カテゴリ:哲学・思想
【楽天ブックスならいつでも送料無料】安息日の前に [ エリック・ホッファー ] エリック・ホッファー「安息日の前に」 訳 中本 義彦 作品社 2004年刊 ホッファー最晩年の日記(1974年11月~75年5月)。 1974年11月26日・・ ≪少なくとも半年はつづけるつもりだ。 この仕事が終わったら、疲れた頭に至福の安息日を与えてやることにしよう。≫ 11月29日・・ ≪資本主義は物を支配する理想的な力を持っているが、 人間を支配するのは得意ではない。 人間は放任されても、それなりに行動するという前提の上に資本主義は成り立っている。 興味深いのは、この人間を管理することへのためらいや不得手さことが、 資本主義社会を近代特有のものにしているということである。≫ 1975年1月15日・・ ≪幸福のようなものが存在しないからといって、 不幸が存在しないということにはならない。≫ 1月22日・・ ≪老いは他人事ではない。 若者を腐敗させるものが、老人を活性化させるのかもしれない。≫ 2月14日・・ ≪私はマルクスを読まずにマルクスを非難した。 マルクスは人生の一日たりとも労働に従事したことはなく、 彼のプロレタリアートについての知識は、私のコーラスガールについての知識と 同じくらい貧弱だった。≫ 5月6日・・ ≪最も恵まれない人びとの保護や福祉にばかり富やエネルギーの多くを注ぎ、 絶えず努力し物事を成し遂げる人びとに低い報酬しか与えないようになると、 その国は衰退する。≫ 5月10日・・ ≪争いごとにおいて、貧者の肩を持ってはならない - 対等以上に対等に扱ってはならないという聖書の訓戒は衝撃的である。≫((+_+)) <目次> 一九七四年十一月 十二月 一九七五年一月 二月 三月 四月 五月 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.05.14 19:32:12
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