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カテゴリ:君がいるから 番外編
君とチュウ
BL駄文です 興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。 面倒くさい、朝からチョコレートを持った女子が 入れ替わり立ち代りやってくる。 嬉しい悲鳴でもあるが、多くのチョコよりも藤野が欲しい、 これ、願望なんだけどな。 チョコレートは自慢してやろう、あいつ、きっと怒るだろう、 「なぜ、こんなに沢山もらえるんだ」って、 それは仕方が無い、野球人気はサッカー人気に押されているが、 高校野球は相変わらずそこそこ人気を保っているらしい、 ピッチャーで四番、今年は甲子園も夢じゃないチームのキャプテンとなれば、 そこそこモテるらしい。 それはこの袋の中身が物語ってる。 外は二月の雪が降っている。 流石に人が居ない、チョコもこれで貰い収めかって思いながら下駄箱に向かうと、 背を押されて物陰に連れ込まれた。 何されるんだ、誰? 俺よりも少し背の低い、男子? 「え?」 胸ぐらが掴まれて引き寄せられ、近づいてくる顔は藤野、嘘、何が起こるんだ。 ありえない状況、しかし、願っても無い方向へ事が進んでいくではないか。 優しい、フレンチキス、これは現実、嘘のような本当の話、まさかなぁ。 「か、帰るぞ」 照れたような表情で逃げる様にすっと前を歩いていく、何時から居たのか、 チョコを貰う姿を見て嫉妬してくれたのかな?だったら嬉しい、このまま、家で 抱き合えたらどんなに良いだろう。 そう思った瞬間、目が覚める。学生時代、想いを封じ込め、茶化しながら誤魔化していた。キスなんて夢のまた夢、腕のなかで穏やかな表情で眠る藤野、あの頃はこんな日が来るなんて思いもしなかった。一方的な片想いは両思いへと変わった。明日はバレンタイン、会社帰りのこいつをどんなチョコレートで出迎えよう?瞼に触れ、頬に触れ、唇に触れてギュッと包み込む、ああ、温かい。さぁ、夢の続きをみよう。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年02月14日 00時06分29秒
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