テーマ:パイプたばこを吸おう(1806)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回のパイプ煙草レポートは、G.L.ピースの「ユニオンスクエア」です。ストレート・バージニアのフレイク物です。名ブレンダーであるG.L.ピース氏がバージニア葉だけで作った銘柄ですから、その仕上がり具合は非常に興味深いです。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、酸味のある漬物系と程好い熟成の干草系を合わせたような匂いです。カットは、フレイクはフレイクなのですが、密度が低く、非常に脆い状態にカットされたフレイクが、綺麗にまとめられて缶に入っている状態で、大きさも枚数も良く分かりません。湿度は普通だと思います。 これを適当にまとめて折り畳み、火皿内径20mmのパイプに詰めました。それで着火しますと、・・・うむ、なる程、ストレートバージニアらしい紅茶系のコクと薄い甘味が来ました。程好い熟成のバージニア葉の典型的な味わいだと思います。サミュエル・ガーウィズの「フル・バージニア・フレイク」よりも熟成は浅く、マックバレンの「バージニア No.1」よりも角が取れていて円やかです。ストレートバージニアとしては、際立った特徴はないですが、非常に上手くまとまっているイメージです。で、香りは、割りと普通の焚火系です。 火付きと火持ちは悪くないです。薄くカットされたままで、まとめて缶に入っていたとは言え、密度が低く、ボロボロと崩れるような状態だったので、パイプに詰めても密度が高過ぎにならず、燃えやすい状態になるようです。 喫煙中盤に差し掛かってくると、バージニア葉で良くあるアルカリの刺激が出て来ました。バランスは良いものの、特段に特徴的な味わいがある訳ではないので、こういう刺激がないと飽きが直ぐに来てしまいそうです。そういう意味で、このちょっとしたアルカリの刺激も悪くないです。また、この刺激の強さも、吸い方によって強くなったり弱くなったりしますので、その辺をコントロールする面白さもあります。 アルカリの刺激を出したり消したりしつつ、喫煙終盤を迎えます。味わいそのものの変化は、中盤以降はないので、こういうコントロールの面白さで喫煙していきます。それで喫煙終了。後味は紅茶系の薄い甘味とコク、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、ストレートバージニアとしては標準的な味だと思いますが、アルカリの刺激を好きにコントロール出来るバランスの良さは絶妙でした。この絶妙なラインを出せるのは、さすがG.L.ピースだと思います。 名ブレンダーであるG.L.ピース氏がバージニア葉だけで煙草を作るとこういう煙草が出来るのかと、改めて感心する出来だと思います。産地や熟成具合の違う複数のバージニア葉を緻密に組み立ててブレンドした結果なのでしょう。 興味深い煙草だと思います。 [興味深い煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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