九頭竜ダム 福井県大野市 揚水式発電所を備える 堰堤上に展示館も
忙しい毎日ですが、記事が残っているので消化したいと思います。今日はダムのお話。九頭竜ダム1 posted by (C)喜多山栄 私は決して“ダム萌え”ではありませんし、巨大ダム建設を推進する政府のお役人やゼネコンの回し者でもありません。純粋にドライブコースとして楽しめる場を紹介する趣旨で述べます。九頭竜ダム2 (上流側) posted by (C)喜多山栄 九頭竜ダムは福井県を流れる九頭竜川の上流に造られたロックフィルダム。粘土や砂、岩石を高く積み上げて建設されたダムです。名古屋からは東海北陸自動車道白鳥インターから油坂峠道路で岐阜、福井の県境を越えて走ると着きます。JR越美北線の終点、九頭竜湖駅はダム湖から命名された駅ですが少し距離があります。やはりドライブかバイクツーリング向きでしょう。九頭竜ダム3 (下流側) posted by (C)喜多山栄 巨大なえん堤の上には展示館が設けられ、建設の経緯やダムの構造、使用の目的などが分かるようにしてあります。ダムの直下には水力発電所が設けられ、おもに発電用として使われていることが分かります。鷲ダム1 posted by (C)喜多山栄 この発電所では“揚水式発電”をおこなっているとのこと。九頭竜ダムの下流には鷲ダムというコンクリート製のダムが設けられ、上流から放流された水をいったん貯めて、その一部を電気の利用の少ない夜間に九頭竜ダムにポンプアップして再利用しているとのこと。鷲ダム2 posted by (C)喜多山栄 湖の周囲を走るドライブもなかなか楽しいものです。天然の湖沼は案外身近には少なく(愛知県では碧南市の“油ヶ淵”1ヵ所のみ)、ダムによる人造湖を眺める機会の方が多いですね。「ダムはムダ」という意見には基本的に賛成。共感するものは当然あります。計画中のもので必要性が低かったり、建設費が巨大すぎるものは見直すべきでしょうね。でも、すでに完成しているもので実際に発電、治水、利水で役割を果たしているものはそれはそれで認めて有効利用すべきとも考えます。一部、完成しているのに水の使い道がないという大問題を抱えているところもありますが…。また取材する機会があれば触れたいと思います。