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カテゴリ:子供を亡くした親
このブログを通して仲良くなった交通事故被害者ご遺族のSさんと昨日LINEをしていた時の事です。Sさんも私と同じくさえりんと同い年の娘さんを交通事故で亡くされたお母様です。昨日12日は娘さんの月命日でお墓参りに行かれたそうで「月命日の日は複雑な思いです。花を供えるのも親として亡くなった娘にできるせめてもの供養だから。生命のメッセージ展の参加家族の方はどんな思いで乗り越えてきたのでしょうか??」とLINEを送って下さいました。
私も全くその通りだと思いました!! というのは本来ならば順番に私たち親が先に死んで子供に供養されるはずなのにそれが逆になってしまったんです。だから子供を先に亡くしたことを逆縁というのです。これは仏教用語であり四苦八苦の中の愛別離苦という苦行なのだそうです。どうして私たちの娘がこういう目に遭わなくてはならなかったのでしょうか??さえりんだってSさんの娘さんだって本当に優しく良い娘さんだったんです。そんな娘たちが夢半ばで若くして殺されなければならないほどの悪いことでもしたというのでしょうか??それとも私やSさんが悪いことをしたから逆縁の苦しみの修業を与えられることになったのでしょうか??その理由は未だに理解できません!! ただ私に分かることは最愛の我が子が先に死んでしまったという「重い十字架」を背負ってこの先ずっと生きていかなければならなくなったということだけです。 よくテレビドラマや映画などで罪を犯して人を殺めた人のことを「重い十字架を背負う」と言いますが、現実にはその逆だと思います。罪を犯してついうっかり人の娘を殺めた加害者は形ばかりの質素な花を義務感で供えるだけで後は知らん顔です。とても「重い十字架」を背負って罪の意識に苛まれている人間の行動には思えません!!ただ義務的に被害者遺族を怒らせないように体裁を整えているとしか思えません!!中には本当に罪の意識に苛まれて重い十字架を背負って誠心誠意の償いをしている加害者もいるかもしれませんが、私の知る限りそういう人は稀です。 そして我が子を殺された被害者遺族はそんな加害者にさらに煮え湯を飲まされて復讐したい衝動に駆られ「重い重い十字架」を一生背負って、それでも亡き我が子とこの世にいる我が子のために衝動を抑えて真っ当に生きてゆくのです。 だから「おまけの人生を楽しもう」とする行為はその重い十字架を背負いながらでもどうやって生きてゆくのかが問われている様な気がするのです。それで私達がマンションに引っ越して新しい生活をして楽しく暮らしても、ボランティア活動をして仲間と楽しく有意義に過ごしたとしても決して何の憂いもなくただ純粋に楽しんでいるわけではないんです!!やっぱりさえりんが亡くなってしまったという「重い十字架」と深い悲しみを背負ったまま、それでも少しでも楽しむという究極の行為なんです。一生その十字架は下ろすことなんて出来ないんです!!それが逆縁の親の宿命なんだと思っています。私たちだけでなくそういう人生を送ってみえる方はこの世に大勢いると思います。 そしてSさんにLINEでお返事しました。「多分逆縁を経験された親は形は違えどいつまで経っても複雑な気持ちは変わらないと思います。きっと乗り越えることなんてできないからせめてもの想いで亡きお子さんをメッセンジャーにされているんではと思うんです。姿形は無くとも我が子はまだこの世の役に立って、その魂はまだ生きているんだと思いたくて」と。私はまだまだ死別4年ですので、10年20年30年経たれた方のお気持ちが分かるわけではありません。時と共に人によって思い方は様々ですから。でも今の私はそう思うんです。もしこれから先自分自身の気持ちが変わってきたら、その時の心境をこのブログに素直に書き綴っていきたいと思います。心が変化するということもまた生きているということですから。 (さえりん生後9カ月 初めての知立まつりpart2) 昨日の朝さえパパが「新しく出るN-BOXが安城市のホンダのディーラーに展示してあるから見に行こう」と言うので一緒にドライブしながら見に行きました。家を出る直前にちょうど安城警察署から「ストラップが少なくなったから届けてほしい」とお電話をいただいてグッドタイミングだったのでついでに安城警察署へ200個ストラップを届けに行きました。 ディーラーには鮮やかな真っ赤な新N-BOXが正面に展示していました。さえパパは座席に乗ったりトランクやエンジンルームを開けて見ていました。買うわけではないんですが自分が好きな車なので新型はどう変わったのか見ておきたいんだと思います。見終わっていつものピンク色のN-BOXに乗った時、この車は乗れるだけずっと大切に乗ろうという思いが強く湧いてきました。だってこの車はさえりんが高校3年生(18歳)の時にいつか免許をとったらさえりんと共用で乗ろうと思ってさえりんが好きなピンク色を選んだ想い出の車だからです!! その時私は思いました。私たちは愛娘の死という「重い十字架」を背負ってしまったのですが、それと同様に「娘とのかけがえのない大切な想い出」も背負って生きているんだと。このかけがえのない想い出こそが私の大切な宝物なのですから。 お昼はさえパパが「お寿司食べていこうか」と近くの回転ずしに入りました。お寿司はさえりんが大好きだった食べ物です。その後は岡崎市までお土産を買いに行って我が家に戻りました。夜、テレビ台と共に注文していた間接照明のフロアスタンドが届きました。さえりんのお仏壇のライトと間接照明がとってもいい感じになりました。やっぱり私はさえりんとずっといつも一緒に生きているんだと実感しています。 (ディーラーで新型N-BOXを見て、お寿司を食べて、間接照明が届いた) いつも温かいコメントありがとうございます さえママへのメールはこちらから にほんブログ村、応援おねがいします!! この「さえりんの部屋」を一人でも多くの方に読んでいただき、 交通死亡事故で悲しむ人がもう増えませんようにと心から願っています!! さえりんをクリックしてください!! にほんブログ村 さえパパの「可愛いさえりん1分間動画💛」ぜひ見にきてね!! さえりん動画はこちら にじいろ会公式ホームページが完成しました!! よろしければ以下のリンクからご覧下さい。
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