見直しのアドバイスをお願いします。
●メール顧問会員のKさん(50代)
(相談:ライフプランニング)
すでに家計の現状診断を終えています。
【 K家の概要 】
家族:夫婦だけの2人家族。
収入:夫は会社員、妻は専業主婦。
住居:持ち家。(ローン無し)
当事務所で家計の現状診断をするに当たり・・、
あらかじめ大量に加入していた生命保険は、
「診断」の直前にその大半を解約していました。
医療保険や介護保険などは、
どうせ・・「やめなさい!」と言われる
・・と、結論が分かっていたから・・のようです。
ある程度お金のたれ流しが止まっていたので、
診断結果のキャッシュフロー(貯蓄残高の推移)は、
何の問題もないものになっていました。
★生命保険の清算! ・・その効果は絶大!
これからの老後は・・ずぅ~~っと、
貯蓄残高が3,500万円前後で推移します。
夫死亡時も、妻死亡時も・・。
老後生活上・・何にも問題がありません。
年が明けて・・そのKさんから、
新たな相談をメールでいただきました。
おめでとうございます。
昨年はお世話になりありがとうございました。
本年もご指導の程よろしくお願い致します。
昨年は変額保険の件では
記事にとりあげて頂きありがとうございました。
まだ解約した方がいいのか迷っていますが、
もう少し現状維持でいこうかなとも思っています。
解約返戻金も少しずつ増額していますし・・・・
今回は確定拠出年金の運用先の見直しと
投資信託の見直しの2点について
アドバイスをお願いしたいと思います。
何が必要な資料か教えてください。
よろしくお願いします。
運用している商品全体と、投資信託1本ごとの
詳しい資料を送ってもらうようにお願いしていました。
・・以下の資料が郵送で届きました。
〇確定拠出年金
Kさんの勤務先で採用している年金制度です。
各個人が選ぶ金融商品が10数本用意されています。
毎月の拠出金を自分の責任で選択・運用し、
将来受け取る年金額はその運用次第で増減します。
Kさんの会社の確定拠出年金が用意している
金融商品の全体像が見える資料は頂いていません。
それにしても・・手数料の高い投信が多いのは不思議です。
運用手数料(信託報酬)が1.7%とか1.5%とかいう
暴利の投資信託がごろごろしています。
( Kさんも選んでいます (^^ゞ )
一般的に・・確定拠出年金用の投信は、
手数料が安いのが魅力のはずですが・・?
Kさんが選んで運用している商品は、11本・・です。
( ほぼ全ての商品をまんべんなく選択? )
この選び方・・、何の脈絡も感じられません。 (^^ゞ
〇個別の投資信託
・リスク軽減型投信 1
・リスク軽減型投信 2
・毎月分配型投信(外国債券)
・分配型投信(年6回・資産複合)
すべて・・バカ高い手数料(信託報酬)の投信です。
運用成果の1.5%とか1.3%も暴利を取られて
いたら、資産運用にはなりません。
( 売る方は、安定収入で・・ホクホク )
証券会社に行くと、こんなものを売りつけられます。
( 売った本人は、絶対に買わない商品です )
銀行や郵便局でも同じことで、投信を『面談』して買うと・・
同様のモノやもっとヒドイモノを掴まされます。
さあ! どうするか? どう考えるか?
1 資産運用をする必要があるか?
Kさんの老後は、現状のまま推移すれば、
貯蓄残高は常に3,500万円ある状態が見えています。
リスクを取って資産運用する必要は無い・・状況です。
運用で増えるかもしれないが、減るかもしれない・・んです。
「保険はホントに必要?」・・生命保険の場合と同じで、
「資産運用は必要?」・・と真剣に考えてみましょう。
生命保険に加入し続けてもらえば・・保険会社が潤うように、
資産運用を続けてもらえば・・金融機関が潤います。
( 本人が潤うかどうか?・・は、運用次第 )
2 資産運用をしたい理由があるか?
資産運用の必要がないとしても、楽しみたい・・とか、
ボケ防止に脳に刺激を与え続けたい・・のような
ことがあるかもしれません。
だから・・継続してやってみたい、あり・・かもです。
そういうことであるならば・・自分の意思をしっかり持って、
売る側の言いなりにならないようにどうぞ・・です。
『お任せ』は、絶対ダメ!・・です。
( 自分で勉強! ・・必要です )
Kさんが持っている投信からは、
証券会社の言いなりに・・なっているように見受けられます。
3 やるなら、資産全体で構成を考える。
Kさんが相談して・・資料を送ってきている
その範囲内だけで資産配分を考えてはダメ!・・です。
それ以外の預貯金等も含めたすべての資産で、
配分を検討することになります。
我が家の資産全体の配分をしてみることで、
リスクの大きさや期待収益率を検討します。
全体の資産配分の中で、確定拠出年金は
こんな構成にしていこう・・ということになります。
4 決めた構成の中で、個別商品を検討する。
個別商品を選ぶ際は、運用手数料(信託報酬)が
1%を越えるものは高い!・・と感じる感性を持ちましょう。
資産運用は、運用成果の山分け・・ですから、
( 売る側 vs 消費者 ・・の取り合い )
あまり・・ぶん取られることのない商品を選びましょう。
それから・・個別の投資信託に関しては、
「こんなもの買ってはいけない!」
・・という商品がたくさんあります。
( 別の機会に・・ )
・・と、ここまで読んで・・Kさんはどう考えるか?
・・です。
特に・・基本的な部分、1と2を読んだKさんの
感想をお待ちします。
その上で・・この先をくわしく書こうと思います。
よろしくお願いします。
Kさんのライフプランニング(生活設計) 進行状況
1 ヒアリング
家族状況・家計収支・資産・職歴ほか
2 家計の現状診断
診断資料(小冊子) 問題点把握
3 生活設計 シミュレーション
設計資料(キャッシュフロー表ほか)
4 実行支援
商品選択や処理(金融商品・保険・ローンほか)
住宅・不動産・相続等の段取り・手続き
5 事後チェック
計画の実行・・進行状況、必要に応じた修正
「行列のできるFP事務所」 資料作成の順番待ちの方々。
お待たせして、大変ご迷惑をおかけしています。
本当に申しわけありません!
1 Sさん(30代):現状診断 ← 回答待ち。
2 Kさん(30代):シミュレーション ← 作業中。
3 Hさん(30代):現状診断
4 Tさん(30代):現状診断
5 Hさん(40代):現状診断
6 Sさん(30代):シミュレーション
7 Oさん(20代):現状診断
8 I さん(50代):現状診断
9 Mさん(40代):現状診断
10 Sさん(30代):現状診断
11 Nさん(40代):シミュレーション
顧問会員の皆さんへ。
「資料作成」を伴なう場合は行列に並んで頂きますが、
それ以外は即対応しますので、遠慮なく質問・相談してください。
《 消費者の方へ 》 保険には加入するな!借金はするな!
経費は払うな!目を覚ませ! 「家計の常識を疑え!」参照。
《 顧問会員希望の方へ 》 まず、「顧問会員って何?」を
熟読して内容を確認下さい。連絡・申込先fpst@axel.ocn.ne.jp