸い取ることになった。サイテーだ。
翌日も、札が替え直されただけで、ベッドメーク以外、掃除は一切されていなかった。
ほんとうにひどいホテルである。
ペイジの町のコートヤードに泊まった方がよかったね～と後の祭りだった。

このホテルのメリットは眺めがよいのとボート乗り場が近いだけで、買い物や食事を
考えるとペイジの町に泊まる方が安くてずっと便利である。

この日はもう一つ外れたのが、食事だった。
ペイジの街中のステーキハウスでサラダバーとステーキを食べた。
サラダバーは良かったが、ステーキの肉がゴムみたいに固くてまずい！
しかも、クレジットカードで支払いすると、がめつい店主のおばちゃんに強制的に２０％もチップを載せられた。

観光は良かったが、ホテル＆レストランに凹んだ日だった。