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尹銘深「中国で勝つ 10の原則と50の具体策」 東洋経済新報社 2011年刊 日本企業が、中国市場で苦戦する理由・・ 中国市場をわかっていないから。 「日系企業は大変に閉鎖的で、中国に対しての理解も浅い」 中国の人口の45%は、1965年前後に生まれており、現在はその世代の子どもが 消費する年齢層に入っている。 ジニ係数は、ヨーロッパと日本が、0.24~0.36の間であるのに対して、 中国は、0.47(2009年)と高く、貧富の格差が広がっている。 日系企業は、一級都市、二級都市に投資はしているが、三級都市以降には投資できていない。 1.日本市場は、中価格・高品質品がうけるのに対して、 中国市場は、二極化しているため、低価格・良品質品か、高価格・高品質品を提供する必要がある。 日本の製品をそのまま持って行ってもダメ。 2.日系企業はモノづくりに長けているものの、 中国市場におけるブランド作りがうまくない。 ブランド戦略と持ち、しっかり投資する必要がある。 3.日本は、相対的に単一市場であるのに対し、 中国は少なくとも4種類の経済状態を持つ多様化した市場である。 4.今後急速な発展が見込まれる、三級、四級、五級都市を詳しく分析した上で、 中国市場カバレッジ戦略を立て、実行する必要がある。 5.小規模小売店は、無視できない販路である。 6.ネットやモバイル販売の重要性を認識し、チャネルの一つとして取り組む。 <目次> 原則1 日中市場の特質、マネジメントスタイルの違いを理解した上で行動する 原則2 日本で成功したビジネスモデルをそのまま中国に当てはめてはいけない 原則3 激変する現代中国の実像をつかみ、先見の明を持つ 原則4 さまざまなステークホルダーの需要をとらえ、矛盾の中でバランスをとる 原則5 日本本社と中国現地法人が一体となり迅速に取り組む 原則6 現地人材を惹きつけ、魅了し、やる気にさせる 原則7 迅速かつ賢明な意思決定をし、戦略的に行動する 原則8 情に流されない 原則9 商談、交渉においては、周到な準備をした上で根気強く駆け引きをする 原則10 中国社会の動向を把握し、リスクに備え、公的危機を最小化する お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.07.02 11:16:32
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