テーマ:パイプたばこを吸おう(1805)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
暦の上では既に夏は終わってしまいましたが、厳しい暑さはまだまだ続きそうで、今回レポートする煙草を吸いたくなるタイミングもまだまだあるのではないでしょうか。今回レポートする煙草は、ピーターソンの毎年恒例の夏向け限定煙草「サマータイム」の2016年版です。オレンジ色の缶が、如何にも夏を感じさせます。 開封時の香りは、バニラ系と柑橘&果物系の混ざったもので、如何にも夏向けの着香煙草らしい香りです。カットは、薄茶色のリボンカットと黒いラフカットの混合で、典型的な着香煙草の構成のようです。湿気はやや強めでしょうか。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、想像よりも甘味と酸味を抑えた円やかな果物系の味と、やはり果物系の香りが来ました。弁当とかに入ってたのを間違えて温めてしまって、酸味も甘味も鮮烈さもなくなってしまったミカンようなムニュムニュした感触で、別の果物で言うなら、糖度が低く、温くて乾いた桃といった所でしょうか。不味い訳ではないですが、ちょっと物足りない気がします。けれども、う~む・・・、茹だるような蒸し暑い季節には、こういうある意味ドライな味の方が合ってるかも。 火付きと火持ちは良好です。特に何の問題もなく、イージーに吸えると思います。 喫煙中盤になると着香分の味が薄まってきて、ベースの煙草の味が見えてきます。バーレー葉のブレンド比率が高そうな渋目の味で、バージニア葉の甘味は深くはありません。甘味が弱く、その分だけ舌を刺すアルカリ性に煙がなりにくい雰囲気なので、気持ち強めのドロー&ブローで煙量豊かに吸った方が、この煙草の場合は楽しめるようです。 喫煙終盤ではますます着香分の味と香りが弱まって、バーレー葉っぽい渋い喫味がメインになります。煙草らしいと言えば煙草らしい味です。決して豊かとは言えない喫味ですが、クソ暑い時期にはむしろこういう味の方がサッパリしていて良いかも知れません。 という事で喫煙終了。後味はサッパリしていて、残り香は緩く果物系でした。 全体的に見て、予想よりもドライでサッパリした喫味が、蒸し暑さには良く合う煙草だったと思います。ドライな物足りなさは、煙量を多めにして吸うとカバーされ、そういう吸い方をしても舌への刺激はありません。 夏に良く合う煙草と言えば、柑橘系やトロピカル・フルーツ等の爽やかな着香煙草というイメージがあったのですが、今回の煙草のようなサラッとサッパリした渋い味も、それならそれで悪くない選択だと感じました。この煙草の在庫は国内販売店ではまだまだあるかと思いますので、蒸し暑い時期が終わる前に試してみて下さい。 [煙量豊かな煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[パイプ煙草インプレ] カテゴリの最新記事
|
|