|
テーマ:読書日記(1662)
カテゴリ:読書感想
私は、子供の頃から虫をこよなく憎んできた。 世界から虫なんていなくなればいいのにと ずっと思い続けてきた。 その根拠はわからないのだが、とにかく嫌いなものは 嫌いなのだ。 しかし、少しでも虫と言うものを理解できれば これからの人生を楽しく生きていけるのではないかと感じて この本を手にした。 なぜなら我が家の隣は雑木林でいろいろな虫が 1年中昼夜とわずにやってくるのだから。 私とは真逆の著者は、幼少期の頃から虫をこよなく愛する。 刺されても、咬まれておなお虫への愛が止まらない。 好奇心が旺盛とは言え、人体実験までして虫に立ち向かう 勇気はどこから来るのであろうか? よくぞ死なずに今日まで生きてきたなと正直感嘆する。 クモ、ハチ、ムカデ、サソリ、バッタ、アリ、カメムシ、 甲虫と著者にとっては愛しい虫たちが紹介されている。 雌の虫を彼女と表現したり、ヒアリに刺された時などは 脳内に「火」あるいは「焼けた鉄」がよぎると表現している。 刺されたときの痛みの表現力がわかりやすく 虫が大嫌いな私でさえも魅了されていく。 自分から咬まれにいく著者の行動にも脱帽だ! 実食編では、体当たりで虫を食べる。 少々やりすぎではと私などは思うのだが、著者曰く 「人間がほかの生物を知る上での基本」だと。 ・人間に危害を加えないか? ・食物となり得るか? 生物を知るためにはこの2点が大切なのだ。 私の虫嫌いは「食わず嫌い」なのかもしれないと 読み進めるうちに思ってくる。 この本を読んで虫嫌いを克服できたかと言えば 残念ながらそうではない。 やはり庭のアリ、蚊、毛虫を見て悲鳴をあげることだろう。 しかし、私たちやその子孫が暮らしやすい地球環境を 維持するためにこの小さな生物たちを理解し、共存の道を 探っていくことが大切だという著者の言葉をしかとかみしめ 虫たちとの共存を探っていくことにしよう。 最後に、この本を読んで虫が好きになったとしても 著者の行動を絶対にマネしないようにしてほしい! 旅の予約はいつも楽天トラベルで! ふるさと納税は楽天で! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.21 00:00:29
コメント(0) | コメントを書く
[読書感想] カテゴリの最新記事
|