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2019.02.16
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カテゴリ:歴史
最近マイブームが来てるイングランド史の新書読んだ。著者は信頼と実績の桜井俊彰。ノルマン朝成立後はともかく、それ以前の書籍ってあんま見ないから、けっこう貴重だよ。




消えたイングランド王国 (集英社新書) [ 桜井俊彰 ]


イングランドは支配する民族が何度か変わっているが、この本で扱うのは9〜11世紀。アングロサクソン人たちの時代だ。
イングランドは異民族と戦争ばかりしてるんだけど、前4分の3くらいはデーン人たちとの抗争を、最後の4分の1くらいでノルマン人たちとの戦いを描いていく。


その中でアングロサクソン人たちにも何人かの王や英雄が出てくるわけだけだ。
大きく扱われるのが、3人ほどあげてみよう。

1人が、エゼルレッド無策王だ。
名前が酷すぎだし、ション失地王と並ぶ暗君のようだが、要するにデーン人の侵攻への対策がダメだと言うことだ。
ただ、著者はデーン人たちへの貢ぎ物をすることによって休戦をしてもらうというデーンゲルドについては、あのアルフレッド大王だって平和金と称して貢いでいたわけだし、とやや弁護もしてるのが興味深い。

2人目が、ビュルフトノースだ。
デーン人たちと戦い、死んでいった勇者なんだけど、描写から著者の思い入れの深さを感じる。特に、彼の戦いを描いた『モルドンの戦い』という散文詩を、わざわざ著者が翻訳して付録として収録してたりしてる。
特に、ビュルフトノースの戦術として論争があるのが、数で勝るデーン人たちを、狭い橋の上で迎撃するという有利を捨てて、あえて橋を渡らせたというの。ビュルフトノース無能論やら、本当はそんな戦術使ってない論まであるらしいけど、著者は、「ここで橋を渡らせないと、デーン人たちはここを攻めるのをやめて退却し、余所の地方を荒らされるだけだから、渡らせるしかない」と弁護してるが、どうのかな。

最後の3人目はかなり迷うが、ウィリアム征服王だ。
他にも、エドモンド剛勇王、広大な北海帝国を成立させたデーン人クヌートなどいるが、やはりウィリアム征服王は外せないだろう。
世界史の教科書だと、1行で終わってしまうノルマン・コンクェストだが、本書では日数をいれ、細かく描写されている。
また、ウィリアムが攻め入る前に、アングロサクソン人ではあるが、ノルマン育ちのエドワード聖証王がノルマン人優遇政策を取ってて、前振りがあったことになってる。さらに、攻め入る前に教会を味方につけるなど、ウィリアム征服王の政治力もなかなかだ。
が、それでもヘイスティングの戦いは微妙なもので、もしイングランド王ハロルド二世が流れ矢を目に受けなければ、もしイングランドが一斉攻撃をノルマン軍にかけていれば、勝敗は逆だったかもしれない、という書きぶりになってて、ギリギリの勝利だというのが伝わって来る。

ウィリアム征服王のあとは、ノルマン朝、プランタジネット朝と続いていくわけだが、また別の時代も読んでみたいものだ。





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最終更新日  2019.02.17 14:45:37
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