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カテゴリ:道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
ぐったりとした鴻山をいとも簡単に抱き上げると風呂場へと向かう、身を委ねる。 「なんんでそんなに軽々と抱き上げる?」 「何言ってるの、アンタ軽いんだもん、それにまた、痩せたでしょ、骨が浮いてる、食ってる?」 ここのところの鴻山の食事を思いだす、自分と同じ物を食べているはずだった。 だとすれば、会社で食べていないのだろうかと思う、野瀬と行動をしている間は食べれているのだろうかと心配になる、何も食べないまま、SEXだけを強要されているのならば、食は細くなるだろう。 「お前に言われなくても食べてる、心配するな」 「そう、だったらそれ以上、言わないけど、骨が浮くほどって言うのが気にかかったもんだからさ」 「気にするな、俺は太れない質なんだ、それより俺を抱け、抱いてなにも考えられないようにしてくれ」 「だめよ、今日は終わりにしよ、一晩、ゆっくり寝たらして上げる」 膨れた顔が椎名を睨んで来る。 それを無視して、ドアを開けると椅子に座らせる、熱めのシャワーを出して頭からゆっくり全身へと掛けてやると、肩を竦ませた。 抱き有っていると時はそれほど気に成らなかった手首の痣が、濃く浮かび胸が痛み、怒りが湧き起こる。 こんな抱き方は性処理以外に無いように思えた。 だから、こんなプレーを楽しむ客は極力取らないようにしていたことを思い出す。 「椎名、くすぐったい」 「我慢して、洗ってるだけだよ」 「だって、お前の手が触るところ全部、感じるんだもん、勃つよ」 開かれた足の狭間、完全には立ち上がっていないが反応を示しているのが見て取れた。 ベッド以外でこんな姿を見るのは気恥ずかしい、自分はこんな状況に慣れていたはずなのに、いつの間にか変わった自分がここにいた。 「仕方が無い、抜いてあげる、足開いて」 シャワーで泡を流すと鴻山の前に顔を埋めた。 口にする鴻山の中心が脈打ち始め、口の中で育ち始める。 厭らしい音が耳に響き、手が髪を掴んで感じているのを伝えて来る、閉じようとする足を開かせて足の付け根に痕を残す。 鴻山の足の指が椎名の中心を弄び、反応を著しくさせた。 「宗次さん、ダメ、我慢してるのに。。。」 「我慢しなくて良い、お前ので俺を埋め尽くせ、穴という穴から溢れるほどお前ので埋め尽くせ」 「あはははは、そんなに俺、出せないよ。。。」 見上げた椎名の顎を捉えて、鴻山から唇を塞いだ。 歯列を割って忍び込む舌が口内で動き回る。 「うっ、ふっ、はぁ、宗次、わかったよ。。。しよ。。。アンタをもっとくれ。。。」 絡み合う舌、体勢を入れ替えて床に手を突かせ、後ろから突き立てた。 しなる背中、上がる奇声、さっきまで受け入れていた器官は、敏感に感じている。 揺れる腰、内部が蠢き、椎名を追い上げた。 「宗次、ああ、良い、俺の方が喰われちゃう。。。いい、宗次ぃ」 「葉瑠、もっとだ。。。もっと突いて。。。奥に。。。俺の奥に。。。突いて。。。」 湯気の中、縺れ合う二つの影が重なった、はぁ、はぁと上下に揺れる胸の上でぐったりと鴻山が息をつく、 「大丈夫、感じすぎちゃったでしょ?」 「ああ。。。動けない。。。」 「だからダメだって言ったのに、言う事聞かないんだもん、だけど良かった」 「バカ。。。」 起きようとする身体を抱き上げて、壁にもたれ掛けさせる。 「少し、立っていられる?」 「すこしなら。。。」 「肩に掴まって」 抱き合うように肩を貸して、後ろに指を伸ばして中をかき出す、溢れる白濁をシャワーで流しながら、身体を洗う。 足を震わせ、縋りつく身体を抱きしめる。 「宗次さん、平気?」 「なんとか、だけど、限界かも。。。」 「そう、ベッド行こう」 身体を流して、バスタオルで包むと抱き上げた。 ベッドに横たえ、自分も隣に並ぶ、頭を摺り寄せてお互いの体温を感じ合い、目を閉じると隣から静かな寝息が聞こえて来た。 どこか安心して椎名も眠った。 BL小説ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月31日 21時46分08秒
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