NCIS:ニューオーリンズ #18 The List
ハリケーン・カトリーナの事はこの地を舞台にする限り、常に忘れてはいけないことでしょうね。あれから20年以上経つのに、受けた被害は未だに残って、出て行く事ができない人々が忘れ去られたような存在になってしまった。ニューオーリンズは異国情緒の魅力的な街ではあるが、彼らのことを忘れてはならない。遅れている復興も必ずやり遂げなくてはならない。これは、よその国のドラマの中の話だとは思えません。ストリップバーの個室で、上陸休暇中のピーター・カープ3等兵曹が射殺遺体で見つかった。小型の銃で胸を撃たれており、遺体の側には特徴的な足跡があった。目撃者は見つからなかったが、裏口のオートロックが無効になるようにしてあり、犯人は内部に協力者がいたようだ。ブロディにかつての婚約者ジェームズが現れ、ラサールが何かと詮索する。カープは同僚2名と一緒に外出し、途中でいなくなったという。カープの上官は、カープの勤務態度に問題があり、そもそもなぜ海軍に入隊したのかも判らないという。遺体から採取された繊維は、ダンサーが身につけている飾りの羽と判った。ダンサーのペギーは、カープと個室で2人だけになったことを認める。カープは酷く酔っており、元は医学生で医者になるつもりだったと言っていたという。そして、無理な要求をしてきたので他の女の子を呼んでくると言って一人にしたという。調べるとカープは確かに医学部に通っていたが、退学の経緯についての資料がなくなっていた。セバスチャンが取り出された銃弾の破片を復元し、2発同時に発射されていた事を掴む。恐らく、古い銃が高温高湿の屋外にあったものと思われ、さらに、線状痕から過去2件の未解決殺人事件でも使われていた事がわかった。殺されたのはどちらも一般人で、トッド・フォーリーと、ライアン・キャッシュだった。ラサールの古巣の警察で事件について調べると、キャッシュは麻薬関係の抗争で殺人を犯し、逮捕されたが結局起訴されなかった。ブロディはしつこく連絡を取ってくるジェームズと会い、今は友人として近況報告をするつもりだったが、一夜を共にしてしまう。カープが医学部を退学したのは、同級生から性的暴行で訴えられたからだった。しかし、相手が訴えを取り下げたため、海軍に入るときにはそのことは知られなかった。セバスチャンは、現場の足跡に特定のコケが付着していたとして、その生育場所を絞り込む。そこはハリケーン・カトリーナで酷く被害を受け、未だに復興しておらず、生活に困った住民らやホームレスらがママTと呼ばれる女性の食事の炊き出しを受けていた。現場を見たラサールは、建物の壁に殺されたトッド・フォーリー、ライアン・キャッシュ、ピーター・カープの名前が書き込まれているのを見つける。それらは別の人物によって書かれたと見られ、殺しのターゲットのように思われる。もう一人ケヴィン・ヘラーという名前を見つけ、これから狙われるかもしれないので、身柄の確保を急ぐ。殺されたフォーリーやキャッシュの経歴が判明し、いずれも犯罪を犯しているのに証拠の不備や取引などによって、起訴されていなかった。これはカープと同じ状況で、犯人は自らの手で正義を行ったように見える。ヘラーについては、女性問題で男を殴り殺したという疑いが持たれていた。しかし、ヘラーは自分は犯人ではなく、人違いだと言い、NCISの保護を必要ないと断る。プライドはヘラーが殺したと言われる被害者がママTの息子、テレンス・コームズだと気づき、再度会いに行く。ママTは、息子の事件を警察がまともに捜査せず、地域は荒れ、犯罪が起きても誰も来てくれないという。人々は自分の身を守しかなく、いつしか壁に書かれた名前の人物が死んだという。ヘラーは目撃者が特定したものの、証拠不十分で釈放された。その名前を壁に書いたのは自分だという。ヘラーが疑いを持たれたフェド・バーを再度調べると、屋根裏に「アンダーカバー・クラブ」の入店タグが見つかる。そこはゲイクラブで、ヘラーは来店していたことを公にできなかったという。ヘラーはママTにアリバイがあることを説明し、ママTは暗殺者の名前を明かす。人々の痛みを知り、正義を下していたのはホームレスのブギ・ダウン・ボブだった。カープについては、ストリップクラブに現れたのを地元の女の子が情報を回し、ボブまで届いたらしい。凶器の銃も見つかり、地元警察も今後、ママTの息子を殺した犯人を捜すのに本腰を入れるという。ブロディの元婚約者ジェームズはジャーナリストで、結婚式の直前に電話一本で戦場に飛んで行ってしまった。ブロディも仕事が大事だった。久しぶりに会いに来たジェームズは次はドバイに行くという。ブロディは今は精神科医ウィルキンスとのデートを楽しんでいる。ブロディやりますな~元彼はイギリス人ですね。セクシーだ。一方で、花を贈りデザートを作ってくれる知的な男性ともデート。NCISシリーズの女性キャラでここまで恋愛模様を見せてくれるのは彼女だけかな。ロレッタもそうでしょうし、ニューオーリンズは男性よりも女性が積極的なイメージですね。事件の方は多少無理がありましたが、復興が遅れている現状を描く点では意味があったかな。犯人は義侠心で殺しをしているのかな。そこは必殺仕事人ではありませんでした。ところで個人的に受けたのは、セバスチャンに「コミコン行ったことないでしょ」と言われたプライドですね。スコット・バクラは「Quantum Leap」やスタートレックの関係でコミコンには参加していますって。本当はセバスチャンよりも、ずっとずっとその分野には詳しいというか、モノホンなんだぞというところでにやりとさせられました。