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テーマ:雑誌掲載ファッション(449)
VERYは光文社から出ている女性誌。 30代子持ち向け。 「VERYってどんな雑誌?」 と問われれば、ちょっと前までは、 「シロガネーゼに代表されるような浮世離れした専業主婦向けの、いけすかない雑誌」 と答えられるものでした。 駄菓子菓子。 編集部の意向か、そういったブッ飛んだセレブ専業主婦目線の雑誌ではなくなってきました。 我々一般庶民にしてみれば、世間感覚から脱線した暴走特急の如きVERY特集の方が、突っ込みどころ満載で面白かったんですけどね。 とはいえ、VERYはせいぜい我が国の「(自分が)上位10%くらい(だと思っている)の子持ち30代向け雑誌」であることには間違いありません。 上位10%くらいの子持ち30代向け雑誌。 自分が上位10%くらいだと思っている子持ち30代向けの、雑誌。 自己評価で上位10%くらいですから、実際には20%とかそれ以下の人々も読んでいることが推測できます。 今、我が国で上位20%とか30%とかいうと、基本的に1億総貧乏化なので、一般の庶民と大きな差がつかなくなっています。 以前のVERYのコンセプトであったセレブ専業主婦の割合がぐんぐん減少して、庶民方向にボリュームが移行していると。 しかし、そこは腐ってもVERYです。 VERYは今でも、必死に生きてる人のことを見下していますから。 たとえば、VERY妻が実際には「単に生活が苦しい」という理由で働いていたとしても、正面切ってそんなことは言いません。 「夢を実現するために輝いている私」 「働く姿を見せることで子どもに大切なことを伝えたい」 等々、いかに自分がイケてる人間であるかを誇示する文句で押してきます。 常に自分からキラキラ粉を振り捲いて、ものすごいバイタリティあるなと。 なんつーか、 自称「等身大」を盛りすぎな感じで、免疫がないと疲れちゃいます。 上位つったって、30%まできてたら庶民ですから、30%クラスのVERY信仰者がキラキラ迫ってこようもんなら、着飾ったブスを見たような痛さを感じてしまいますね…。 ええ。 VERYのすごいところは、読者であるVERY妻たちに「バイブル」と呼ばせたり、信仰・実行させたりというところなんです。 一種の宗教。 VERYが、必死に生きてる我々一般庶民を見下していることは、誌面のいたるところに現れています。 髪の結び方ひとつとっても、 「必死に見えない、まとめ髪の2大流行」 と題して、 「子育てに追われるなかで、 必要にかられてする ”とりあえず”の一つ結びは、 一歩間違うと余裕のない人にも 見えてしまうから要注意!」 と呼びかけるなど、見下し感満載です。 「要注意!」ですって、奥さん! 私ったら一つ結びで、VERYから要注意認定されちゃったわよ。 ノホホホホ、テロ指定国家ならぬテロ指定庶民ですね! 子持ちなんざ、必死だし余裕がないのがデフォルトなんですけどね。 美容室や病院の待合室などでVERYを手に取る機会があれば、 「基本的に、この雑誌は私たち庶民を見下している…?」 という前情報をもって臨んでいただけますと、 「あ、今、見下されてる」 「お、ここでも見下した!」 と、楽しめること請け合いです。 ↓そうねボタン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.05.07 08:09:05
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