チリも積もれば、、、
Fresnes sur Apance, France posted by (C)solar08編み物も縫い物も手先の器用さ、根気、丁寧できちっとした作業が大切なので、わたしには全然向いていない。それなのに、きれいな糸や美しい布を見ると、やってみたくなる。縫い物は布を広げたりする場所が必要だし、ミシンを使うから、パン焼きの合間に5分だけする、などということができない。その点、編み物は便利。ラジオを聞きながら、会話をしながら、新聞を読んでもらいながら、肉を焼きながら、と「ながら」に向いている。テレビのサッカーの観戦が苦手。ボールの動きをハラハラしながら見るとイライラしてしまう。だから、テレビの画面を見ずに、編み物に目を向け、テレビから「ゴール!」という叫びが聞こえたときだけ、顔をあげて、画面を見る。ゴールが決まったシーンは何度も見せてくれるから、これで十分。ということで、好きでもないのに編み物を始めてしまった。それでも、根気や忍耐力がないわたしは、遅々として進まない棒編みには手を出さず、もっぱらカギ編み。カギ編みのセーターや棒編みよりは少ないみたいだけれど、いつのまにかカギ編みの本や雑誌が増えてしまった。お店で見ると、編めもしないのに買ってしまう。不器用なくせに、挑戦したのが、ある雑誌に出ていたサマーセーター。高い糸を買って、失敗したり未完成だともったいないので、まずは安い糸を買った。カギ編みのセーター posted by (C)solar08編むのはテレビを見るときだけだったので、なかなか進まなかったけれど、それでも、一段、一段と編み続けていると、何週間か後には出来上がった。あら、うれし。指定の糸よりも太めだったので、一回り大きくなってしまった。まあ、いいわ、家の中でベストとして着ようっと。雑誌で紹介されていたセーターの解説には、材料、Noro, Taiyo, 58と書かれていた。インターネットで探して、やっと手に入れた。普段着のセーターを買うよりも高い値段。実物の糸は雑誌とはかなり違っていた。雑誌の写真のセーターはもっと淡い色、ブルー系が多いのに、実際の糸はグリーンが圧倒していて、ちょっと残念。でも、カラフルできれいなのは確か。この糸をいつもキッチンに置いておいて、パン焼きの合間など、ちょっと時間が空いたときなどに1段、また1段とちょっとずつ編んだ。ラジオを聞きながら、急がずあせらず。わたしにしては珍しく、適当にアレンジもせず、説明どおりに編んだ(つもり)。カギ編みのセーター posted by (C)solar08糸は野呂栄作の「太陽」、カラー番号58(日本では入手できないかもしれません)ただし、このセーターは長編みだけで模様編みもないので、わたしでも編めただけ。袖の下がちょっとだぶついて気になるけれど、まあ着られないことはないかな。あんまり着る気にはなれないけれど。あーあ。ほかにも不細工なセーターやベストを編んでみたけれど、どれも着ることはめったにない。着ていて落ちつかないから。まあ、茶道と同じく、目標にいたる道こそが目標、ということでしょうか。ワンピースを編んでみたいけれどなあ。Fresnes sur Apance, France posted by (C)solar08