中東一人旅 2010 <18> 陽気なエジプシャン
今までの旅行記は、コチラから。現地から更新した、写真たっぷりの旅日記は コチラから。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・無事、ギザ行きのバス乗り場に到着。バス乗り場と言っても、バス停らしき目印になるものはありません。ぱっと見、ただの交差点。地元の人に、「ギザへ行くならあそこだよ」 と言われた場所に立っているだけです。これは・・・・アレですね。パムッカレで体験した、「乗客完全スルー事件」 のバスと同じ仕組み。運転手さんに合図をして乗せてもらうのです。パムッカレの時みたいに、満員で乗車拒否されたらどうしましょう。そんな事を思いながら、バスを待ちます。カイロは大都会だけあって、私の立っている場所は、色んな方面へ行くバスが通ります。ギザへ行くのは、「357」 のバス。「357」 のバスをじっと待ちます。ここはエジプト。数字はもちろん、アラビア数字。アラビア数字って、すごく分かりづらいんですよね。英数字の 「0」 みたいなのが、アラビア数字の 「5」 だったり、英数字の 「7」 みたいなのが、アラビア数字の 「6」 だったり。読みづらい上にヤヤコシイ。5分ほど待つと、バスが来ました!フロントガラスの所にバスの路線ナンバーが書いてあります。「7の逆になったみたいなの、0みたいなの、Vみたいなの」これで 「357」 と読みます。 バスは、停留所付近で減速 (あくまで減速。降りる人がいれば一時停止) してくれるので、運転手さんに 「乗ります!」 と目でアピールをし、バスにダッシュで近づき、乗り込みます。無事に乗車成功。バス運賃は、2ポンド(約30円) でした。しかし、一安心したのもつかの間、ふと思う。乗る停留所がなければ、もちろん降りる停留所も無いですよね。私、ちゃんとギザで下車できるかしら。車内アナウンスなんて、もちろんありませんから。(仮にあったとしても、アラビア語なので当然聞き取れませんしね。)再びドキドキ。隣の席のお姉さんに相談してみると、この方がとても良い方で。彼女は、先にバスを降りてしまうので、ギザに着いたら私に教えるよう、バスの運転手さんに伝えておいてくれると言うのです。シュクラン!(アラビア語で「ありがとう」 の意味)これで、今度こそ一安心。街中はすごい渋滞で、ギザに着くまで、1時間以上かかりました。9時半過ぎに、ようやく到着。どうやら、ギザが終点みたいでした。バス停からチケット売り場に向かうのですが、その間に、「ピラミッドへ行くなら、ラクダに乗らないか」 と、しつこい客引き。無視していると、「チケット売り場はこっちだよ」 とラクダ乗り場に連れて行かれる始末。客引きはしつこいし、強引なのですが、なぜか私はウザイとは思いませんでした。何ででしょうね。基本的に人々が陽気だからかもしれません。「コミュニケーションの一環」 だと思えば、楽しめる範囲です。嫌なら、こちらがしっかり断れば良いだけの話しですものね。ピラミッドの入場料は、1人60ポンド(約900円)。ギザには、ピラミッドの王様といわれる 「クフ王のピラミッド」、スフィンクスの付属した 「カフラー王のピラミッド」、そしてちょっと小さな 「メンカウラー王のピラミッド」。3つのピラミッドがあります。 ピラミッドの中に入るには、さらに別のチケットを買わなければならず、クフ王のピラミッドは、100ポンド(約1500円)かかります。せっかくなので入場するつもりだったのですが、クフ王のピラミッドは、午前と午後でそれぞれ入場制限をしていて、午前の部のチケットは、もう売り切れてしまったそうです。がーん。私のピラミッド情熱指数的に、ちょっと午後までは待てなかったので、外観だけ楽しむ事にしました。クフ王のピラミッドは、それはそれは大きく、近くに立つと写真に納まらないほど。1個の重さが平均2.5トンの石を、230万個も積み上げて作られているそうです。高さは146メートルにも達します。これを、4500年も前に、人の力だけで造ってしまったんですものね。すごい。スフィンクスも立派でしたよ。 ここでも、ラクダ乗りやお土産売りなど、客引きがすごかったです。そんな中、偶然見かけた、アメリカ人の一家。どうやら、子供がお土産に興味を示したものの、母親がそれを断ったみたいで、土産売りのオジサンからしたら、売り上げに繋がる絶好のチャンス。かなりしつこく、その家族に付きまといます。すると、そのあまりのしつこさにキレた母親が、オジサンに対し、「In America, mother is the boss! I say No is No!!」(アメリカでは母親がボスなので、私がダメと言ったらダメなのよ!)と、すごい迫力でピシャリと断っていました。すごいわー。カッコイイ!スタスタと歩き去る母親の横を、無言で付いていくご主人と子供達。アメリカの母ちゃんは強そうです。その後、少し先にあるビューポイントへ。3大ピラミッドが一望できる、人気のポイントです。そこにはたくさんの観光客と、お土産屋さんが並んでいました。お土産屋さんのオジサン達は、日本人を見ると必ず 「ヤマモトヤマ~」 と声をかけてきます。しかも、ちょっと自慢げな表情で。一体、誰が流行らせたんですかね。お昼過ぎ、ピラミッドを後にし、カイロ市内へと戻ります。帰りも行きと同じ、「357」 のバスです。バスに無事乗れたのですが、乗ったのですが・・・。夜行バスの睡眠不足と、ピラミッド散策の疲れからか、バスの中で爆睡。ふと目を覚まし、時計を見ると、出発から約1時間が経過していました。周りの景色を見ると、見覚えがあるような、無いような。これはひょっとして・・・。嫌な予感。周りの人に聞いてみると、やっぱり!寝過ごしていました。あはは。道行く人に尋ねると、降りた場所は地下鉄の駅から近いらしく、地下鉄を使って戻れると教えてもらいました。不幸中の幸い。しかも、その人はめちゃくちゃ親切で、近くにいた子供達に、「この人を地下鉄まで案内してあげなさい」 と指示をしてくださり、子供達が地下鉄乗り場まで連れて行ってくれました。本当に助かりました!地下鉄は、1回1ポンド(約15円)。地下鉄はしっかりした造りになっていて、自動改札機もありました。どうやら私、地下鉄で5駅分寝過ごしていたようです。かなりの距離ですね(笑)おかげで地下鉄に乗るという貴重な体験ができました。カイロ市内に戻ったのは、午後の2時。そのままカイロ市内の散策へ。エジプトはじめ、イスラム圏ではお酒の取り締まりが厳しく、路上でお酒を飲んでいると、警察に逮捕される地域もあるそうです。人々はお酒を飲まないので、その分、男性でもスイーツが大好き。アイスクリームやケーキを食べている人をよく見かけます。町にはお菓子屋さんもたくさんあります。せっかくなので、地元で人気のお菓子屋さんへ行ってみる事にしました。地図を見ながら店を探していると、エジプシャンに英語で声をかけられました。今日一日で何度も体験している、このパターン。疑いながらも、フレンドリーに話しかけられたら無視できないのが日本人。お菓子屋さんを探していると地図を見せると、「その場所を知っているから案内するよ」 との事。うーん・・・。ちょっと迷いましたが、悪い人では無さそうだったので、とりあえず付いて行く事にしました。黒いズボンにシャツ。グッチのかばんを持っていて、ちょっとお金持ちそう。しばらく疑っていましたが、無事にお菓子屋さんに連れて行ってくれました。しかも、アイスクリームの買い方とか、親切に色々と丁寧に教えてくれました。疑ってゴメンなさーい。私がアイスを食べていると、その人がエクレアを買ってきて、「2つ買ったから一緒に食べよう」 と言うではありませんか。うーん・・・。確かに良い人そうですが、どこまで信頼して良いものか。ちょっと迷いましたが、とても親切で良い人そうでしたし、よくある客引きとも違う感じがしたので、ご一緒しちゃいました。決して、エクレアに釣られたワケではありませんよ。決してね。近くのカフェに移動し、エクレアタイム。中にチョコクリームがたっぷり入っていて、とっても美味しかったです。エクレアはご馳走してくれましたが、カフェで頼んだチャイの値段は割り勘でした。おごりじゃないあたり、なんか逆に安心できるような?ケチなだけ?しばらくすると、さらにその人が、「せっかくだからビールを飲みに行かない?」 と言うではありませんか。うーん・・・・。これまた迷う。お酒の席となると・・・ねぇ。でも、まだ昼の2時半だし。悪い人には見えないし。「1杯だけ」 という条件で、ご一緒しちゃいました。決して、ビールに釣られたワケではありませんよ。決してね。でも、久々に飲むビールは染みたわ~!結果、その人は純粋にとても良い人でした。ホント、疑ってごめんなさいね!ただ、話す内容がとても難しい。「君は、愛についてどう思う?」 とか、「君の夢はなんだい?」 とか、そういう深い話をガッツリ聞いてくるのです。そういう話は好きなのですが、なんせ言葉が英語。なんちゃって英語しか話せない私には、そんな小難しい事、うまく説明できません。早めに切り上げて失礼させていただきました。今日は色々と貴重体験ができました。カイロ。確かに商売熱心な人は多いですが、皆さん陽気だし、すごく親切だし。すっかり大好きになりました。<19>へ続く。ブログランキングに参加しています。ぜひともポチッと応援、よろしくお願い致しますm(_ _)m ↓ ↓今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪◆オピ・リーナさんでもブログを執筆中です◆「パン好きsayuriの、パンある日常録」こちらもどうぞよろしくお願いいたします(^▽^)ノ