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2007.04.19
テーマ：ニュース(100010)
カテゴリ：社会問題
１６日に起きたバージニア工科大での銃乱射事件。
実に多くの犠牲が出た。  この件に関しては、以下の記事に書いた。 バージニア銃乱射で死者３３人 事件に関連して、韓国人容疑者からＮＢＣテレビに送られた「犯行声明ビデオ」が注目された。 事件の起きたアメリカでも、この映像をめぐってマスコミ批判が起きているという。 米大学乱射「犯行声明」放映に反発の声、ＴＶ局使用自粛も（読売新聞） この問題は、重大事件が起きるたびに議論になるだろう。 ましてや今回のように鮮明な映像が残っていることで批判は強まる。 確かにマスコミの使命として「事実を伝える」ことは重要だ。 今回の場合は、放送してもしなくても批判されただろう。 放送すれば「どうして放送した！被害者感情を考えろ！」 放送しなければ「どうして放送しなかった！報道の役目だろう！」 その反面、マスコミが「商業主義」であるという事実は否めない。 視聴者側は知っている。 マスコミの商業主義が厳然たる事実だということを。 「批判されてこそマスコミ」という考えもある。 だが、被害者側にしてみれば容疑者の映像は苦しみの象徴でしかない。 もしマスコミが商業主義に走って被害者感情を忘れてしまってとしたら。 マスコミはすでに報道ではない。 いかなる批判も甘んじて受けるべき。 報道の編集権はマスコミにある。 だからこそマスコミは「報道する自由」の前に、大切なものがあることを忘れてはならない。 このことは決してアメリカだけの問題ではない。 日本でも、長崎市長銃撃事件でテレビ朝日「報道ステーション」に容疑者からの手紙が犯行前に届いていた。 しかも「犯行声明」として伝えられていた。 「犯行声明」報道で批判電話110本（デイリースポーツ） 日本でも、この点でテレビ朝日に批判があることは見過ごせない。 もちろん、テレビ朝日に起きたことは他の新聞、テレビ局でも起きうる。 アメリカでの批判を、日本のマスコミは自分のこととして考えるべきだ。
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最終更新日
2007.04.20 20:04:46
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