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カテゴリ:焦れる僕を満たして欲しい
BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
甘い4.05 僕達は甘い時間を過ごした、バスルームでは脱力して体の動かない僕を洗ってくれた。 僕は甘えてされるがままに成る、体を洗われるのは2度目だが和樹さんの手は気持ち良い、体に付けられた紅い斑点が目に付いて恥ずかしくなるけれど愛された形の現われがこれになるのだから幸せでもある。 「どうした、眠いか?」 僕のはうたた寝を始めたらしい、だってシャワーの温度と和樹さんの手が心地良いのだから仕方が無い、その心地良さの中で僕は答える。 「貴方が。。。甘やかすから。。。」 「そう、だったら少し眠るといい、30分は眠れるだろう。。。」 そう、その時僕はすでに眠りに落ちていたらしい、気付いたら僕は広いベッドに寝かされていた。 「お目覚めかな?」 「和樹さん、済みません、迷惑を掛けてしまったようで。。。貴方は平気なんですか?」 「迷惑だんなんて思っていない、君にしてあげられることは総て私の手でしてあげる、だから気にしなくていいんだよ、さあ食事にしよう、ハルさんが待っている」 和樹さんは僕の手を取ってベッドから降ろしてくれる、なんだか姫様扱いをされているようでむず痒い、僕はバスローブから持って来た服に着替える、外はあんなに晴れていたのに厚い雲が空を覆っていて庭での食事がリビングでの食事に替わった以外は何も代わりが無い。 広いリビング、6人掛けの椅子にそれに合うテーブル、なんだかサスペンスドラマの大金の家のようなという言葉が正しだろうか?そんなリビングだった。 「どうぞ、席に付いて」 そういって和樹さんは椅子を引いてくれる、それをみたハルさんは「まるで恋人みたい」だって笑ったけれど本当に恋人なのだから否定は出来ない、ただ三人で笑うだけだったと思った。 けれど和樹さんだけは違った、真剣な顔だった。 「彼は私の大切な恋人だよ」 一瞬の沈黙の後、ハルさんが笑っていう。 「。。。和樹様がおっしゃるのならばそうなんでしょうね。。。隠されるよりは良いですね、ハルは反対はしませんよ」 ってハルさん、なんでそんなに冷静に自分の主人が男の恋人を連れて来てカミングアウトまでしてるのになんでそんなに冷静でいられるのだろうか? 和樹さんは普通にそういった趣味の人なのかな?でも、春日先生が言うにはノーマルだそうだ、だとしたら何? 「ハルさん、顕一が驚いた顔をしているよ」 「ええ、そのようですね、顕一さん、そんな顔をなさらないで下さい、私が冷静過ぎましたかしら、そうですね」 「ハルさんは鋼鉄の心を持っているんだよ」 「違います!私はガラスのハートです!良いですか顕一さん長い人生いろんなこと有りますからね、今更、何が有っても驚きはしませんよ」 そういって初老の顔をくしゃくしゃにして食事の後の紅茶を入れ始める、年を取るって鈍感に成ることなるって事なのかな? 「鈍感に成るんじゃないんですよ、驚く事が多すぎて免疫が出来てしまんですよ」 「免疫。。。」そんなものがそんなに簡単に出来て良いのだろうか、それに僕らは男女のカップルじゃないのだからもっと驚いても良いことじゃないのかな。。。ハルさんは僕らのような人をしっていると言うのだろうか。。。 「それに今では珍しい事ではありませんし、私が昔、お仕えしたい家はもっと凄かったですが秘密厳守ですからね、お教え出来ないのが残念です」 ってハルさんってどんな家に仕えて来たというのだろうか?正直、小説家という職業の好奇心を誘う話に違いないと想像する。 「へ~それは初耳だ」 「ええ、これは誰にも話した事ご座いませんもの」 そういって食器を片付けるとワゴンを押して部屋の外に出る、ハルさんはどんな人生を生き抜いた人なんだろうと思う。 「顕一、長く生きた人の話は面白いものだ」 「ええ、そうですね、ハルさんはここに来る前はどんな家に居たんでしょうね?」 「そうだな、ここに来てもらってまだ、3年だからね、長い間、メイドとして仕えた家が有ったって聞いているよ」 「そうなんですか、興味沸きますね」 「私のことには興味沸かない?」 そういわれる、そうだ和樹さんのこと何も知らない、そして春日先生との事も僕は知らない、ただしって居るのは力の有る、大きな会社の社長って事だけで誕生日も趣味も知らない、そんなので恋人だなんてなのって良いのって思う。 そして全の事も解決しないといけないんだ、そう、甘いだけで居られないんだ。 「あの。。。和樹さん。。。」 「ああ、ああそうだね、先延ばしにしなくちゃって逃げていたけれどこの辺りが限界のようだね、お互いの事を話さなくちゃね」 和樹さんは分かっていてはぐらかしていたんだ、そう、僕達に取って一番話さなくちゃいけないことを。。。未来の為に。。。 にほんブログ村←ランキングに参加しています、バナークリック宜しくお願い致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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