首里城に登てぃ
首里城に登てぃ コロナ籠(ぐまい)から放(はな)さってぃ、長(なげ)えさ行(い)ちぇえ見(ん)だんたる首里城(しゅいぐしく)んかい行(ん)じ見(な)あびたん。 道中(みちなか)、街中(まちなか)ぬ人(ちゅ)ん達(ちゃあ)や諸(むる)マスク姿(しがた)なやあに、知(し)らんシマんかい来(ち)ゃんねえし、異風(いふう)な心地(くくち)やいびいたん。 首里城公園ぬうふぃぬ車(くるま)停(とぅ)み所(どぅくる)お、2、3台(でえ)びけんぬ車ぬ停みらってぃ、大(うう)ばんばあらあどぅそおいびいたる。 やいびいしが、公園(くういん)ぬ開(あ)きらっとおるびけんしん、片心(かたくくる)許(ゆる)さびたん。 御城(うぐしく)ぬ中(なか)あ、番(ばあん、ばん)さあや、いっそうまぬ如(ぐとぅ)、まんどおいびいたしが、観(ん)じゃや2,3人(たいみちゃい)びけんどぅ居(をぅやいびいたる。静(し)か静(じ)かあとぅし、くくてぃるさあ、あいびいたしが、百浦添(むんだしい)ぬ見(み)いゆる所までえ伸(ぬ)ばがやびたん。やいびいしが、写真(しゃし)ぬんかい抜(ぬ)がっとおる如(ぐとぅどぅやびいたる。空骨(からふにえ)御庭(うなあ)んかい纒(まぢ)まっとおいびいたん。 肝(ちむ)ぬ思(うみ)いがやら、何(ぬう)がな加那志(がなしい)ぬ叫(あ)びとおんねえそおいびいたん。‣・・・・。 また、何時(いち)かあ、大うみなあくなゆる時(とぅち)ん、必(かんな)じ来(ち)ゅうる事(くとぅ)念(にん)じやびら。琉歌道(みち)ん人(ちゅ)街(まち)ん人諸(むる)マスク姿(しがた)肝(ちむ)ぬ思(うみ)いがやら美(ちゅ)らく見(み)ゆい御城(うぐしく)に登(ぬぶ)てぃ東方(あがりかた)見(み)りば空骨(からふに)どぅ見ゆる形や見らん御城ぬ跡(あとぅ)に道(みち)ざあましゆる百浦添(むんだし)ぬ魂(まぶい)此(く)ま居(う)てぃたぼり筆:比嘉清【語句、訳】 外出自粛が解禁となり、久しぶりに首里城に行ってみました。 道行く人、街の人達はみな、マスク姿で何だか、見知らぬ所に来てしまったような妙な感覚でした。 首里城公園は、あれだけスペースのある駐車場が、2、3台しか車がなく、伽藍堂でした。 だけど、公園が営業していだけでも、ひとまず安心でした。 御城の中は、警備員は普段通り大勢いましたが、見物客は2,3人しかおりませんでした。ひっそりして、心寂しいものがありましたが、正殿の見える所まで足を伸ばしてみました。ですが、写真にあるとおりでした。残骸が御庭に積まれていました。 気のせいか、何かが語りかけている気がしました。‣・・・・。 また、何時か、ほんとうに安心する時が必ず来ますように。琉歌道の人街の人皆マスク姿気のせいなのか美しくみえる御城に登り東方を見れば残骸は見えても正殿の形は見えないお城の跡にさまよう正殿の魂よここに留まり賜え筆:比嘉清