教科書は貸し出し制です、書き込み禁止
東ティモールでは、教科書は無償配布制ではありません。政府教育省は各学校にごく少部ずつ配布しますが、全く全員に行き届きません。ポルトガルの出版社が発行し、ごく僅か市中の書店に出回り購入することができますが、教科も限られ高価です。聖イグナチオ学院では、その購入可能な本を買い占めて生徒に貸出しています。今年の中学卒業国家検定試験で成績が1位だった生徒も5位だった生徒も、学校から教科書を借りて勉強していました。 ↑ もう5年間も貸出を続けた教科書もあります わたしの図書館の仕事には、教科書貸出も含まれます ↑ 来年は、6年目の貸出になります 1冊ずつビニールカバーを掛けて丁寧に使います 2013年に聖イグナチオ学院が開校して教科書を使い始めたとき、6年間も使い続けなければならないとは、想像だにしていませんでした ↑ しかしどうしても傷んだ教科書(左手)は、新品(右手)と交換します 英語の教科書です 皆様からのご寄付で、かなりの額の教科書を購入できています ありがとうございます しかし、高校はほとんど教科書がなく、来年の高校3年生には1教科も貸出すことができません 「きょう、こどもに食べさせるご飯がない、お父さんかお母さんの心境です」 学力が危惧されています 気になることは、4年前に東ティモールに営業所を構えたポルトガルの教科書出版会社が、この12月15日で営業を中止しました おそらく商売にならないのだと思います