テーマ:パイプたばこを吸おう(1812)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今年もダビドフから超高額イヤー煙草が出ました。今年は辰年という事で、名前は「イヤーオブザドラゴン」となっています。で、問題は価格で、昨年までは1万2千円クラスだったのですが、今年のは1万8千円と大幅に値上げになっています。昨年までの価格でも高いのに、今年は昨年から50%近くも値上げされており、一般的な限定100g缶と比べると3~4倍の価格です。話によると、最近のダビドフ社は業績が絶好調で、かなり強気な値上げが続いているとの事。ダビドフのレギュラー品の米国での今の販売価格を見ると、他のブランドと同じような価格である事を考慮すると、これは日本の輸入元の思惑が多くを占めているような気がします。全く酷い話です。 で、煙草の内容についてなのですが、今年はラタキア物になっているようです。3年前までは普通の着香物で、一昨年が珍しくラタキア物、それで昨年は普通の着香物に戻っていたのですが、今年は再びラタキア物です。ただ、ブレンド内容はブラックキャベンディッシュ、バージニア、ラタキアとなっていますから、着香ラタキアという事になるでしょうか。生粋のラタキア至上主義者からは何か言われそうなブレンドです。果たしてどんな仕上がりなのでしょう。早速開けてみます。 開封時の香りは完全に南国フルーツ系です。ラタキアの匂いは全く感知できません。私は、ラタキア物を吸う時はラタキア用に設定した専用のパイプを使っているのですが、この煙草をそのパイプで吸うのは躊躇してしまう程です。カットはフレイクを良く解したようなリボンカットがメインで、ラフカットらしき物が少し。湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、南国フルーツ系の香りが来ました。ここは開封時の香りの延長線上です。ただ、一般的にラタキア臭が強まりがちになる着火時には、一瞬だけラタキアっぽい臭みが垣間見えますから、ラタキアがブレンドされているのは確かなようです。(ラタキア用パイプに浸み込んだラタキア臭が出ただけかも知れませんが。) 一方、味の方もフルーツ系なのですが、フルーツ系の着香では珍しく太めのコクと旨味があり、これはラタキア由来なのだろうと思います。 火付きと火持ちは普通ですから、特に困るような事はありません。ただ、せっかくの美味しい南国フルーツ系の香りを楽しむのなら、ラタキア臭が出がちになる高火力での喫煙は避けたい所です。 喫煙中盤に向かって、着香が少し抜けて来たのかも知れないのですが、徐々にラタキア由来のコクと旨味が更に太くなったような気がします。とは言え、ラタキアの臭みは一瞬感じる事がある程度で、全く気にならないので、意識しなければ非ラタキアの着香物として吸えそうです。 喫煙終盤で、慣れもあってか南国フルーツ系の香りは更に弱まります。かと言ってラタキアの臭いが出る訳でもなく、大筋でコクと旨味&フルーツ系の味という構成で美味しく楽しめます。着香好きの私としては、良く出来た煙草として評価出来るなと感じます。 という事で喫煙終了。後味はコクと旨味に少しのフルーツ、残り香はフルーツ系でした。 全体的に見て、ラタキアのコクと旨味を活かしつつも臭みは感じさせない、良く出来た南国フルーツ系着香煙草だったと思います。 一昨年のダビドフのイヤー煙草「イヤーオブザタイガー」も着香ラタキア物でしたが、今回の「イヤーオブザドラゴン」は一昨年よりも更にラタキアを感じさせない煙草だったと思います。ラタキア好きの方にはお薦め出来ませんが、着香好きなら美味しく楽しめると思います。ただし、意識していればラタキアを感じ取れる瞬間もあるので、そこは覚悟しておく必要がありますし、それ故にやはりラタキア用のパイプを使う方が良さそうな気がします。 それと価格についてなのですが・・・。確かに良く出来た美味しい煙草ですが、一般的な限定物に比べて3倍以上も価格相応に美味しいかと言われると、甚だ疑問です。大幅な値上げもされていますし、今年のこれは例年よりも少ない個数しか輸入されなかったと聞きましたから、その辺は輸入元も考慮しているのでしょう。話のネタとして、知り合いと共同購入して吸ってみるというのがイイ所なのではないでしょうか。 コストパフォーマンスの面で、決してお薦め出来る煙草ではない気がします。 [逆にお薦め出来る煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.03 12:30:06
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