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桜の開花の発表された上野では 大勢の花見客でにぎわっている。
映画「オッペンハイマー」を観てきた ナチスドイツに対抗するために 原爆製造「マンハッタン計画」に参加する ロスアラモスの砂漠のただなかに巨大な研究所をつくり、そこに優秀な科学者とその家族数千人を移住させる。 ドイツの敗北後も、日本を降伏させるために原爆開発は続けられ、ついに人類史上初の核実験「トリニティ」を成功させる。 トルーマン大統領はその原爆を広島と長崎に投下する。 ここまでは 歴史的史実として 理解していたけれど 映画では 話は飛び飛びで時系列をぐちゃぐちゃにして見せてきます。 ところどころカラーになったり、白黒になったり 「現在」と「過去」のコントラストにしようとしたのだけれど 映像は あまりきれいではなかった。 ナチスが降伏してからは、早く戦争を終わらすために日本に原爆を落とす正当性を描きつつも、オッペンハイマーの心理的描写に多くの時間をとっています。 第2次大戦終結後、「原爆の父」と賞讃されたけれど、のちにオッペンハイマーは核兵器に反対する立場をとります。 彼は水爆実験に反対したことにより共産主義者と繋がりを密告され、突然スパイ扱いされ、いかにして名誉を失っていったかを描いていきます。 いわゆる「赤狩り」の迫害を受けて 政治的影響力を排除することを目的とした公聴会が開かれていました。 3時間に及ぶ映画のラストで、ようやくオッペンハイマーとアインシュタインとのやり取りが印象的に映されています。 原子爆弾を爆発させた時に放出されたエネルギーが大気中の水素原子と融合して連鎖反応は起こり地球が破壊されることを。 映画のラストシーンは、上空にいくつものミサイルが発射され、飛行機に乗ったオッペンハイマーは、それらによって地球が火に包まれる映像を見ていたのでした。 現在 ウクライナでの戦争を見ていると、ドローン攻撃が多用されています。ロシア艦隊はなすすべもなく撃沈されています。 戦艦大和の時代は とっくに終わっていたのですね。 これからは AI兵器の時代です。 AI兵器は自律的に攻撃を行う能力を持ち、人間の介入や判断がなくとも行動できるため、誤った目標に攻撃が行われる可能性や何の罪のない一般市民が巻き込まれるリスクがあります。 もう 「トップガン」も失業する時代となっているのですね。 AI兵器といった技術の進歩は、競争時代において大量殺戮の可能性を高めるという現実があります。 AIは 大量殺戮のために 核のボタンを押すことを選択するかもしれません AIには人間の感情などないのですから。 映画を見終わって、人類は なぜ あの悲惨な戦争の歴史を繰り返すのか、考えさせられます。 桜の開花の発表された上野では 大勢の花見客でにぎわっている。 孫たちが、いつまでも桜の花を見続けられるそんな歴史を作ってもらいたい・・と思う。 明日から 4月1日 また 日常の生活が 普通に始まるのである と ね・・・ 安西節雄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.31 18:05:05
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