テーマ:パイプたばこを吸おう(1812)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回はピーターソンの「ハイドパーク」です。これは売られているのをあまり見ないような気がしますし、ピーターソンのパイプ煙草の中でも地味な存在だと思うのですが、どんなたばこなのでしょう。 開封時の香りは、少し発酵したような干草系の匂いに、ラム酒のような洋酒の香りが混ざります。ボルクムリーフ(旧「ウィスキー」)と似た傾向の香りです。カットはかなり暗い色の所謂ブロークンフレイクで、解れ方がかなり荒いです。ですからフレイクを扱うのと同じ要領でパイプに詰めるのが良さそうです。湿気はやや少ないでしょうか。 これを火皿内径22mmのパイプに無造作に詰めて着火しますと、最初に来たのは石鹸と洋酒が混ざったような香りでした。石鹸の香りと言うと、私はSGの「グラウスムーア」を思い出すのですが、今回の石鹸臭はああいった派手な香りと言うより、もうちょっと「生」っぽい素朴な石鹸臭です。香りとしてはあまり口に入れるような類の物ではないので多少好みが分かれそうではありますが、悪い匂いという訳でもありません。一方味の方は、酸味が結構あって、かなり軽快なタッチの甘さになっています。缶のラベルに書かれた解説では、メープルシュガーとラム酒の着香なのだそうですが、この石鹸臭ってメープルシュガーの香りなんでしょうか? 火付きと火持ちは悪くないです。やや乾燥気味なためか、ブロークンフレイクをほとんど解さずにそのままキュッと詰めた割りには、着火に手間取りませんでした。 喫煙中盤を過ぎても喫味は基本的に変化しません。素朴な石鹸臭と酸味のある軽い甘さが続きます。この煙草は古いスタイルの煙草だという話があるようですから、着香が深いのではなく、煙草の熟成&ブレンド内容によってこの喫味が出ているのかも知れません。 そして喫煙終盤も同じ喫味のまま続き、喫煙終了。後味は酸味の勝った軽い甘さで、残り香はやはり石鹸臭でした。 全体的に見て、独特な石鹸臭に終始包まれた喫煙となりました。味としてのインパクトはむしろ平凡なのですが、香りが個性的なので、それなりに楽しめると思います。ただ、上でも書きましたが、この石鹸臭については「味わう」香りとしては賛否が分かれそうで、それ故に評価が大きく違ってくる可能性はあります。 ちょっと食べ物的ではない香りを口にするという感覚は、少なくとも今の私にはあまり馴染みがないものなので、「美味しい」という表現はちょっと出来ないのですが、嫌な香りという訳でもないので微妙な所です。 [軽快なタッチの煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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