テーマ:今日のワイン(6005)
カテゴリ:ブルゴーニュ・ジュブレシャンベルタン
多忙と体調不良とで、なかなか自宅でワインを開ける気になりません。一度抜栓すると、なんだかんだで2〜3日かけて飲むことになるのが、億劫になる大きな要因です。最近血圧が高くて、あまり酔った状態で風呂に入りたくないんですよね・・。 そんな折、久しぶりに金曜日早めに帰宅できたので、晩酌用にセラーのボトルを引っ張り出してきました。先日寺田倉庫から持ち帰ったうちの1本です。リリース直後に購入、扱いはフィネス。 抜栓しようとシールを剥がすと、コルク上面になにやら青カビっぽいものが・・。側面に液体が染み出していますが、温度変化というよりはコルクの密閉力が少し弱かった印象です。そもそもコルクの材質がスポンジーで、前回感動したフレデリック・ミュニエのものに比べると少し、いや、かなり残念な感じです。これまでデュガのコルクに不満や不安を感じたことはなかったのですが・・。 ザルトのブルゴーニュグラスに注いだ第一印象は、「濃い!」。やはり09VTですね。エッジはオレンジやレンガの気配よりも、まだ赤紫に近い色合いです。 トップノーズにシナモンや白粉のような心地よい香りがあり、グラスを回すと、カシスやブラックベリー、スパイス類、それに下草的な要素が立ち上ってきます。 色調と香りの印象のイメージ通り、飲んでみると、かなりタニックでインキーです。果実味は充実していて、酸もしっかりとあるのですが、最初のうちは補酸したのかと思うような、浮いた感じの神経質な酸が顔を覗かせていました。また、09VTにありがちな傾向として、タンニンの粉っぽさを感じます。ボルドー系を飲む分にはそれほど気にならないのですが、ブルピノには似つかわしくないと思わせる粉っぽさです。 総じて、要素を詰め込みすぎたような印象で、成功した年のデュガに感じられるような抑揚やニュアンスが感じられないのが残念。村名ということでこのタイミングで開けてみましたが、もう少し寝かせたほうがよかったのかもしれません。もしくは、コルクの状態があまり健全でない感じだったので、その影響があるのかもしれません。 次の日ぐらいの方が印象がよくなりそうなので、少し多めに翌日に残すことにします。 翌日:残念ながら印象は前日とほぼ変わらず。酸の不安定さはなくなりましたが、粉っぽくて濃い液体のままでした。熱を浴びさせた覚えはないので、コルクの問題ではなかろうかと思います。万全のデュガがこんなレベルとは到底思えないので・・。 ★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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