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カテゴリ:中学生
これから綴るお話は、ある年度、当時中1の生徒Aのお話です。
中学校の制服もまだ着慣れていない4月、 彼はうちの塾にやって来ました。 入塾の三者面談。 長男である彼が中学生になることは、 お母さんにとっても初めての経験。 小学校とはレベルアップする勉強に関しても、
先生、うちの息子、大丈夫でしょうか? 母親として、私はどうすればいいのでしょう?
不安を隠せないお母さんの姿がそこにありました。
先生、この子、算数は得意なんです!!
唯一、この言葉だけが、そのお母さんの自信のある言葉でした。
不安を抱えるお母さんとは裏腹に、 本人はまだ自分の置かれている状況がわかっている様子もなく、 正に「ピカピカの1年生」、そんな様子でした。
三者面談の翌週、塾での初めての授業。 小学校の復習計算問題プリントを解いてもらうことで、 生徒それぞれの学力状況を把握しようとしました。 Aは、問題を解く速さ、正確性、1番でした。 ほぉ~、なるほどぉ~。 算数ではなく、いよいよ数学の授業。 「正の数、負の数」の授業。 ん??? どうも手応えが悪い。 僕が投げかける声に対する返事も なんだか「心」を感じない。 義務的に「はい」、 少し冷たい感じのする「はい」なんです。
僕は彼に対して、2つの危機感を感じました。 一つは、計算をまるで作業のように行い、 そこに理解を感じなかった点。
もう一つは、義務的な、冷たい、「はい」。 この返事では、学校の先生の印象は悪くなる。 たとえテストで高得点を修めても、 通知表はそれに追いつかない可能性が高い。
この2つは、両方とも、成績の悪くなる原因です。 理解のない作業的な計算は、数学では通用しない。 そのままでは、それ相応の得点がとれるのも、1学期まで。 2学期からの得点は、下がる可能性が非常に高い。 しかも、先生の印象が悪ければ、 2学期の通知表はとんでもないことになる。
僕は最初の授業で、かなりの危機感を感じました。 つづく・・・。
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Last updated
2008.03.08 13:54:52
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