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BL駄文・華は夜ひらく

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2009年03月11日
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こちらはBL駄文です、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方のご入室はお断りします。

遠い日の記憶

ある日の出来事、ベッドに横たわる藤野の背中に頭を預け、栢山が呟く。
「先輩、知ってますか?肩甲骨っ天使の羽とも言われるんですよ」
なんていいながら藤野の肩甲骨に指を這わせる。
「それにしても先輩の肩甲骨って綺麗に浮いてますよね。さすが元弓道部」
「そんなこと言ったらお前だって綺麗な肩甲骨じゃ無いのか?元弓道部の癖して」
いつの間にか、お互いの存在が普通になっていた。そして栢山のこの重みがあるのが自然になってきたと藤野は思う。
「でもね先輩、やっぱりあんたの方が綺麗に浮かんでるし、先輩気付いてる?ココのところに痣があるの?」
と言うと指で突く。
「ばっか栢山、くすぐったい。はー知ってる。そんなに目立たないし、男だから気にもしてなかったがお前気になるのか」
「いえね。ただこう思ったんです。天使の羽なんて名前がついてるっててことは、もしかしたら人間に生まれる前は天使だったんじゃないかって。」
と続けながらこういうのだった。

「エデンの天使達は毎日の生活のなかで、退屈な時間を下界の営みを眺めながら暮らしていた。
ある日独りの天使が下界の人間に恋をした。
エデンでは天使と人間の交わりは禁じられていて、禁忌を破った天使は羽を落とされ、エデンを追放され、記憶を消され、恋をした人間のことは忘れてしまい、新たに人として生まれ変わるんです。
そして相手の人間も記憶を消され生まれ変わるんですがそれが悲しいことに交わりを持った天使と同じ性に転生するんです。
だから何度生まれ変わっても、お互い気付くことはないし、交わることもないんですけど、まれに記憶が消えないで生まれ変わるケースが有るんです、その魂はパートナーを求めて何度も転生を繰り返すんですがこれが出会えないんです。
だから背中に残る痣はそんな天使の羽が落とされた翼の痕なんです。そして目印でもあるんですよ。
けどね、先輩、俺はあんたがどんな姿で生まれ変わっても見つけだして愛してあげます。
だから、あんたは逃げないで下さい。俺のこと忘れてもいいですから逃げないで、でないとあんたの記憶取り戻すこと出来ませんからね。」

なんていいながら、背中の痣に触れる栢山。
「じゃなにか?俺は罪を犯してエデンを追われた堕天使か?」
「ええそうですよだから俺と出逢ったんじゃないですか?俺はこうしてあんたを思い出して迎えに来たんです。」
「ああ分かったよ。俺もお前のこと忘れないで転生してやる。どんな姿でも見つけでして抱きしめてやる。だから忘れるな、俺はお前のものだ。」
藤野から送られるキスを合図に二人はもう一度交わりあった。


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最終更新日  2009年03月12日 02時54分04秒
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