カテゴリ:書評・読書メモ
山﨑武也「老後は都会で」 2011年刊 PHP研究所 ○「街のにぎわい」を失うと、人生さびしい 慌ただしい日々を送っている人は、たまには温泉旅館でゆっくりしたいと思う。 でも、実際に行ってみると、3日も同じところに逗留していると、刺激が少なくて 時間をもてあますようになる。 定年後の移住も同じ・・ ≪静かな環境も騒がしいところからやってきたときはいいが、そこに長く住むとなると、 そのうちに寂しいという感覚が忍び寄ってくる。 見方をちょっと変えれば、静かは寂しいと同義語にもなるのである。 静かな環境が実現し切ったときには、そこで幻滅の悲哀を感じることになる。 美しく心に描いていた環境が現実になると、こんどは逆に幻にすぎなかったという 結果になるのだ。≫ ≪また、喧騒と賑わいとは紙一重である。 大都会に見られる忙しい雰囲気も、単に避けようとしないで、その長所も虚心坦懐に 観察しておく必要がある。 これまであったので当然だと思ったり嫌がっていたりしたものも、 なくなったら価値を再認識する場合は少なくないからだ。≫ <目次> 第1章 老後に有利な都会生活 (老後は「便利な環境」がいちばん大事になる時期 「街のにぎわい」を失うと、人生さびしい 「過去の人」にはなりたくない、今を生きていたい ほか) 第2章 老後の都会での住まい方 (老後になると、「広い住まい」を持て余す 「広い庭の手入れ」は大仕事 老後の「住まい選び」はあくまで安全路線で ほか) 第3章 楽しい老後への道 (都会にあって田舎にない「自由」 年を取ったら持っておきたい考え方 地酒か、選りすぐりの美酒か ほか) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.20 17:59:43
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