◆ 氷菓　第17話　「クドリャフカの順番」

2012/08/14

◆ 氷菓　第17話　「クドリャフカの順番」

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長い人生の内のたったの3年間でありながら
いつまでも終わらない夢みたいに鮮やかな、
忘れられない、高校時代。特に部活の思い出
は、誰しも･･･どんな部活に所属していても、
同じ色のアルバムに仕舞ってあるみたいに
共感できる、光の色があるように思います。

廃部寸前の弱小部を復活させる天才、京アニの、
この春からのターゲットは、古典部。エネルギーを
使うのが億劫という、若者らしからぬ･･いや、ある
意味、若者の本質を体現している主人公・奉太郎と
古典部に集まる３人の少年・少女たちの物語です。

今回は、文化祭で起こった「十文字事件」の謎を解く
というストーリーの、解決編。いやいや、すごかった！

謎そのものは、ターゲットにされた部活が、文化祭の
パンフレットの最終ページに集中していることに、比較
的早い段階で気づいたので、実行委員の中の誰かが
犯人だわ、顔が出ている人間は限られるわけだし･･と
それほど悩まなくても解りそうなものでしたが、結局、
ネタバレして貰うまで、真相は　分かりませんでした。

私が高校生の時、ふと「私を囲む仲良しの友達全員が
私より優れているように見える。皆、何かしら、私よりも
秀でた才能があるの。私にはそれがはっきりと解る、でも
私にだけは、何も無いの。私は誰よりも、劣ってるの。」と
友人に告白したところ、「フーン」と聞いていた友人が翌日、

「ねえ、昨日の”自分だけが劣っているように感じられる”
ことってね、心理学でナントカっていう名前で、思春期の
若者が必ず一度は通る道っていうか、感じる感情らしいよ」

と笑顔で教えてくれました。「それが普通の成長らしい」と。

へー。「普通」ね～、私は「普通」かぁ。と応じながら、友人が
「私だって、私以外の人がみんなスゴく見えるよ！」と明るく
言うのを見、いや、君のピアノの腕前は、誰より秀でてるよ、
と　すぐさま突っ込んだのを思い出します。春のことでした。

普通ってのは安心できる話だよ、と言われても、友人の才能は
本当にキラキラと輝いて見える一方、私は自分をどう捉えたら良
いのか解らず、とまどい、劣等感を拭いきれず、けれども、その
素晴らしい才能を持った友人と、友人の才能を心から愛している
自分にも気付いており･･･それはグルグルと、曇り空に太陽を探す
ようなループを、心のなかに構築し　私は思いを持て余しました。

今回の、「クドリャフカの順番」が持っていたテーマ性は、友人
の才能と、それを見破ってしまう自分、それと同時に、自分自身
と比較してしまう苦しさ、自分自身をどう捉えるか・・という、
まさに、学生時代に味わった苦さに通じるな、と思いました。

学生時代のあの焦りと諦め、素晴らしい友人を称える気持ち・・・
一緒に走ることを望み、愛し、同時に感じる距離感や劣等感など、
あの季節に「確かにあった」と頷けるものが満載で、うなりました。

ありえないほど長い期間続く文化祭など、学生が夢見るカタチを
そのまま実現している部分もあり、現実的ではないところもありま
すが、心理的な部分の追求が深く不自然さがないのが凄いです。

来週から、新しいお話に突入、そろそろ終わりも見えてきました。
彼らの輝く日常に、もうしばらく、並走できること、うれしいです。

☆　　☆　　☆　　☆

韓国の大統領による、竹島への突然の上陸と、続く暴言の数々。
それは韓国国内の事情？政権末期の、韓国の国内向けの人気取り？
TVの解説を鵜呑みにして簡単に納得すると重大な事を見落とします。

日本バッシングに狂騒する韓国の背後にあるものは、なにか。

親日の韓国人から、日本人への、貴重な警告をまとめました。

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