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カテゴリ:The Closer(クローザー)
「善行の果て」
コンビニ強盗殺人の死刑囚カーティスの無実を証言するカール少年が射殺された。 少年は教会のワトソン神父の開くクラスで目撃者を捜していたので、善行を積もうとして証言したという。しかし、検察側の反対尋問の前に殺されてしまった。この強盗殺人を担当していたのは、この前"Heroinc Measures"で「勝てない勝負はしない」と言っていたガーネット検事補。カールの証言がガーネットにとっては無罪をもたらすことになるので、ブレンダは嫌味たっぷりに「あなたも快く思っていないわね」とチクチク。この前の医療過誤の時にさっさと逃げられましたからね。捜査を担当したのはテイラーの部下のロス警部でこちらも過去の事件をかき回されて嫌な顔。 でも、今回ブレンダが一番キレたのは、弱者のために正しいことをしろと証言をさせ、カールが死んだのに「彼はまるでキリストのようだった」と言って、死刑囚を無罪にするための貴い犠牲だと信じて疑わない神父に対してでした。この神父が実に偽善者ぽい。嫌悪感丸出しで露骨に「それは私の仕事じゃない」というブレンダに対して、神父は「神を信じるのか?」と来る。 これはキリスト教を信仰する人たちから見ると結構キツイ物言いになるのでしょうね。ブレンダは信仰がないとは思いませんが、「あなたよりは」と切り返すとは、それこそ神をも畏れぬ態度なのでしょうね。 しかし今回最もインパクトがあったのは、テイラー警視正や関係者大勢の前で、なんとポープの元妻エステルが現れ、ずっと隠していたブレンダとポープの個人的関係についてぶちまけてしまったことですね。 この間のポープの離婚裁判でブレンダの証言が有利に働いたので、恨みも買ったわけでしょう。もちろん、誰もエステルに同情はしないでしょうが、これはさすがのブレンダも動揺しボロボロになってしまう。何とか立て直そうとするのを、Lt.フリンが厚かましくも「チーフ、どうういうことか説明しろ。」と言う。ブレンダはあえて説明はしないと突っぱねる。 しかし、そこで「ナイト」なプロベンザは「彼女の言うことが聞こえなかったか!」とフリンの前に立ちはだかる。 へええええ、と驚いてしまいました。ブレンダほど優秀なチーフはいない。誰が上司の下半身の話など聞きたいか?というわけですね。いわばプロベンザは「姫を守る」という絶体の忠誠を示した訳です。 そう言う意味では、なんだかんだと言いながらやはりフリンはブレンダに全幅の信頼を置いていないのでしょう。 当然のことながら、テイラーはスキャンダルだと本部長に直訴するが、ポープは始めから2人の間を本部長にしゃべって信頼を得ていたので、テイラーはまんまと丸め込まれ、言われたとおりの「あれは事実無根」という声明を述べさせられることに。テイラーはほんとに「風見鶏」ですね。だからこそ、特捜班は誰もテイラーを信頼しないのでしょうが。 それにしても、ポープもよく平気でいられますね。「俺に任せておいてくれ」とは、立場が違うのでしょうか。 しかし、意外だったのはこれに一番反応したのはフリッツだったということ。 何事もなかったかのようなブレンダが、確かに面白くないかも知れませんね。さすがの忠犬フリッツも「どうしてエステルがそう思うわけ?」と言ってみる。「わかんない。」「そうじゃない。」 ポープとブレンダの間に、前にも進まないが、単なる同僚という関係を明確にする気持ちもない、ということを指摘しフリッツは珍しく怒って見せる。まあ気持ちは判ります。普段からよく我慢していますから。 そしてこうするんだと"I love you, Brenda"と言ってみても、やはり返ってくる言葉はない。(悲)飛び出していくものの、行く当てはないのでしょうね。憐れ、そしてフリッツはソファでふて寝。(爆) ポープとブレンダがそれほど深い関係だったとは今回初めて知りました。 新しい男に出会ったら前の男のことなどすっぱり忘れるのかと思っていたら、今でも想い出の品を大事に持っているなんて、ちょっと意外。この場に及んでも捨てるに捨てられない。ついに覚悟を決めて捨てることにしたが、この優柔不断さは多分後まで引きずるのでしょうね。 事件の方は、死刑囚に恋をした女子高校生がまんまと利用され、カールの好意を逆手にとって目撃証言を偽証させていたのでした。これはかなり入り組んでいて最後はあっという感じでしたね。 ところで、この女子高生役の人どこかで見たなと思ったら、HOUSE, M.D.の"Forever"で、赤ん坊を死なせようとした母親役の人でした。役柄に年齢差があるのにはちょっとビックリでした。 ところで、ブレンダは書き置きでフリッツに"I love you,too"とは言っていましたけど、「ついでにクレジットカードを止めておいてね」としっかりこき使っていました。反省していないな。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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