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システムエンジニアの晴耕雨読

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2013.11.02
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カテゴリ:お出かけ
 岐阜県の恵那市岩村町にて、

 「第17回言志祭~佐藤一斎まつり」があったので、

 顕彰祭と記念講演会を聞きに行って来ました。

 以前、恵那山に登った際、恵那市内にある岩村町が、佐藤一斎の出身藩であり、

 毎年この季節になると、佐藤一斎のお祭りがある、というのを知り、

一度きてみたいと思っていました。


 新入社員の時、配属先の所長の講話の中に、

「少にして学べば、則ち壮にして為すことあり。
 壮にして学べば、則ち老いて衰えず。
 老いて学べば、則ち死して朽ちず。」

という佐藤一斎の言葉がありました。

 この当時、佐藤一斎の名前を認識することはなかったのですが、

この言葉そのものは深く心に刻まれました。

 また、その後、いくつものプロジェクトに参画しているのですが、

毎回、あの山を越えれば、と思ってチャレンジし、

その山を越えて見ると、さらなる高い山があったということを体験する日々を

過ごすことの連続でした。

 でも、一見ルーティンワークに見える業務の中でも、様々なことが起こることを

考えると、初めての道を行くプロジェクトにおいて、日々課題・問題が起こるのは

当たり前であること。それを解決することで報酬を得ているのだから、と思いつつ、

言葉の杖を捜していました。

 そんな時、出会ったのが、

「一灯をさげて暗夜を行く。暗夜を憂うなかれ、一灯を頼め。」

という言葉でした。

 暗夜・・自分の置かれた厳しい境遇や環境を嘆くな。

 手に持つ提灯の明かりを頼りに、ひたすら進め、という強い後押しであるとともに、

 自分にとっての一灯は何か、を考えさせられもしました。

 そして、この言葉も、佐藤一斎の言であることを知って以来、一度はこの地を

訪ねてみたい、と思っていました。


 岩村城址の麓にある岩村歴史資料館の入り口にある佐藤一斎銅像前にて、

顕彰祭が行われました。


 次第

一 始めの言葉
二 献花
三 顕彰の言葉
四 一斎翁を讃える
五 献詠「晩年 佐藤一斎翁を讃える」
六 舞踊「佐藤一斎今ここに」
七 合唱「順境は春の如し」「三学」
八 言志四録 素読
九 終わりの言葉

 顕彰祭で、みなさんが異口同音に、佐藤一斎を讃える言葉と歌を披瀝されるのを
みることができました。
 特に、参加者全員での「言志四録」の素読が良かったです。

「怠惰の冬日(とうじつ)はなんぞ その長きや。

 勉強の夏日(かじつ)はなんぞ その短きや。

 長短は我に在りて 日に在らず。
 
 待つ有るの一年は、何ぞその久しきや。

 待たざるの一年は、何ぞその速やかなるや。

 久速は心に在りて、年に在らず。」


 顕彰祭の後、岩村歴史資料館を拝観する。
 
 次に、日本三大山城の一つである岩村城の山頂に登る。

 その後、岩村の城下町へ・・

 15の碑文と、お店や各家の軒下に「言志四録」を刻んだ木板が

 200余掲げられています。それらを見ながら、散策しました。

 そして、
 
 13時半から、岩村振興事務所2階で開かれた

 近藤正則先生の記念講演会を聴く。

 テーマは、「林述斎と佐藤一斎」。

 林述斎は、岩村藩の殿様の子。一方、佐藤一斎は、岩村藩の家老の子として生まれる。

 林述斎は、一斎より4歳年長である。ともに、江戸屋敷で生まれたこともあり、伴友・・

 ご学友であり、一斎は常に述斎とともにいた。

 のちに、述斎は、林大学頭となるが、その勉学の過程には、常に一斎がいた。

 つまり、述斎の軌跡を調べることは、一斎の軌跡につながっている。

 この述斎の孫が、ペリーの砲艦外交による開国要求に対して、

 国際法にのっとって理を説いた林復斎であったこと。

 このペリーとの交渉の際、英語を日本語に訳したのが、佐藤一斎と林述斎の弟子の

 安積艮斎(あさか ごんさい)であり、
 
 この日本語を公式文書である漢文に記したのが、林復斎であった。

 ペリーは、林復斎の国際法に通暁した博識ぶりと、またその礼儀正しさにすっかり

 ほれ込んだ、といいます。

 佐藤一斎の弟子には、佐幕派も、倒幕派も多数いましたが、党派によらず、

 変動する時代を支えた日本の人材を育成したということが重要である。
 
 予定していた1時間半を15分ほどオーバーしましたが、

 あと3時間ほど聴いていたかったです。


 近藤正則先生、例年、秋の佐藤一斎まつりと、

 4月の孔子祭とで講演されているとのことなので、また拝聴できるかもしれません。


 明日、11月3日は、岩村町で「いわむら城下おかげまつり」があります。



 
第17回言志祭~佐藤一斎まつり

・期日 平成25年11月2日(土)

・日程 (1)顕彰祭

時間 午前10時~午前11時

場所 佐藤一斎銅像前(雨天 岩村振興事務所2階)

(2)記念講演会

時間 午後1時30分~午後3時

会場 岩村振興事務所2階(当初は岩村コミュニティセンターでしたが変更しました)

演題 林述斎と佐藤一斎

講師 近藤正則氏(岐阜女子大学教授)





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最終更新日  2013.11.03 01:16:51
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