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BL駄文・華は夜ひらく

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世界征服執行委員会 ウメザワ暗黒卿さん
わたしのブログ ミルク4659さん
2009年08月07日
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カテゴリ:二次創作
こちらの文章は二次創作という特殊な世界を扱っています。
BLという言葉に興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
そして今回はパラレルワールドを扱っていますので普段の「鋼」とはかなり異質物となりますのでその点ご了承下さりお読み頂けたら幸いと存じます。
それでは上記の文章をご理解頂けた方はこの先お進み下さい。
ちなみにここに登場する人物の年齢設定は「エド」「アル」以外は適当に作っています。(^^ゞ

「鋼の錬金術師 パラレル:星に願いを後編 01」
結局、あの後、自分で慰めて日常に戻る、ロイへ恨み言を胸にしまい。。。。

あれから1週間と七夕会の日がやって来た。
目覚めたエドは窓を開け、今日の天気の確認をする、空は青く澄み渡り夏の日差しが照りつけ始めていたが朝の爽やかさで気分は良かった。
笹の飾りつけは午後からで午前中、何をして過ごそうかと考え倦ねるがふと机の引き出しに仕舞い込んだ短冊、ロイの言った「『指針』で良いのではないか」という言葉が心に引っ掛かりなんとなく置いて有った短冊を持って来た、書こうか書かまいか迷う内に今日までほったらかしにしてあった細長い紙を玩びながらペンを取り出すとサラサラと文字を書き始める、名前は「E」とだけ記す、これならば誰なのか判別はつきにくい、幼馴染のウインリィや弟のアルには絶対書かないと宣言してい手前、今になって短冊に書いたなんてばれたら何を言われるか分からない、アルは良いとしてもウインリィはなんと言うだろうかと想像しただけでゾクリとした。
その時だった、ドアがノックされる。
「はーい、開いてるよ」
返事をしながら短冊をシャツのポケットに仕舞い込むと同時にドアが開いた。
部屋に入って着たのはエドと同じ瞳に同じ髪の色をした、1つ年下の弟、アルフォンス・エルリックだった、彼は黒のタンクトップにグリーンの半そでのシャツにハーフパンツという幼さの残る格好だったが兄のエドワードよりも身長は高く、エド自身コンプレックスとして感じていたが可愛い弟なのだからそれをどうこう言うことは無かった。
「お!アル、早いじゃないか」
「うん、なんだか落ち着かなくて、ねぇ兄さん、短冊は書かなかったの?」
「ああ、前にも言ったろ、書かないって」
「兄さんは頑固だからな、いいやその分僕が書いて置いたから」
笑いながら楽しそうにしているこれが長くつづくことをエドは願っていた、なぜならば元気そうに見えるアルの体は病魔に侵されようとしていた、今は薬で抑えている、しかしそれは抑えるだけで発症を止めるものではないそして治療方法も新薬も開発されていないという厄介なものだった。
そんな思いを掻き消すようにあえて明るくいう。
「そうか、叶うといいな、で、何を書いたんだ教えろよ」
「だから教えないって言ったじゃないお星様に願いを聞いてもらう前に兄さんに教えて願いが叶わなくなったらどうするの?」
「俺がその願い叶えてやるよ」
明るく笑った筈なのにアルは俯いてしまった、何がいけなかったのだろうか、自分では役に立たないのだろうかと不安になる。
「アル?」
「ぶぅふふふ。。。兄さん心配した?」
「な。。。お前ぇ!」
「わぁ~~兄さんや。。。止めてよ~~」
二人で駆け出して行く、エドは明るい未来は必ず有ると思うだからその先に向かって自分はこの学園に入学した、明るい未来を築く為にまさかアルまでが自分に付いて入学するとは思わなかったが二人だったら好きではない学園生活は楽しかった。
エドは思う、中等部から高等部へと上がる、そして付属の大学へと進み医者もしくは薬の開発者になるのだとその道は楽ではないだろうがアルの為だと思うと苦しくは無いと最近では感じてる、今の成績ならばその夢は実現へと向かうだろうと・・・
「おい、アル早く来いよぉ」
「兄さん待ってよ」
寮のエントランスへと駆け出たエドに追い付いた時だった、聞き覚えの有る声が二人を呼んだ。
「ちょっとあんた達、早くしなさいよね」
「ウインリィ!」
女子寮の寮長で二人の幼馴染のウインリィが腰に手を当て仁王立ちになっていた。
「いいじゃんか、まだ時間は早いんだし」
「兄さん僕たちが悪いんだよ、素直に謝らなくちゃ」
「こっちの寮生で手の空いてる子何人か連れて来たわよ」
「ああ、こっちも手の空いた奴らに声かけておいたから直ぐに来るとおもう、集合は11時って言ってあるから」
時刻はまだ早いが女子寮から折角応援に来て来てくれたのだからというこで作業が始まる、男子はテントの組み立て、女子は短冊や会場の飾りつけといった具合に集まったものから順次、手を付ける。
そのお陰で準備は思っていたよりも早く終えることが出来た。
「ふ~完成したわね」
「ああ、助かったよ、思ったより女子が集まってくれたからな、こればかりはウインリィに感謝しなくちゃな」
「なによ、珍しい褒めたからって何も出ないわよ」
と舌を出してそっぽを向くイウンリィを尻目にエドはいそいそと会場を後にする、それを追いかけるアル、そしてそれに気付いて後を追うウインリィ、この光景は今も幼かった昔と変わらない。
「なぁアル、今夜、会が終わったら片付け代わってくれないか?」
耳打ちをして先に駆けていく、その後をアルが駆ける。
「ちょとっと兄さんぁ待ってよぉそんなのずるいよ、片付けは寮長の仕事だよ」
「俺は竹を独りで運んだんだ!だから抜ける権利はあるのー」
「もー二人とも!」
その光景を生徒会室から見守る独りの人物の姿が有った、その人物は遠のいて行く三人の姿を見送ると膨大な書類にペンを走らせる。
それを見ていた生徒会の他の執行部員は呟く。
「もっと早く取り掛かれば昨日の午前中には決済し終える量なのにな」
「ああ、全くだ。。。」
ロイ・マスタングが書類と格闘する姿を置いて執行部員は土曜日の午後を満喫すべく部屋を出て行ったのだった。


中篇を載せてから随分時間が空きましたがいまだに後編は終わらず。。。。どしたらいいのでしょうか?普通の人ならたぶん前後編で終わってるはず。。。余計なものを入れ過ぎたかと反省しています。
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最終更新日  2009年08月07日 02時39分19秒
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