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2014.12.18
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カテゴリ:哲学・思想

村上隆夫「ベンヤミン」(Century Books―人と思想)

清水書院

1990年刊


 
 1930年、38歳頃のベンヤミンの日記・・

「ぼくは、生まれてはじめて、じぶんがおとなだと感じている・・

 もう若くない、ということだけのことではない。

 ぼくに内在していた数多くの生活形態のうちのひとつを、
 
 ほとんど実現した、ということなのだ。

 ぼくがしばらく前からじぶんの家をもったことも、その一部分をなしている。」

 ・・「自分がドイツでひとつの地位を築いた」と自信を持っていた頃。

 でも、しばらく後には、

 「わたしは疲れた」と記す。

 それは、「何よりも金を得るための闘いについての疲れ」であり、
 
 ドイツにおける絶望的な状況を見聞することからくる疲れであった。

 また、この時期、ベンヤミンは、家族を失い、市民階級としての経済的基盤を失い、

 政治的にも敗北しつつあった。

 「失業は、経済政策派のプログラムをもう時代おくれにしてしまったが、

  いまや革命派のプログラムをも同じうきめに逢わせつつある。

  というのは、実際にあらゆる徴候からみて、わが国の失業者によって選出

  されているのは、ナチ党員なのだ」
 




<目次>
1 ベンヤミンの生涯
(ベルリンの幼年時代
青年運動と戦争の時代
ワイマール時代
亡命の時代
最後の日々)
2 ベンヤミンの思想
(青春の形而上学
批評の理論
ドイツ‐ロマン主義の芸術批評とゲーテの親和力
ドイツ悲劇の根源
プルーストとカフカ
複製技術時代の芸術
言語哲学と収集癖
パリの遊歩街
歴史の概念について)





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最終更新日  2014.12.18 19:44:50
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