お久しぶりです。
南ドイツは週末にドカ雪が降り、
日曜には暖かくなって、雪は解けてしまった。
漸く春かなー。
でも、三月にしては寒いんですよ。
5度になるか、7度になるかといった具合。
夜はマイナス3度くらいなのかな。
週末は学会の通訳をしておりました。
キネステティクという、介護・看護方法の専門学会(会議ともいう)。
ドイツでは、介護奉仕に関わる人の間では結構知られている方法のようで、
ネット検索すると、説明もいろいろ出てくるのですが
(知識としてはインターネットでも幾らか勉強できる)
クライアントの方は、日本ではまだあまり広まっていないというお話をなさっていらっしゃいました。
というわけで、興味のある方にちょっと説明。
キネステティクは、とてもシンプルにいってしまえば、運動の感覚学。
基本的には、患者さんとふれあう(実際にかなり接触度が高い)コミュニケーションをとって、
患者さんをなるべく能動的に動かさせる方向に持っていくことで、
内側からも外側からもより健康にしていきましょうというコンセプトらしい。
動かすにしても、人間の機能に沿った動かせ方をして、
なるべく患者さんに自分で動けるようにまたは、動いたと感じさせるように働きかけるのだとか。
そうすると、患者さんも介護するサイドも、負担やストレスが減るという効果があるらしい。
具体的に使われているのは体位変換の際が多いのかな。
でも、それだけではないようでした。今回の学会は、予防やリハビリを念頭に置いたものだったし。
ドイツでは、患者を動かすことによって、たとえばより褥瘡が減ったり、予防できたり、
内蔵機能能力が高まったりという効果がお医者さんにも既に認知されているので、
動くことに関するプロ(というのが看護、介護の領域にあるんだそうです。)がいたりとか、
彼らの助言(発言)力というのが結構高かったりするらしい。
それから、なるべく患者を寝たきりにさせないで、
手術後も可能な範囲でどんどん動かしましょうということらしい。
(もちろん、危険性等はきちんと考慮されます)
というのも勉強になったんですが、
日本では、違うみたいですね。
で、お仕事はかなりハードで、疲れました(笑)。
昨日は帰宅して、荷物の片づけすらも面倒で、居眠りしたり(^^;)
けど、全く専門外ではあるのですが、おもしろかった。
人間の体をどう動かすかとか、機能的なおもしろさというのもあるのだけど、
実際に皆さんがどう関わっているかという報告もおもしろく、
その熱心さというものに感心しました。
漸く終わって、ほんとはちょっと一休みしたいような。
でも、これからは、ちょっと本業に力を入れないと。
このところ、ずっとキネステティクのことばかり勉強していて、
ケーキのことはお休みになっていたのでした。
それでは、よい一週間をお過ごしくださいませ。
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