テーマ:パイプたばこを吸おう(1808)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今年はもう出ないのかなと思っていたピーターソン「スペシャルリザーブ2020」が入荷したので、買って来ました。例年なら、もっと早い時期に入荷していたように思うのですが、去年から今年にかけてのピーターソン或いはスカジナビアン・タバコ・グループ(STG)界隈は何かとゴタゴタしてましたので、少々の遅れは致し方ないのかも知れません。何か、幾つかのSTG製パイプ煙草の廃止話も聞こえて来ましたし・・・。orz 確か去年か一昨年辺りからだと思うのですが、今のピーターソンの限定100g缶は写真のようなコンパクトなタイプの缶になっています。これはラールセンの100g缶と同タイプで、どうやらSTG製はこれで統一されるようになっているみたいです。このタイプの缶は、缶自体は手で開けられる程度の密閉性しかありませんが、中の袋の口はしっかり閉じられていて、以前のピーターソンの限定100g缶に比べると、流通在庫期間中の劣化は少なくて済みそうです。 という事で、早速開けてみましょう。 今年の「スペシャルリザーブ」の開封時の香りは、メインは果物系で、そこにバニラとちょっとミルクか油脂系のクリーミーなニュアンスが混ざっています。角の取れた果物系という感じでしょうか。カットは、ほぼ明るい色の細かいリボンカットがメインで、黒いブラックキャベンディッシュのラフカットの葉は少ししか混ざっていません。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、意外や意外、非着香バーレー系のような喫味が最初に来ました。出だしの喫味の味わいが薄く、着香感も希薄です。開封時のあの香りは何処に行ったんだ?ってな感じです。 暫く吸い進むと味わいが見えて来ますが、やはりバーレー葉の硬質なコクと刺激が先に来ていて、バージニアの甘味と着香分は後ろにあります。単発勝負の限定物では珍しい、随分と硬派な喫味です。 火付きと火持ちは普通でしょうか。やや燃え難いニュアンスがありますが、普通に吸える範疇です。 喫煙中盤になると、着香分が更に薄れて来て、バーレー系の硬質な喫味がもっと強まったように感じます。バージニアの甘味は相変わらず薄いです。ですから、硬派な姿はますます明確になっています。こういう喫味は、サッパリしていて、むしろ夏向きだと思いますし、この「スペシャルリザーブ」のデリバリー時期も本当は夏頃だったのだろうと思うのですが、残念ながら年末に吸う事になってしまいました。でも、まぁ、忙しい年末に気持ちを引き締めるような喫味と言えなくはないかな。 喫煙終盤も硬質な喫味のままです。もう非着香バーレーがメインの煙草だとしか感じられません。少し気が引き締まりますし、ながら喫煙用で常喫するにも良いかも知れません、限定煙草ですが。(笑) と言う事で喫煙終了。後味は硬質で甘くなく、残り香は焚火系+少しの果物といった感じです。 全体的に見て、開封時の香りからは想像出来なかった硬派な非着香バーレー系がメインの煙草でした。甘々な煙草が吸いたくなる冬の休日向けではないとは思いますが、渋好みの人には適した煙草だと思います。 毎年恒例の限定煙草では、強めの着香系煙草が多くを占めますが、ことピーターソンの「スペシャルリザーブ」では時々こういう硬派な煙草が出て来ます。Va&Peの珍しいコインカット煙草も過去には「スペシャルリザーブ」で出た事があるくらいです。そういう方向性が、幾多の限定銘柄の中で「スペシャルリザーブ」が際立つ強い個性となっていますし、今後も続いてくれると嬉しいです。 [硬派な煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.12.13 12:30:05
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