本福寺
松戸駅から帰宅の途中に本福寺へ参拝。 浄土教の一宗派である時宗の寺院。松戸市にはここが唯一の時宗の寺院。元々元応元年(1319年)3月15日開基とされるが、終戦後に発見された鉦鼓の口縁部に「嘉元改元癸卯天九月吉日」および「本福寺開祖他阿弥陀仏」と陰刻されていたため、嘉元元年(1303年)に開山とされる。 吉田松陰脱藩の道碑。 長州藩を脱藩し、江戸を出奔した吉田松陰は追っ手から逃れるため旅籠を避け、嘉永4年(1851年)12月14日、ここに泊まった。その翌日、松陰はここで本郷村の子供たちを集めて講義をしたという。 ご本尊は阿弥陀如来。開山した際の踊り念仏に使われた鉦鼓、阿弥陀三尊仏は市文化財であり、非公開。武漢ウィルスとやら新型コロナウィルスとやらの感染拡大の時から御朱印の授与はしていない。 鐘楼と時宗の開祖である一遍上人の像。 大師堂。 斬られ地蔵。上本郷の七不思議の一つ。元々廃寺された覚蔵院にあったという。むかし覚蔵院の境内で盆踊りがあった際、あやしい大男が突然入り込んで巧みに踊り、村の娘衆の気をひいた。村の男たちは面白くなかったが、酒が入っていたこともあり村一番のけんか早い男が刀でその男を斬り付けたところ、不思議なことに火花が散った。大男は悲鳴をあげて暗闇の中に消えてしまった。翌朝、村人が後片付けで覚蔵院に訪れると、境内の石地蔵の胸に生々しい刀傷が残っていた。村民は震え上がり、地にひれ伏して謝ったという。 境内の馬頭観世音。