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りゅうちゃんミストラル

全143件 (143件中 1-10件目)

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読書

2011.04.21
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カテゴリ:読書
中学生向けの本だとバカにできない。
読んでそのことを認識した。

【送料無料】日本という国

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価格:1,260円(税込、送料別)

上矢印残念ながら売り切れ。

本書で最初に紹介されているのは福沢諭吉。
日本の近代、現代史を見事に解説している。

同感だったのは昭和天皇が敗戦を決めなかった部分。
1945年(昭和20年)2月に近衛文麿が進言した。
近衛の進言を天皇は「もう一度戦果を挙げてからでないと」と拒否。

この件については、以下の記事に書いた。

天皇に戦争責任はある!

もしこの時点で戦争終結ができていたなら。
東京大空襲や沖縄戦は避けることができた。

学校での歴史は、近代史や現代史まで届かないことが多い。
一部の教員は「面倒な部分を避けられてラッキー!」と感じているのか。

学校でも勉強しない。
家には戦争を語れる大人がすでにいない。

そんな時、こうした本を読むことは間違っていない。
本書がすべて正しいとは言わない。

だが、歴史を語る上での「叩き台」にはなる。
この「叩き台」の存在こそが大きい。

正直に書く。
私はサンフランシスコ講和条約についてよく知らなかった。

東京裁判の判決受け入れについては、すでに何度も記事に書いた。

中国副首相の会談キャンセルと靖国神社  

東京裁判と靖国についての社説比較。

日本から見た講和条約。そしてアメリカから見た講和条約。
だがそれ以外にアジア諸国から見た講和条約の視点が欠けていた。

その「よく知らない」という部分を知ったのは大きな収穫。
忘れないように記録しておく。


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最終更新日  2011.04.21 18:28:15
2011.04.07
カテゴリ:読書
ジェシカ・ウィリアムズが書いたこの本を読んだ。


世界がもし100人の村だったら」「あの金で何が買えたか」。
そしてこの本。

世界はまだ混沌としている。
奴隷に麻薬、著しい平均年齢の差(84歳と39歳!)。

知っていることも多かったが、この本で知ったことも多い。
「イギリスのスーパーマーケットは政府より個人情報を持っている」
「ブラジルでは軍人より化粧品販売員のほうが多い」

気になったのは麻薬について。
オランダの例を挙げて規制緩和を紹介。

読者の一部は「規制緩和すれば問題解決する」と解釈しないだろうか。
この問題はデリケートだ。くれぐれも誤解のないように。

私は大麻の規制緩和には反対だ。
以下のページでそのことについては書いた。

素人が語る薬物問題

ペットボトルの処理についてもリサイクルで解決するのか。
石油製品のペットボトルを製造しないよう「量り売り」が必要だ。

性器切除や良心の囚人、HIV陽性患者。
デジタル・ディバイド(情報格差)の問題。

中絶医師を殺害して一躍ヒーローになる牧師。
宗教を背景に殺人が正当化されるとはキリストもびっくり。

中絶医、教会で殺害される

にもかかわらず、キリスト教を背景に純潔教育が蔓延っている現状。

純潔教育については、かなり前になるが記事にした。

シルバーリングで純潔を守る?

上矢印この問題、キリスト教的世界観のない日本では理解されにくい。

追記

その後、この本を読み直してみた。
拷問についてのページで、以下の質問が鋭いと感じた。

「テロの情報が事前にわかるのなら、多くの人を救うために拷問をしてもいい」
という意見について君はどう思う?
(本書から引用)

拷問はしないほうがいいに決まっている。
しかし911テロなどを知ってしまった今、私は拷問を否定できない。

「多数を救うための少数を犠牲にする」という問題。
これはハーバード大のサンデル教授が講義で使いそうだ。

そう思ったら、来日時のテレビ番組でしっかりと使っていた。

サンデル教授 日本を救う!特別講義 3/3(youtube)

番組内での例はテロではなく、北朝鮮による拉致事件について。
拉致被害者救出のため、スパイの拷問をするかどうか。
サンデル教授は「どちらも正しい」と解説。
本当は、電車の例で「目の前の人は殺せない」ということが重要。

忘れてならないのは、拷問した場合「例外の怖さ」。
一つ例外を作れば、その次に別の事例で拷問するだろう。
そうするうちに、拷問が当たり前になる。


女性器切除についても考えさせられる。

「世界にはさまざまな価値観がある、
女性器切除もひとつの伝統として認めるべきだ」と主張する人に、君ならどう反論する?
(本書から引用)

伝統がすべて許されるのであれば、黒人差別も伝統だ。
だが現代社会では差別を許さない。

伝統について、どこまで肝要になるべきか。
これを間違えると、多くの悲劇が生まれる。

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関連記事

ジェシカ・ウィリアムズ『世界を見る目が変わる50の事実』  

上矢印50の項目はここで紹介されている。

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最終更新日  2011.04.16 10:14:37
2011.04.02
カテゴリ:読書
北海道の図書館司書、書店員たちが推薦する本。
それが多数(541作品)紹介されている。

【送料無料】高校生はこれを読め!

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図書館で偶然、この本を手にした。
司書たちが推薦する3冊の本。

結構有名なのに、私自身読んでいない作品も多い。
たとえばこんな本。

「阪急電車」有川浩
「天地明察」冲方丁
「悩む力」姜尚中
三浦しをん「風が強く吹いている」も読んでいない。

読書量の不足がはっきりわかる(汗)。


西の魔女が死んだ」(梨木香歩)。
夏の庭」(湯本香樹実)を推薦するのは予想通り。

夜のピクニック」(恩田陸)を推薦している人が多かった。
「オリエント急行殺人事件」(クリスティ)も複数いた。

本書では、漫画の推薦もあり。

「リアル」(井上雄彦)や「ちはやふる」(末次由紀)など。
手塚治虫は「アドルフに告ぐ」を推薦する人がいた。
だが哲学や宗教などを描いた「火の鳥」を私は推薦したい。

私なら、以下を推薦する。

その日のまえに」重松清
種まく子供たち」佐藤律子(編)
「いつでも会える」菊田まりこ

こんな3冊もいい。

「大地の子」山崎豊子
「四日間の奇蹟」浅倉卓弥
「車輪の下」ヘッセ

実際に自分で選んでみると、本を推薦するのは難しい。
みなさんなら、どんな本を推薦するだろうか?

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関連記事

『高校生はこれを読め!』(北海道新聞社,2010)  

高校生はこれを読め!

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最終更新日  2011.04.02 16:54:54
2011.02.26
カテゴリ:読書
図書館がベストセラーを多数購入する行為は、著作者にとって害となるか?
本が売れない時代、この記事ではそれを考えたい。

【送料無料】情報基盤としての図書館(続)

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今日26日の読売朝刊「編集手帳」は、この件について書いている。

2月26日付 編集手帳

文芸評論家の山本容朗さん、作家の樋口毅宏さんの例を取り上げている。
樋口さんは25日発売の『雑司ヶ谷R.I.P.』で公立図書館にお願いをしている。
「半年間は貸し出しを猶予する」というのがその内容だ。

そしてこのように書いている。

著作者という泉が涸(か)れては元も子もない。猶予期間を設けるなり、補償金を著作者に支払うなり、何らかのルールがあっていいだろう
(太字部分、「編集手帳」より引用)

「編集手帳」が書く元になった報道はこれなのだろう。

図書館貸し出し猶予を…小説家が巻末にお願い(読売新聞)

この議論は前からあった。
私も09年にこの件でブログ記事を書いている。

本を図書館に寄贈しよう

読売は自身が出版を手がけているためなのか、図書館に新ルールを求める。
ところがブログなどの意見はまったく逆の考えも多いのではないか。

この議論は02年にNHK「クローズアップ現代」で取り上げられた。
それに対する町田市立図書館の反論が以下のように残っている。

NHK「クローズアップ現代」に対する図書館の見解

こんな文章もある。

ず・ぼん9 ●クローズアップ現代「ベストセラーをめぐる攻防」を批判する NHKのお粗末な図書館認識

町田の図書館活動をすすめる会よりNHKに対して出された抗議文

「図書館にベストセラーは必要か」

本来なら、「クローズアップ現代」のHPも紹介したいところ。
だが検索しても古いためかこのテーマでのページが見つからなかった。
以下のような番組検証なら残っている。

番組検証結果

10年近く議論されていても、決着がつかないのは立場が違うから?
この件は、もっとし調べてみる必要がある。

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関連記事

ベストセラーが図書館の貸出増加に貢献しない単純な理由  

図書館ベストセラー問題を考える

ベストセラー本と図書館の死

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最終更新日  2011.02.26 11:02:32
2011.02.25
カテゴリ:読書
先日、ラウル・ワレンバーグの伝記を読んだ。
多くのユダヤ人をホロコーストから救った人だ。

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ユダヤ人保護といえば、日本人では杉原千畝
映画にもなったオスカー・シンドラーが知られている。

ワレンバーグはスウェーデンの外交官。
偽の旅券を使って10万人のユダヤ人を虐殺から救った。
ナチス親衛隊のアイヒマンとの対決も見事。

だが、ハンガリーに来たソ連軍によって連れ去られる。
その後は消息不明。

知られていない偉大な人は多く存在している。
忘れないよう記録しておく。

追記

もし、ワレンバーグに問いかけることができるなら。
今のイスラエルについて質問してみたい。

彼はユダヤ人の味方をするだろうか?
それともパレスチナ人を助けようとするだろうか。

***********************
関連記事

ワレンバーグと杉原千畝  

ワレンバーグのこと

杉浦千畝とワレンバーグ

00089-00090 ~ワレンバーグ アイヒマン~

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最終更新日  2011.02.27 16:16:02
2011.02.24
カテゴリ:読書
前にも書いた、「14歳の世渡り術」シリーズの1冊。
報道カメラマンの宮嶋茂樹が、報道について語る。


「報道を疑う」というのは、テレビや新聞を読む際に必要。
それをわかりやすく解説した本がこれ。

現場第一であること。
写真がフィルムからデジタルになったことで変わったこと。

ネットで得た情報を鵜呑みにする危険。
これらは納得できる。

特にネットの情報はそれが出まであっても伝わりやすく、訂正しにくい。
以下のページに出てくる「福島瑞穂の迷言」は、まさにその典型。

■「福島瑞穂の迷言」という都市伝説について(事務所コメント付)

上矢印出所がはっきりしない情報を根拠に批判される。
情報化社会のデメリットと言っていい。

話が脱線した。本書に戻る。

ジダンのW杯決勝での頭突き事件。
納豆を取り上げた、「あるある」の件。
これらについては私もブログで記事にした。

決勝はジダンの一人舞台!

ジダンの頭突きとMVP

それでもジダンは間違っている!

「納豆ダイエット」ねつ造

「自分の意見」「自分で決めろ」というのは説得力がある。
ただ、現実は「他人と違えばいい」ということになりがち。

ネットでは、ブログなどで簡単に自分の意見を表明できる。
それはいいことだが、かなり偏った意見が多い。

現代は「見解の相違」を認める傾向にある。
それはメリットでもあるが、間違った意見を放置する結果に。

「自分の意見」は大切だが、それこそ疑ってかかる必要がある。
この本を読んで、それを強く感じた。

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関連記事

「不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる! (14歳の世渡り術) 」を読んでみる

『不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!』宮嶋茂樹 

不肖・宮嶋メディアのウソ、教えたる!

不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!

不肖宮嶋 メディアのウソ、教えたる!

不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!/宮嶋茂樹

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最終更新日  2011.02.25 17:45:15
2011.02.23
カテゴリ:読書
「14歳の世渡り術」というこの本。
大人が読んでも興味深い内容だった。

【送料無料】右翼と左翼はどうちがう?

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学校では特に教えないけど、よくわからないもの。
いくつかあるが、右翼と左翼はまさにそのひとつ。

著者が書いたように、両者は共通点がある。
拝金主義は間違っているし、「常識を疑う」という点。

「このままじゃまずい」という意識が両者の根底にある。
だが、天皇の存在になると意見が大きく分かれる。

著者である雨宮処凛
小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」に強い影響を受けた。
右翼での活動を経験し、その後左翼的な考えに変化した。

本書でも紹介されている。一水会鈴木邦男氏。
「朝まで生テレビ」にも出演した鈴木氏は魅力ある人物。

右翼とは思えないほどのリベラルな主張には驚いた。
どこかで出会っていたら、心酔してしまったかもしれない。

人が右に行くか左に傾倒するかは環境が大きく影響する。
イデオロギーというより、魅力的な人に人間は弱い。
「自分の置かれた環境に反発」する人もいるだろうけど。

特に興味深かったのは野村秋介氏に関すること。
野村氏は右翼という立場を超えて魅力的な一面があった。

本書では触れてないが、俗に言う「黒シール事件」。
新井将敬氏のポスターに石原慎太郎の公設秘書がシールを貼った。
「1966年に北朝鮮から帰化」という内容のシールだった。

野村氏はこの事件で石原氏に怒った。
右の野村氏が、同じく右の石原氏を批判する。
それは、野村氏のフェアな一面を物語っている。

本書でも紹介されているように、野村氏は93年に自殺。
朝日新聞東京本社に抗議した後での出来事だった。

亡くなった方を批判するのはフェアじゃない。
だがそれでも私は言いたい。

野村氏が起こした河野一郎邸焼き討ち事件とそして経団連襲撃事件
当たり前だが物事を暴力で解決できるわけはない。

野村氏には自殺することなく言葉による訴えで語って欲しかった。
彼の言葉には説得力があっただけにそれが残念。

ひとつ、この本で勘違いしやすい点。
それは、自衛隊で割腹自殺した三島事件
そして山口二矢による浅沼稲次郎暗殺事件の表現。

繰り返しになるが、言論ではなく暴力による解決方法は間違っている。
本書では間違いやすい表現になっているかもしれない。
私はその点を危惧する。

浅沼稲次郎暗殺は、沢木耕太郎「テロルの決算」に詳しく出ている。
私はこの作品をノンフィクションとして高く評価している。

後にノーベル賞作家となる大江健三郎
彼も「セヴンティーン」第二部「政治少年死す」でこのテーマを描いた。

だが右翼団体の強い批判があったそうだ。
そのため長い間「読めない作品」になってしまった。

脱線した。話を本書に戻す。

著者によるイラクでの活動。
そして訪朝など、私は彼女に賛同できない部分もある。

もちろん「行って見なければ何もわからない」という意見。
これには強い説得力がある。

***********************
関連記事

「右翼と左翼はどうちがう? (14歳の世渡り術)」を読んだ

「右翼と左翼はどうちがう?」を読む

14歳の世渡り術 右翼と左翼はどうちがう? 状況整理に・・・  

右翼と左翼はどう違う?

44 右翼と左翼はどうちがう? 

『右翼と左翼はどう違う?』 雨宮処凛 河出書房新社

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最終更新日  2011.02.24 18:36:16
2011.02.20
カテゴリ:読書
今日、「東京タワー」を読み終えた。
大いに笑って、そして泣ける作品だ。


確かに厚いけど、文章は簡単で読みやすい。
06年の本屋大賞。

舞台は福岡県の小倉(後半は東京)。
私のイメージとしては、漫画「クッキングパパ」。

言葉が同じだし、強い母親と息子の関係が似ている。
もちろん本作品のオトンは「サンダーバード5号」で存在。

笑ったのは選挙ポスター用の掲示板で草野球のバットを作ってしまう話。
小学生が公職選挙法違反というのかおかしかった。

私自身の経験で言えば、「選挙ポスターはいたずらするな」との厳命。
親を含めた大人たちからきつく言われていた。

もうひとつは東京での荒んだ共同生活。
ハムを食べて食中毒になったエピソード。

水道も止められ、脱糞した上に脱糞した話。
「人間でなくなってしまう」という表現には大笑いした。

後半部分は特に、「その日のまえに」を思い出した。
重松も泣かせてくれたけど、この作品もかなり泣ける。

人は誰も死ぬ。
自分の家族が死ぬのは避けることができない運命。

この作品を読んだ後で、もし自分の家族がガンと告知されたら。
手術できない場合に抗がん剤治療を選択するだろうか?

一部には、こんな意見がある。
「抗がん剤は患者の体力を消耗し、役に立たない」

現役の医師がこうした意見を述べる。
一般人としては抗がん剤に疑いの目を向けるだろう。

「5月にある人が言った」というよく出てくるフレーズ。
作者のリリー・フランキーはこう述べている。

最初は意図していなかったんですが、結果的に、長い時間に渡る話を書くために有効でしたね。たとえば3年間の飛ばし方に無理がないっていうか。「5月に」というのは、実際に、おふくろが死んでから書き始めるまでにいろんな人がぼくに言った言葉なんですよ。
(上記太字部分、楽天のインタビューから引用)

この作品、いつか私が読む運命だった。
それが今だったということ。

過去に高い評価を受けた作品を、後に読む。
それは悪いことじゃない。
自分なりに解釈できるという利点がある。

追記  リリー・フランキーといえば「おでんくん」。

このおでんくん、オカンの影響を大きく受けているに違いない。
今後おでんくんを見る際にオカンをイメージしてしまう。

作品の終盤、東京タワーの取り壊しの話がチラッと出てくる。
気になったので検索してみると、以下のページが見つかった。

スカイツリーができたら東京タワーは消滅?

スカイツリーの出現で、電波塔としての収入が激減する東京タワー。
すぐに取り壊されるということはないが、将来的には不透明だ。

***********************
関連記事

リリー・フランキー著「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」(新潮文庫)

上矢印医師や看護師へのいらだちは、私も感じた。
もし自分だったら、同じ気持ちになっただろう。 

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最終更新日  2011.02.22 18:44:37
2011.02.17
カテゴリ:読書
今になってこの本を読んだ。

【送料無料】ライオンと魔女

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なぜ今かといえば、この本で紹介されていたから。
それは「マノン・レスコー」を読んで「椿姫」を読むのと似ている。

爆撃を逃れるため、ロンドンから田舎に疎開した四きょうだい。
大きな屋敷にあった衣装ダンスからナルニア国に行く。

そこは白い魔女によって永遠の冬に閉ざされていた。
春どころかクリスマスさえ来ない。

彼ら4人こそ、予言にあった王たち。
サンタからもらった剣や弓で戦う四人。

この物語の背景には、キリスト教的世界観がある。
著者C.S.ルイスの経歴を見ても、そのことは明らか。

C・S・ルイス(Wikipedia)

ライオンの姿をしている王アスラン。
彼こそは他人の罪を背負って死ぬキリストそのもの。
キリストと同じく復活する。

当初、魔女の言いなりになろうとするエドマンド。
さしずめ彼は罪深き人間を象徴している。

犠牲的精神は洋の東西を問わず存在。
映画「アルマゲドン」のように、多くの人に理解されている。

三浦綾子の「塩狩峠」でもそうだった。
「塩狩峠」の主人公、永野信夫とアスラン。
両者には同じ精神が宿っている。
ある意味キリスト教を嫌っている私にも、そのくらいは理解できる。

キリスト教を背景としていながら、この作品は説教じみていない。
そこが日本でも受け入れられた、大きな理由だろう。

翻訳の瀬田貞二氏について、一部では批判もあるはず。
何しろ言葉が古い。

だが、ロンドンにドイツの爆撃があった時代の話。
しかもファンタジー小説なので、かえってこの訳が合っている。

古いものを何でも新しくするということが正しいとは限らない。
新訳があるのは当然だが、瀬田訳版も残すべき。

このシリーズ、全7巻ある。
すぐに続編を読むかといえば、そうならない。
正直私にとってファンタジー小説は好みではないから。

***********************
関連記事

598「ナルニア国物語 ライオンと魔女」C.S.ルイス/瀬田貞二〈図〉

上矢印この作品について書かれた記事。
以下の疑問が目を引いた。 

ちょっぴり疑問なんですが、蘇ることがわかっているのにアスランが悲しくてさびしかったのは何故なのでしょう?
(太字部分、上の記事から引用)

私も読んでいて同じ疑問を感じた。
だが、自分なりの解釈で以下のように答を出した。

もし、蘇ることを知っていたとして。
通常は一度しかない別れを二回経験するということになる。
アスランが勇者であっても、それは同じこと。

もうひとつの答。
それは上に書いたアスランとキリストの共通点。
キリストは他人の罪を背負って死ぬ際、やはり悲しくて寂しかっただろう。
アスランもそれは同じではないか。

この疑問、素朴だけど背景となる世界を理解するために欠かせない。
根源的なもの。

まじめに考えると時間がいくらあっても足りないに違いない。
今後、思いもよらない答が見つかるかもしれない。

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最終更新日  2011.02.18 17:53:39
2011.02.14
カテゴリ:読書
海堂尊の最新刊、「モルフェウスの領域」を今日読み終わった。
これは医療を土台にした近未来を描いたSFだ(一部ネタばれあり)。

【送料無料】モルフェウスの領域

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価格:1,575円(税込、送料別)


もし、あなたやあなたの家族が治療困難な病気だったら。
コールドスリープを使って未来の医療に期待する。
そんなことが近い将来行われるかもしれない。

バチスタシリーズも作品数がかなり増えた。
桜宮を舞台にしなければ、作品ごとの設定がかなり難しくなる。

もともとプロの作家ではなかった作者の海堂。
その分、内容に集中できる(はず)。

本作品の主人公は日比野涼子。
東城大医学部のカルテ整理とスリーパーの管理。
それが「未来医学探求センター」で彼女の役目。

「ナイチンゲールの沈黙」で出てきた網膜芽細胞腫(レティノ)。
「医学のたまご」で「スーパー高校生」となる佐々木アツシ。

すでに摘出した右目だけでなく、左目にも発症。
そのため、5年間眠って治療方法が見つかるのを待っている。

ゲーム理論の第一人者、曾根崎伸一郎も登場する。
彼は曾根崎薫(本書でも少しだけ出てくる)の父親でもある。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」でも出てきた如月翔子。
かつて救急究明で部長代理だった佐藤伸一も登場。

「千里眼の眠り猫」こと猫田も登場。
少しだけだが如月翔子にアドバイスする重要な役。
もちろん「丸投げ」高階病院長や「行灯」田口も出てくる。

それだけじゃない。
桐生のバチスタ手術で救われた元少年兵のアガピも登場。
何と世界は狭いのだろう!

近未来を描きながら、これはすでに実現が見えている現代。
海堂氏の主張もわからなくはないが「すべって」いる感が強い。

医学知識があるからといって、涼子にスリーパーの管理を任せる?
結末で分かる涼子の行動も現実離れしていて疑問。

私は本書を「もう一度読みたい」と思うことがあるだろうか?
単なる「流行小説の続編」で終わってしまうのではないか。
そんな気がする。

追記  

ノルガ共和国で中学時代の涼子に医学知識を授けた医務官。
私は「あの人」だと予想。多分この予想は当たっている。
失意のまま日本を出ても医学への情熱を失っていないとは感心。
彼の再登場が、この先あるのだろうか?

ところで天馬大吉はもう出てこない?

***********************
関連記事

モルフェウスの領域

上矢印コールドスリープといえば、「夏への扉」。
当然、海堂も読んでいるんじゃないか。

手塚治虫の「ブラックジャック」でも似たエピソードがあった。
難病を抱えたカップルがソ連科学アカデミーの人工冬眠装置に入る。
(第117話「未来への贈りもの」)
もちろん海堂はこのエピソードも知っているだろう。

『モルフェウスの領域』 海堂尊  

上矢印「とにかく退屈でした」とのこと。
無理な設定を考えれば、こうした感想が出るのも仕方ないか。

モルフェウスの領域  海堂尊

上矢印佐々木アツシの年齢設定に矛盾がある件について言及。
なるほど、そうだったんだ。

「モルフェウスの領域」海堂尊

モルフェウスの領域

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