トップリーグ第4節 東芝ーNEC ディフェンスの整備こそ、東芝最大の強み!
【トップリーグ第4節】 NECグリーンロケッツ 3VS47 東芝ブレイブルーパス 第4節注目のカードは東芝の圧勝! セットプレーは互角かNECが若干有利かと思っていましたが、東芝がスクラム、ラインアウトともに制圧しました。スクラムは8人で組む意識が違いましたね。ヒットした後の後ろ5人の追い足が東芝はすごい!さぼらないです。 ラインアウトはNECとしてはもっとキープできると考えてゲームプランを練っていたと思います。ただ、ここの反応も東芝が非常によかった。とにかくリフターの反応と読みがいい。NECは人数を減らしたり、1ダミー2ダミーを織り交ぜてサインを組み立てましたが、ついてこられていました。サインに気持ちが偏り過ぎて、トップ・オブ・ジャンプができていなかったように見えました。 この試合、NECのディフェンスは良く前に出ましたが、それがコンタクト局面の優位性に還元できていませんでした。FW戦で立ってつながたこともありますが、後半はブレイクダウンに寄ってしまいました。それと、NECはバテてきた選手がショートサイドに溜まる習性があります。前に出て相手にプレッシャーをかけるには、もう少しグラウンドの横幅を広く守れる必要がありました。 東芝のラグビーは見ながらため息が出るほどでした。自分がコーチしても、こんなチームを作れないなあ、もっと勉強しないとなあ、と思って見ていました。アタックに目が行きがちですが、今期の東芝の最大の強みはディフェンス。ここが安定したことだと思います。 僕は、チームの気持ちが「切れる」瞬間はディフェンスが通用しないことではなくアタックが通用しない時に訪れると思います。「どうやって止めるの?」より「どうやって取るの?」と感じた時、「参った」となるものです。今期の東芝は、相手にそう思わせるに十分なディフェンスを備えているのではないでしょうか。