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話飲徒然草(S's Wine)

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2022年02月25日
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カテゴリ:エッセイ
■ご先祖探し~その1
■ご先祖探し~その2
■ご先祖探し~その3
■ご先祖探し~その4
■ご先祖探し〜その5(完結篇1)
■ご先祖探し~その6(完結編2)
■ご先祖探し〜その7(完結篇3)

ということで、さっそく届いた「侍中由緒帳」を読んでみようと思ったのですが…

IMG_6099
なんと、現代語訳ではなくて、原文がそのまま載っているので、書いてあることの半分も判りません。まあ上の欄に注釈はあるのですが。

IMG_6102

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と思ったら、後ろの方のページで、それぞれの家についての解説が載っていました。

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家系図も載っていました。といっても我が家の場合、大した家柄でもないので、至ってシンプルなものです。

昔、遠い親戚有志が編纂したという先祖の記録には、「代々嵯峨源氏の嫡流」(→もともとは森姓だったということが前回の私の調査で判明)とか「彦根藩では代々勘定奉行をつとめた」(→そんな偉い身分ではなかった)とか、かなり美化された先祖の記録が記載されていたものですが、今回あらためてこうして先祖の足取りを紐解いてみると、そもそも最初は「徒」という藩士よりもさらに下の身分だった(という言い方をすると先祖をディスるみたいでとても気が引けますが)ことがわかりました。

解説の部分を要約すると…
・当家は江戸時代中期に「徒」として召し出され、騎馬徒から中小姓にとりたてられ、江戸時代後期に知行取藩士となった家だそうです。
・もともと「森作右衛門」と名乗り、京都町奉行組に属していたが、1722年に暇を取って京都で浪人となった。
・4年後に井伊家に「徒」として召しだされて、京都で賄いの御用を務めた。
・その後「渡部重左衛門」と名を改め、京都で仕事がなくなったので、彦根に引っ越すように言われて転居。
・二代目も「徒」として二十六俵三人扶持を拝領。以降、藩主の娘たちの賄役などを勤め、四十三俵三人扶持に加増されて「騎馬徒」に取り立てられた。(どこかのタイミングで渡部→渡邉になったようです。)
・三代目は、歩行として、藩主の参勤交代のお供などをした。五十五俵六人扶持に加増され、「中小姓」となった。さらに1837年になって70石を与えられて知行取りとなり、庭奉行を命じられた。
・四代目は、稽古館素読方(藩校の先生?)などを勤めた後、家督を相続し、鉄砲玉薬奉行を勤めた。
・五代目は、庭奉行や内目付役、北筋、南筋地区の代官や会計方など、いろいろ歴任したようです。五代目のみやたらと詳しく経歴が記載されているあたり、単に幕末の頃だったというだけでなく、有能な方だったのかもしれません。
※当時、県東北部天野川以北を「北筋」、犬上川以南を「南筋」、その間を「中筋」と称していたようです。
・拝領屋敷は1757年に小道具町に屋敷を拝領しており、1787年に川端へ転居。明治4年には、「鷹匠町」(現在の元町)に居住していたとの記録があるそうです。

※徒士(徒)とは(引用)
騎乗を許されない徒歩の軽格の武士をさしていう。戦国時代にみられる侍・足軽・中間(ちゅうげん)のうち、足軽の上層のものが江戸時代に入って徒士という士分の地位を得たものと思われる。諸家中の身分は、一般に士分である侍・徒士、軽輩である足軽・中間に区別された。ところで、同じ士分といっても徒士と騎乗を許された侍との間には、諸方面で格式上に大きな隔たりが認められた。たとえば、大略、侍身分のものは御目見(おめみえ)以上・知行取(ちぎょうとり)の格、徒士身分のものは御目見以下・蔵米(くらまい)取の格であった。

徒士はいずれも小禄であったので、経済的には当初からきわめて窮乏し、そのために傘張り、楊子(ようじ)削り、竹細工あるいは俳諧(はいかい)、いけ花の指南(しなん)など各種の内職を営み、かろうじて生活を維持する状態であった。御家人の間では、募る窮乏に堪えきれず、その身分を株として売買することが行われた。武家の職名としての徒士は、また徒士侍とも称し、もとは走衆(はしりしゅう)ともいった。将軍・大名そのほか大身の武家の家中にあって徒歩の軽格の武士の勤めた役職であり、戦時には主君の旗本に備え、平時には行列供方(ともがた)の先導や主君の身辺警固にあたった。

※「侍中由緒帳」ネタ、もう1回つづきます。





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Last updated  2022年02月27日 14時03分11秒
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