テーマ:パイプたばこを吸おう(1808)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
ダン・タバコ社(DTM)の「オールドアイアンサイズ」をレポートします。この煙草の名前について輸入元では「オールドアイロンサイド」としていますが、ウィキによると原表記の「Old Ironsides」の一般的なカタカナ表記は「オールドアイアンサイズ」であるようで、「アメリカ海軍の木造船殻、3本マスト、砲数44門のフリゲート」の愛称なのだそうです。という事で、このブログではより一般的なカタカナ表記を採用して、「オールドアイアンサイズ」と呼ぶ事とします。 で、煙草としてはバルカンタイプのラタキア物だそうで、ラタキア度がかなり高そうな銘柄です。それでは開けてみましょう。 と、開けてビックリ。この煙草、フレイクでした。缶のラベルを良く見ると、小さく確かにフレイクと書かれているのですが、輸入元の解説とかにはフレイクとは一切書かれていません。少数派のラタキア物フレイクだったのです。 開封時の香りは、ナッツ系のニュアンスが強いラタキア臭で、あまり腐敗系の感じはしません。カットは、長さ60mmちょっとのフレイクなのですが、かなり崩れかけていて、フレイク1枚の幅と入り数は良く分かりません。湿気は、フレイクとしては普通だと思います。 火皿内径20mmのパイプに、このフレイクを適当な量だけ出して、折り畳んで詰めます。そうして着火しますと、円やかなコクのある出汁系の味が来ました。勿論ラタキアの旨味だと思うのですが、臭みの少ない、もっと取っ付きやすい熟成オリエントの方が前にあるような喫味です。ちょっとスルメイカでも食べているような味わいでもあります。バルカンタイプという事で、もっと強烈なラタキア感を予想していたのですが、コクの太さはあるものの、臭い系統のラタキアはそこまで主張して来ません。円やかなだけでなく、非常に上手く纏まった喫味で、これなら余程ラタキアが苦手な方でない限りは美味しく楽しめるのではないでしょうか。 火付きと火持ちは、まぁ、フレイクなりです。ラフカットやリボンカットの煙草ほど良くはないですが、四苦八苦する程に悪い訳ではありません。燃え進みは遅いです。 喫煙中盤でも喫味は変わりません。燃え進みが遅く、どうしてもチビチビ吸う形になりますが、コクが太いのでチビチビ吸っても満足感はあります。ただ、余り火種を小さくすると流石に物足りなくなるので、そうなったら追い着火して火種を大きくして下さい。 喫煙終盤も喫味は変わりません。円やかとは言え味が太いので、余り多くの量を詰めて長く吸うと、ちょっと飽きるかも知れません。小さめのボウルで吸うのが良さそうです。 という事で、喫煙終了。後味には太めのコクと旨味が残り、残り香は円やかな出汁系でした。 全体的に見て、円やかなコクと旨味が美味しい煙草だったと思います。味は確かにラタキア系ですが、ラタキア特有の臭みが少なく、吸いやすい系統の煙草だと思います。 前回吸った「ロンドンブレンド」に続き、この「オールドアイアンサイズ」というラタキア物も良く出来た煙草だと思います。やっぱりDTMはラタキア物を作らせても上手い。また、フレイクのラタキア物というのも、決して多くはない存在ですから、そういう部分でも着目すべき存在です。ラタキア物がお好きであるなら、試して損はない煙草だと思います。 [損はない煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.04.26 12:30:05
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