COLONYの裏側

今回のお題は杉山清貴＆オメガトライブの「NEVER ENDING　SUMMER」
1984年12/11にVAPからリリースされた3rd。リードシングル「Riverside Hotel」をフィーチャーしており、1stの延長線上という本来の路線に軌道修正されている。リリース時期、歌詞の内容から夏をテーマとしつつも「冬のオメガトライブ」のイメージとなっている。A面は「Riverside Hotel」以外は杉山作曲。B面は秋元康・林哲司による「NEVER ENDING　SUMMER」と題した連作になっている。夏に出会った男女が一度別れ、再び会おうとするまでを描いている。PD・藤田浩一の意向で秋元と林が作った組曲形式の歌で実はI～IVまでを繋げる作業が大変だったという。
　2022年9/28にリミックス版がリリースされた。

＜曲目＞
01（A-1）． Misty Night Cruising
02（A-2）． Eastern Railroad
03（A-3）． Twilight Bay City
04（A-4）． Riverside Hotel
05（A-5）． Stay The Night Forever
06（B-1）． Never Ending Summer I
07（B-2）． Never Ending Summer II
08（B-3）． Never Ending Summer III
09（B-4）． Never Ending Summer IV ～ Prolog
＊対応サブスク：Apple・Spotify（Remixも聞ける）

＃1は杉山作曲だがほとんどスタジオのヘッドアレンジのままで完成した。「♪冬の波　荒れてた　夕暮れ見送る　海のテラス」「♪カシミアのセーター」と冬の風景が見えるなぁ
＃2「♪ためらう気持ちに　区切りをつけるように　発車のベルが鳴る」は別れるかどうかためらってる気持ちが出てる。
「♪時に愛を遠く離れて　ひとりたどる　銀のラインRail Road」「♪失くしかけた　想い出のかけら　拾いながら　走り抜けるRail Road」電車に乗る男（女）が相手と別れて…という風景が見える
＃3「♪シルクグレイの風をすり抜け　異国の船　数えてゆけば」と横浜や神戸の風景が見える。
＃４「”許してね”と切り出した言葉の意味　噛み締めたよ」「♪答えを出せないまま　抱き合う愛もあるさ」これまた別れをテーマにしてるっぽい
＃5「♪出来ることなら　君をさらってしまう夜明けまで」「♪Stay the Night Forever　恋人たちに　時間の流れは何故　早すぎる」としっとりとした歌い方が秋や冬の別れのシーンを思わせる
＃6「♪君の肩　抱くように　都会（まち）に秋の風」「♪僕は一人きり　陽に焼けたままさ　いつか君と愛し合った　夏に変えるだけ　遠くに聞こえる砕ける波」と秋の風景から始まるが「♪青い波　泳いでた熱帯魚の君」「♪サンバのリズムが眩しい夏」と夏の風景を歌ってる箇所も
＃7「♪夕暮れのシェルバー　もどかしさ募る　テラスはロマンス　君が不意に黙った」「どうして視線を外すの　なにか言いたげなその瞳」は海辺で別れを切り出そうな内容。
「♪二人はこのまま　永遠のドラマ作れるさ」ってところは想い出を新しく作ろうとしている所が見える
＃8「♪風は北から強く吹いて」で始まるが「♪君の半年ぶりのレター　封を開ける手が震えた」等冬に別れた相手のことを思い出す…という歌詞が散見される。
＃9「♪人々は暖かな家路を急ぐ」「腕の中　お帰り」という歌詞は終わりらしい歌詞。
「♪僕のカレンダー　８月のままさ　たとえ　君が都会（まち）で　冬に出会っても　二人の渚は今でも夏」の箇所で「～I」のメロディに戻ってるんだが、また彼女と再会した…ってのを表現しているのかな？

リミックス版も聞いたが「Never Ending Summer」はかなり演奏面に手が入ってる。「～I」「～II」はブラスの音が追加、曲同士の繋ぎ方はぶつ切り状態になってるのが残念。


ネバー・エンディング・サマー [ 杉山清貴&オメガトライブ ]​

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