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2010.04.04
テーマ：ニュース(100006)
カテゴリ：ニュース
東南アジアの閉ざされた国、ビルマ（ミャンマー）。
２０年ぶりの総選挙が軍事政権の決めたインチキ制度の下で行われる。    この選挙については４日の朝日社説が書いている。 ミャンマー―茶番選挙は許さない（４月４日、朝日社説） 産経ニュースも以下のような記事にしている。 【土・日曜日に書く】論説委員・鳥海美朗 民主ミャンマーを諦めるな ビルマにおける最大野党、ＮＬＤ（国民民主連盟）はこの選挙に坂しない。 ノーベル平和賞を受けたアウンサンスーチーの選挙への参加が認められていないためだ。 そもそも２０年前の選挙はＮＬＤが４８５議席中、３９２議席を獲得。 文句のつけようがない圧勝だった。 ところが軍事政権はこの結果を受け入れなかった。 国民議会は一度も召集されなかった。 アウンサンスーチー氏も自宅軟禁された。 ノーベル平和賞受賞者を軟禁する国はビルマくらいなものだ。 これだけでもビルマという国がいかに狂っているかがわかる。 だがビルマのインチキはこれだけではない。 廃貨（流通している貨幣を使えなくすること）も行われた。 ミャンマー（ビルマ）における廃貨 ５０や１００チャット紙幣が使えなくなったビルマ。 ７５、３５、１５、４５、９０チャットという半端な紙幣が残った。 軍事政権は、「国民の使いやすさ」など考えない。 ビルマの廃貨については、先日北朝鮮で失敗したデノミの記事で書いた。 北朝鮮、デノミ断行 それだけではない。 軍事政権は０６年、首都をヤンゴンからネピドーに移した。 政府系の建物を無理やり建設。そのため住宅が不足した。 外国人旅行者にとっては「ネピドーってどこ？」という感じだ。 軍事政権のやることはよくわからない。 少なくとも「国民のため」と見ている人はかなり少ない。 ビルマの国民は困窮している。 国が信頼されないから各国からの援助も制限がある。 タイの最北部メーサイから入ったビルマのタチレク。 そこで見る状況は、首都移転の金が本当に必要なのか。 疑問を持つ。 話をインチキ選挙に戻す。 タン・シュエを議長とする国家平和発展評議会。 彼らの狙いは、アウンサンスーチーの排除。 そしてＮＬＤを解散させること。 選挙への不参加から、ＮＬＤ解散への道は開かれた。 ビルマの民主化は危機的状況と言っていい。 国際世論はビルマの民主化を願っている。 だが現実は逆の方向へ向かっている。 日本ではこの件での報道が少なく、政治家による発言も聞こえない。 例外は岡田外相の「遺憾」くらいなもの。 「アジア重視」の外交は、この点で不誠実なのが現実だ。 ビルマは東南アジアとインドなど南アジアを結ぶ重要拠点。 この地で民主化が進むかどうかは今度のアジアに大きな影響がある。 今こそビルマの民主化を進める時。 日本にもできることがあるはずだ。 *********************** 関連記事 今週のビルマのニュース（1013号）NLDは総選挙に不参加 ほか ミャンマー 最大野党NLDは総選挙不参加を決定 民主化を求める新たな政党結成の動きも ビルマ総選挙にNLDは不参加を決定 総選挙への不満の高まりは必至だ *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。  ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2010.04.04 12:39:12
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