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りゅうちゃんミストラル

全33件 (33件中 1-10件目)

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アニメと漫画

2011.03.08
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カテゴリ:アニメと漫画
「テルマエ・ロマエ」の1巻と2巻を読んだ。
文化の違いをギャグにしたこの作品、素直に面白かった。

【送料無料】テルマエ・ロマエ(1)

【送料無料】テルマエ・ロマエ(1)
価格:714円(税込、送料別)


タイトルは「ローマ浴場」という意味。
主人公は古代ローマ時代の建築設計技師、ルシウス・モデストゥス。
設計が時代遅れだと指摘され、失業するルシウス。

ところが友人のマルクスと公衆浴場に行き、現代の日本にワープ。
極東の国を知らないルシウス。日本人を「平たい顔族」と呼ぶ。

ところが日本で得た知識は、古代ローマにとって最新技術ばかり。
元の世界に戻った彼は、浴場の設計で知られるようになる。

ルシウスが感心する日本の文化が面白い。
ビン入りのフルーツ牛乳や滑り台、そしてウォシュレットまで。
銭湯にある富士山の絵を見てヴェスビオス火山だと解釈。

そしてノスタルジックな銭湯でのスタンプ帳なども出てくる。
外国人による、入浴マナー問題も取り上げている。

2巻まで読んだが、次の巻では命を狙われるらしいルシウス。
一芸に秀でているというのはどの世界でも疎んじられるもの。

残念なのはモデルとなった札幌テルメ。
拓銀関連で倒産してしまったとのこと。

しかし02年から営業再開しているという。
今の名前は「シャトレーゼ・ガトーキングダム・サッポロ」。


この作品、残念なのは絵の魅力がイマイチなこと(好みではない)。
アイデアは斬新なだけにこの点が気になった。

作者は女性だが、男根祭りなどにも果敢に挑戦。
日本人でありながら外国人から見た日本文化を描く。
これは相当な知識が必要。

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関連記事

テルマエ・ロマエ

[書評]テルマエ・ロマエ (ヤマザキマリ)  

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最終更新日  2011.03.08 20:05:53
2010.12.21
カテゴリ:アニメと漫画
「3月のライオン」最新の5巻を読んだ。

【送料無料】3月のライオン(5)

【送料無料】3月のライオン(5)

価格:510円(税込、送料別)


4巻までについては、すでに以下の記事に書いた。

「3月のライオン」羽海野チカ

タイトル戦を地元での対局開催すらできなかった島田八段。
零は「人間将棋」などイベントのため島田の故郷山形に向かう。

川本家の3姉妹は和菓子の新作にアイデアを出す。
だが、中学生のひなたは学校でいじめに遭う。

始まりは友人がいじめられていた。
それを放っておけないひなが次のターゲットに。
友人は転校してしまったからだ。

野球のできる高橋君にあこがれ、慣れない弁当を作るひな。
前の巻とは違ったひなの姿。

片足スリッパで家に帰るひな。
彼女の涙を見るのはとても胸が痛む。

ひなが放った以下の台詞が秀逸。

自分は間違ったことはしてない!だから後悔はしない!

そんなひなに零はこう言う。

約束する、僕がついてる、一生かかってでも、僕は、君に、恩を返すよ

ひなは強い。
でも強いということはそれだけ風当たりも強くなるということ。

3姉妹には両親がいない。
もしいたとしてもいじめにどう対処できたか。

一方の零は引き取られた家でも居場所がない。
小学生だった零は学校でも人を避けていた。

だがこの5巻では熱くなっている。
5巻では「人のつながり」がテーマと言っていい。
(作品全体がそうなのだけど)

島田八段と故郷で彼を向かえる人々。
科学部プラス将棋部での人間関係。

零は将棋を指すだけのマシンではない。
弱くて折れやすいただの人間。

物語が進むうちに、人としての成長がさらにあるのだろう。
私を含めて多くの読者はそれを望んでいる。

次の巻はひなの笑顔が見たい

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関連記事

3月のライオン5巻素晴らしかったです

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最終更新日  2010.12.22 12:10:02
2010.12.19
カテゴリ:アニメと漫画
「自殺島」を最新刊の4巻まで読んだ。

【送料無料】自殺島(4)

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価格:540円(税込、送料別)


主人公は自殺未遂を繰り返す青年セイ。
病院である書類にサインした彼。
同じような人々と一緒に「自殺島」へ送られる。

テレビドラマ「LOST」のようなサバイバル生活。
しかし両作品が違っているのは「自殺島」の暗さ。
何しろ本作品は「生きる義務」を放棄した人だけで構成される作品だからだ。

日本の自殺者は年間3万人を越えている。
それも2010年で13年連続になろうとしている。

物は豊かだが、閉塞感がある。
将来への不安も大きい。
漠然とした不安感は年間3万人の自殺者の背景となっている。

作品で舞台となる島は、かつて凶悪犯が送り込まれた。
「それっていいアイデアじゃん!」という声が聞こえてきそうだ。
そうした考え方自体がとても恐ろしい。

セイは青山をきっかけにして弓の知識を得る。
島でその知識が鹿狩りとして役に立つ。

その他に魚業、農業で飢えをしのぐメンバーたち。
法律のない島ということで仲間割れも起きる。

まず最初に感じたのが、絵の稚拙さ。
どうして下手な漫画家が多いのか。
この作品も、絵の上達によってグレードがかなり上がるはず。
それだけに残念。



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最終更新日  2010.12.21 21:24:36
2010.12.17
カテゴリ:アニメと漫画
野球漫画「MAJOR」はついに78巻で完結。

【送料無料】MAJOR(78)

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価格:440円(税込、送料別)


ホーネッツに所属する吾郎はワールドシリーズでレイダースと対戦。
寿也もFAでメジャーに。
同じチームで吾郎のボールを受ける。
因縁のギブソン親子との対決が最終巻で描かれる。

詳しく内容を書こうと思ったがやめた。
読んだ人がそれぞれ感想を持てばいい。

ひとつ書くとすれば、この作品はSFの手法。
結末が始まりとなっている。
まるで、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」みたいだ。

だが現実はSFの先を行っている。
WBCで日本は連覇を達成。

このブログでも以下の記事を書いた。

日本、韓国に勝ってWBC連覇!

メジャーと日本球界を比較することはできない。
だが日本の野球が世界に通用するようになったことは確か。
日本人選手ですでにチャンピオンリングを手にした選手も多い。

逆境だらけの環境で戦った吾郎。
その活躍はとても面白かった。
多くの人にこの作品が受け入れられているのはよく理解できる。

今後、高校野球で弱小野球部を見た時。
メジャーを目指してマイナー入りを決断した選手を知った時。
私は吾郎を思い出す。

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最終更新日  2010.12.17 17:12:56
2010.12.10
カテゴリ:アニメと漫画
3月のライオン」を4巻まで読んだ。

【送料無料】3月のライオン(5)

【送料無料】3月のライオン(5)

価格:510円(税込、送料別)


この作品で主人公は17歳の桐山零。
中学生棋士の彼は、事故で両親と妹を亡くしている。

この作品は、喪失から始まっている。
「喪失と再生」を描くのは、何も村上春樹だけではない。

内弟子として零は幸田家に引き取られる。
だがやがてアパートで一人暮らしをはじめる。
自分の存在が、幸田の姉弟に喪失感をもたらした。
それを零が感じ取ったからだ。

高校には1年遅れで通うが、対局もあって出席日数がぎりぎり。
教師の林田が、将棋に理解があり何かと零をサポートしている。

零は川本三姉妹とのふれあいで、かろうじて人間関係が保てている。
途中で登場する、から揚げ温玉カレーが美味しそう。
川本家で飼っている猫たちもほのぼのとしていい感じ。

将棋の監修は先崎学八段。
棋譜だけでなく、タイトル戦の解説や棋士の生活など内面も解説。

勝負の世界は厳しい。
四段になれず、プロデビューすらできずに去った天才たちもいた。

「将棋の子」大崎善生

だが、その厳しい世界で戦っているのは血の通った人間たち。
ミスもすれば悩みもする。胃も痛くなる。
だからこそ将棋は面白い。

なお先日、兵庫県加古川市行われた竜王戦第4局。
「羽海野チカによる1枚だけの手書きポスター」が披露された。
場所は山陽電鉄、尾上の松駅。

全国で1枚だけのポスター(竜王戦中継plus)

上のリンクページにもあるが盗難防止のため警備員が配置された。
見られたのは昼間だけ。夜には取り外されたそうだ。

女性が将棋界を描くというのは異色。
誇張や逆に軽く描きすぎなどの部分は感じる。
だが逆に「将棋は女性からどう見えるのか」という点が興味深い。

零のライバル(?)で何かと彼を気にかける二海堂晴信。
モデルは若くして病で亡くなった村山聖九段。
四段なのに熱く(暑く?)解説している場面は笑ってしまった。

彼についてはこの本が詳しい。

「聖の青春」大崎善生

先月末に最新刊の5巻が出た。
連載は休みが多いだけに、この巻は時間をかけて読みたい。

川本家はどうして両親がいないのか。
秘密についてはこれから明らかになるだろう。

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関連記事

★羽海野チカ著 「3月のライオン」 (白泉社刊)

「3月のライオン」第五巻までをまとめ読みして

たまには号泣もいいかもしれない。

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最終更新日  2010.12.10 11:17:27
2010.11.10
カテゴリ:アニメと漫画
手塚治虫の「W3」(ワンダースリー)全3巻を読んだ。
(この記事はネタばれあり!)


地球から遠く離れた銀河連盟の会議。
議題は争いが絶えない「危険な星」地球を救うか、それとも消滅させるか。

投票の結果、救済と消滅が同数となった。
そこで1年間の調査で結論を出すことになった。

調査員に選ばれたのがボッコ、プッコ、ノッコの3人。
ワンダースリーと呼ばれる彼ら。

反陽子爆弾を持ち、動物に姿を変えて地球に侵入する。
地球では星真一少年と出会う。

真一の兄、光一は表向きは漫画家.
だが実は諜報機関フェニックスの一員。A国に命を狙われている。

この作品はアニメになっている。
ボッコ隊長の声は白石冬美が担当。

私はアニメと年代が違っている。
だがボッコ登場のシーンでは白石冬美の声がイメージできた。

アニメはフジテレビ系列で放送。
当初は20%以上の高視聴率だったものの、TBSの裏番組に負けた。
その番組とは円谷プロの「ウルトラQ」。

放送当時、手塚の息子である真はウルトラQを見ていた。
手塚夫人が「お父さんの番組を」とチャンネルを変えようとした。

それを見て手塚が怒ってこう言った。
「子供の見たいものを見せなさい!」
このエピソードは有名で、「ゴーマニズム宣言」にも紹介されていた。


ワンダースリーは反陽子爆弾で地球を破壊するよう命令を受ける。
しかし地球の将来に希望を見た3人はこの命令を無視。

そのため罰として人間となって地球へ送られる。
彼らが地球でどんな人となったのか。

それは実際に読んでみてほしい。
SFらしい結末になっているのは手塚の真骨頂。

スタートレックの「ボイジャー」に通じるタイムパラドックス。
映画「ターミネーター」のほうが理解しやすいかもしれない。

地球の中心に反陽子爆弾があるという「うそ」から協力し合う地球人。
これって結局「抑止力としての核兵器が必要」という意味なのか。
だとしたらかなりの皮肉だ。

素朴な疑問だが、今の地球は破壊されずにいることができるか。
核兵器廃絶もままならず、戦争は各地で起きている。

環境破壊は止まらない。
反陽子爆弾があれば、破壊したほうがいいのかもしれない。

※W3事件についてはここで書かない。
以下のページに詳しく出ている。

W3事件(VisWiki)

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関連記事

W3 (ワンダースリー) 手塚治虫著

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最終更新日  2010.11.11 19:26:00
2010.10.24
カテゴリ:アニメと漫画
手塚治虫アポロの歌」全2巻(文庫版)を読んだ。

アポロの歌(1)

アポロの歌(1)

価格:590円(税込、送料別)


この作品は、性がテーマのため神奈川県で有害図書に指定された。
今ではどうってことないのだが、出版は70年。

「週刊少年キング」に連載された。
「ワイルド7」、「サイクル野郎」、「銀河鉄道999」などで人気があった。

手塚作品で性がテーマと言えば「ふしぎなメルモ」。
登場する女神と渡ひろみははまさに大人のメルモ。

主人公は近石昭吾という少年。
彼は母親にとって「望んだ子」ではなかった。

彼の母親は複数の男性と付き合っており、誰が本当の父親かわからない。
その上、母親の性 行為を見てしまい、それがトラウマとなる。

次第に彼は愛し合う動物たちが憎くなり、殺し始める。
度重なる動物虐待の末、精神治療を受ける昭吾。

治療の合間に女神が夢に現れる。その女神は罰を彼に与える。
それは、女性と愛し合うが昭吾か女性が死んでしまうというもの。

最初の夢では、昭吾がナチスの少年兵となる。
貨車に積まれたユダヤ人輸送を監視するのが彼の任務。

だがエリーゼという女性に恋した彼。
貨車が爆撃を受ける隙にエリーゼを逃がそうとする。
だが、そのエリーゼは彼を銃で殺す。

二つ目の場面は昭吾がセスナのパイロット。
彼は高慢な女性カメラマンに危険な飛行計画を依頼される。

だが無理な飛行のため無人島に不時着。
その島にはたくさんの動物たちがいて、不思議な友情が生まれる。
だがそこにも悲劇が待っていた。

三つ目の場面は未来。
その世界では合成人が支配していた。

昭吾は合成人の女王シグマを暗殺するための要員。
紆余曲折の末、シグマと昭吾は愛し合うが、そこでも破滅が待っていた。

話は現実世界へ戻る。救いのない展開が続くこの作品。
後は各自で読んでほしい。

俗に言う「白手塚」「黒手塚」という区分けなら、はっきりと後者。
もちろん、手塚の狙いもあるが世相が暗かったということが大きな理由。

医学部などで学ぶ発生学という科目がある。
この作品、始まりはまるで発生学。

だが大きなテーマは「愛情」。
保健体育で学ぶこと以上のものを、この作品は描こうとしている。

思い出してほしい。
ジブリアニメ「おもひでぽろぽろ」で、性教育は揶揄の対象。
アニメだけでなく、実際の世界でもそれは同じ。

性教育をどう教えるか。それは難しい問題。
だがどこかで不妊や堕胎などについて教えるべきではないか。

以下の小説とあわせて読むと、より深く理解できるかもしれない。

堕胎がテーマ「天使の代理人」  

海堂尊「ジーン・ワルツ」

この作品を読んだ後、そんなことを考えた。

****************

「アポロの歌」2巻には「原人イシの物語」も収録されている。
私はイシについては知識がなかった。

イシ(Wikipedia)

今で言うネイティブアメリカンのイシ。
ゴールドラッシュ時代、少数民族の虐殺は重い。
こんな手塚作品があるとは知らなかった。

人は人間を「高等」と「下等」に分けようとする。
だからこそナチスはユダヤ人虐殺を実行できた。

なるほど、「アポロの歌」に「原人イシの物語」が収録されている理由。
それが理解できる。

***********************
関連記事

「アポロの歌」

アポロの歌

「アポロの歌」全2巻 手塚治虫

マンガ「アポロの歌」手塚治虫

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最終更新日  2010.10.26 11:34:05
2010.10.17
カテゴリ:アニメと漫画
今日、「ヒカルの碁」を読み終わった。

ヒカルの碁(15)

ヒカルの碁(15)

価格:410円(税込、送料別)


実はこの作品、前に図書館で大部分を読んだ。
だが、何故か15巻が抜けていて読めなかった。

その15巻を、今日やっと読むことができた。

私は囲碁を指せない。
「二眼」がやっと分かるくらい。

それでもこの作品は面白かった。

作画の小畑氏はいい絵を描く。
平安貴族だった藤原佐為は魅力的な人物。

キリッとしたかっこいい佐為。
そして漫画チックなコミカル佐為。
この落差が読者を笑わせてくれる。

「佐為は女性?」という読者の思い込みが多くあったようだ。
烏帽子を被っていても平安貴族は女性的な部分がある。

原作者ほったゆみによる「ネームの日々」でもそのことが出ていた。
(単行本7巻。ほったは「もうどっちでもいいです」と投げやり)

私が15巻を最後に読んだのは、意味があることだったかもしれない。
この作品で、15巻は大きな意味がある。

23巻が本当の終わりなら、佐為が抜ける15巻は「最初の終わり」。
主人公ヒカルにとって、佐為を失う喪失感は大きかった。

何しろ、師匠である佐為はヒカルにとって碁のすべてだったのだから。
だがそのヒカルも佐為抜きで囲碁の道を進む。

これは、ヒカルだけでなく作者にとっても大きな分かれ目。
佐為がいなくなることで、読者離れが進むことも考えられた。

そして物語は国際棋戦の北斗杯を経て、ヒカルたちの後輩院生を描いて終わる。
将来が楽しみな部分を残して連載終了。

結末については「物足りない」と思う読者も多くいた。
だが、「もっと読みたい」というところで終わる。それもありだ。

作品でも説明されていたが、囲碁の世界で日本は遅れている。
ライバルの中国や韓国とは国際棋戦で勝負できていない。

北斗杯で日本代表となった関西の社。
彼の父親は囲碁の世界に飛び込んだ息子を案じていた。

確かに自分の近くで囲碁の愛好家は少ない。
私のように、ルールを知っている人手すら少数派。

だが希望がないわけではない。
今、日本の名人は1989年生まれの井山裕太
20歳で名人になれる囲碁は、将棋と違う可能性を秘めている。

忘れないように書いておく。
この作品で囲碁の監修をしたのは「リボンの棋士」こと梅沢由香里五段。

話が進むにつれて、段位が三段、四段と上がっていく。
段位で時代が進むのを感じる。

梅沢はNHK大河ドラマ「篤姫」でも囲碁の監修を務めていた。
自動車のCMに出ていたこともある。

彼女は今年11月に開催される広州アジア大会の代表候補だった。
10月に妊娠が発表され、出場を辞退。

「日本代表」だったのに惜しいことだが、妊娠はうれしいニュース。
無事に出産できるよう願っている。

もうひとつ。
15巻でカバーの裏にあったほったゆみのひとコマ漫画。

この作品(アニメ)をテレビの前にお茶を置きながら見ている絵だ。
「アニメを見るのはコンバトラーV以来かも」というのは笑ってしまった。

若い世代が多い「ヒカルの碁」の読者。
コンバトラーVと言われてもわからないだろう。

しかも、漫画原作者なのにアニメは見ていないのか。
それも驚き。

この作品、まだ書きたいことがたくさんある。

「ヒカルの碁」は、記憶に残る作品。

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最終更新日  2010.10.19 12:48:15
2010.09.22
カテゴリ:アニメと漫画
手塚治虫の「メタモルフォーゼ」を読んだ。

メタモルフォーゼ

メタモルフォーゼ

価格:591円(税込、送料別)


この「メタモルフォーゼ」は一話完結の作品集。
すべての作品が変身をテーマにしている。

掲載順に各作品を紹介する。

「ザムザ復活」

人間として不適応と判断された犯罪者が動物に姿を変えられてしまう。
そんな未来社会を手塚は描いた。

主人公ザムザは自然公園の監視員。
だが彼はエレーナという女性に毎朝パンとコーヒーを届けていた。

監視員の同僚はそのことを知る。
そしてエレーナを殺してしまう。
怒り狂ったザムザは同僚を殺す。

そのためにザムザは大きな虫に姿を変えられる。
そしてある日、その虫は羽が生えた成虫となって所長を襲う。

環境が悪化した近未来と狂った世界。
気味の悪い終わり方。

「べんけいと牛若」

巨漢の中学生であだ名が「べんけい」という卍。
だが実はおとなしい男。
中学生なのに母親と風呂に入る。
自分の部屋も少女趣味。

そんなべんけいに牛若が喧嘩を申し込む。
この二人が車に乗った女の子を見つけて話は急展開。

中学生が成長する過程を読ませる作品。
本書でも、もっとも希望のある作品ではないか。

外見は何も変わらない。
しかし事件が解決した後、べんけいは母親との入浴を拒む。
彼の中で、何かが変わった証拠だ。

何ら魔術が出てくるわけでもない。
にもかかわらず「変身」というテーマを見事に描いている。

「大将軍 森へ行く」

太平洋戦争中、雨月大将の乗った飛行機が森に不時着する。
青年に助けられた雨月は近くの村に行く。
青年と女性だけが生き残ったその村。

結婚する二人のために木を植え替える雨月。
そしてめでたく二人は結婚。

だが、その村にも日本軍が来る。
雨月が生き残ったことを知り、驚く日本兵。
戦略的に重要な場所にあるその村を狙っていた。

「すべていつわりの家」

主人公の少年久。世界が滅びる夢ばかり見る。
ビルが溶ける夢だ。

町では人から角が生える奇病が流行していた。
そのため、久には町に行くことを禁じられていた。

何かがおかしい。その秘密はすぐに明らかとなる。
実は核戦争が起きて久以外の人類は滅んでしまっていた。

神が人間を見捨て、悪魔が守るという展開はさすが手塚。
この作品を8歳くらいで読んでいたら。
悪夢にうなされていたかもしれない。

「ウオビット」

人狼を追っているロック。
昔からある狼男の話を手塚流に描く作品。
どこかドラキュラ伝説と狼男が混ざっている。

話が長い割りに、すっきししない終わり方。

「聖なる広場の物語」

今度は鳥が主人公。
化学工場に残された物質が鳥を変身させる。
それはまるで韓国映画「グエムル 漢江の怪物」みたい。

有吉佐和子の「複合汚染」。
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」。

人が作った毒による環境破壊は手塚にとっても大きなテーマ。
現代文明批判、原発批判でもある。
そのテーマは「ミクロイドS」でも発揮された。

「おけさのひょう六」

封建制度の佐渡が舞台。
ひょう六は踊りが好きで評判の男。
家族はなく猫のチリと住んでいた。

踊りが大名の耳に入り、ひょう六は踊りを披露する。
その内容は大名がいかに下品であるかというもの。

大名は無表情ながらその踊りを鑑賞する。
しかしその後、踊ることはもちろん見物も禁止されてしまう。

ひょう六の踊りを教えてほしいと、おけさなる女性が訪ねてくる。
踊りをおけさに教えるひょう六。

だが禁を破ったことからひょう六は片目をつぶされてしまう。
それでも踊りをやめないひょう六。
もう片方の目もつぶされる。
おけさもその身を売られてしまう。

目が見えなくなったひょう六はおけさの姿を探す。
おけさはひょう六の元に戻ってくる。

今度は猫のチリが笠をかぶって踊る。
それが「佐渡おけさ」となって今に伝えられているという。

刀で目を斬られるひょう六の姿は少年漫画では異色。
かわいい猫のチリと残忍な大名が記憶に残った。

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メタモルフォーゼ

手塚治虫 メタモルフォーゼ

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最終更新日  2010.09.24 19:42:15
2010.08.27
カテゴリ:アニメと漫画
手塚治虫の「ミクロイドS」全3巻を読んだ。
(この記事、ネタバレあり)

話の始まりはアメリカのアリゾナ砂漠。
そこでヤンマ、アゲハ、マメゾウの3人が登場。

彼らは人間から見るととても小さいミクロイド。
ギドロンの奴隷として存在している。

人間を滅亡に追い込む陰謀を持つギドロン。
ヤンマは父親から人間界へ警告を発するよう命じられる。

ヤンマは、殺されかけていたアゲハとマメゾウを助ける。
3人で人間たちに訴えかけるが受け入れてもらえない。
いろいろあって3人は日本へ渡る。
そこでマナブと小山田に出会う。
しかし小山田はギドロンの追っ手によって惨殺される。

マナブは父親でノーベル賞受賞の科学者、美土路博士と3人を会わせる。
ヤンマの兄でアゲハの恋人であるジガー。
ギドロンの命令で日本にまでヤンマたちを追ってくる。

虫が好きでペンネームにまで虫を付けた手塚。
その彼が、人間による環境破壊を漫画に取り込んだ作品。

ヤンマはジガーと対決し、ジガーは死ぬ。
アゲハも苦しみつつ死ぬ。
アニメ版とは違って漫画は内容が残酷。

レイチェル・カーソンが、農薬の危険を訴えた「沈黙の春」。
日本でも有吉佐和子が「複合汚染」を発表。
かなり前から人類は「このままじゃいけない」と気がついていた。

ヒッチコックではないがある日自然が人類に襲いかかる。
そんな日が来たとしても何ら不思議ではない。
この作品は過去のものだが、今でも十分通用する。
人類が反省しないだけの話だ。

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関連記事

手塚治虫(16) 「ミクロイドS」

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