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カテゴリ:The Closer(クローザー)
『固められたウソ』
いよいよ、残りあと1話となりましたね。 殺人犯を許さないという強い態度で臨んできたブレンダが、予想しない形で自分のやり方をふり返るというエンディングは、重いものを感じました。 単にフィナーレだから盛り上げたらいいという作り方ではない、というところに大人のドラマを感じます。 住宅街で警官が撃たれたという通報があり、重罪犯罪課が出動すると、制服を着た民間の警備員であることがわかる。 被害者は元軍人でイラク・アフガン戦争で勲章を得た英雄のダニー・チャイデスだった。12ゲージの猟銃の薬莢が落ちており、被害者は顔を潰されていた。犯人は歩いて現場から立ち去ったと思われる。 現場に現れたボールドウィン検事は、武装した警備員なので殺人の確証がなければ正当防衛を主張されると言い、指揮を任されたプロベンザにあれこれと指図する。 被害者は銃を抜いておらず、チャイデスは直前に空き家に不審者が侵入したという連絡を会社にしていた。 家に入ったところ、勝手にマットを敷いてセックスを楽しんだ証拠が多々残っていた。 遺留品から若者の関与が疑われ、iPodのシリアル番号から持ち主を捜すことにする。 被害者のポケットからはその空き家の鍵が見つかる。 母親の葬儀のためにアトランタに戻っていたブレンダが予定より早く職場に現れ、仕事に戻るというので一同は驚く。 ポープは重罪犯罪課を存続させる条件でボールドウィン検事を関わらせており、今後はテイラーが副本部長の職に就く予定だという。 さらに、レイダー警部が例の密告者を見つけ出し、午後から本人を聴取する予定なのでできれば職場を外していて欲しかったという。 ブレンダはiPodの購入者が見つかり、武装しているかも知れないので武装警官を動員して欲しいと頼む。 購入者は孫のルーク・バウアーのためにiPodを買ったといい、スポーツ店で働いているという。 ブレンダはさっそくルークを逮捕して聴取する。過去に不法侵入やナイフ所持などの犯歴があり保護観察中だが、チャイデスについては、空き家でガールフレンドと酒を飲んでいる時にいきなり入ってきて追い出されたという。 ルークは父親の形見の猟銃を手に入れるため、母親の家に不法侵入していた。 ガールフレンドは16歳のジェナ・ベイトマンで、その家の鍵はジェナが持っていた。 取調中にレイダー警部がガブリエルを呼び出しに来たため、ブレンダはショックを受ける。 ガブリエルは交際している司法修習生のアンが、ゴールドマン弁護士から学生ローンを肩代わりしてもらう代わりに、ガブリエルに近づき情報屋として働いていた事を知らされ激怒する。 しかし途中で本気でガブリエルが好きになってしまい、辞めたいと伝えたが、ゴールドマン弁護士は本当の事を言えばガブリエルに真実を話すと脅され、このまま黙っていようと思っていたという。 ガブリエルは法律の知識のあるアンに、仕事上の事を相談したかったと言い、利用されたと知って今すぐ荷物をまとめて自分の人生から消えてくれと怒りに震える。 そしてブレンダには自分の口から釈明させて欲しいといい、レイダーは詳細な供述書を取ることにする。 ルークの家を家宅捜索したが、凶器の猟銃は見つからなかった。 フリッツがブレンダを職場に現れ、家に戻らなければならないという。ブレンダはLAの家には戻りたくない。 一人で警察に出頭したジェナは、父親が厳しいのでルークの事は何も言わないで欲しいという。 空き家は友人の家で、親がローンを払えずに引き払った後も合い鍵を持ったままで、ルークと会っていたという。 そして昨夜はルークと一緒のところで警備員が飛び込んできて、服を着ろと言い、慌てていたためにブラジャーを忘れてしまった。 警備員は鍵を取り上げた上で、次にここに入れば警察に通報すると言って去ったという。 ブレンダはジェナの家宅捜索をタオに任せ、ガブリエルの釈明を受ける。 レイダーは機密事項を他人に話すのは職務規程違反だが、婚約者でもあるし斟酌してあげてほしいと言い添えるが、ブレンダは、ベイラーの件で不満があるならなぜ自分に直接言ってくれなかったのかとガブリエルを責める。 ガブリエルはその時にベイラーが殺されるかも知れないのに、このまま地元に返すのかと尋ねたし、その時の判断が今でも正しかったかどうか不安を持ち続けてきたという。 だからアンに相談したり、その後のブレンダの殺人事件の処理で気になることをしゃべってしまったという。 ガブリエルはチームメンバーに対して謝罪し、一同はそれを受け入れるというが、フリンはその上で異動願いを出すべきだと忠告する。 ジェナの家を捜索して、凶器となる猟銃が見つかる。 父親の名義で、聴取に対してペイトマンはジェナがノーブラだったので尋ねると、警備員に銃で脅されて空き家に連れ込まれレイプされそうになったと言ったという。 それで銃を持って現場に行くと、警備員は「そうなったのは自業自得だ。次はやってやる。」と言ったため、撃ったと説明する。 ボールドウィン検事はきちんとした自供が得られたので第1級殺人罪でベイトマンを起訴するというが、ブレンダは警備員の居場所を教えたジェナと2人を第2級殺人罪で起訴するという。 ジェナは父親がルークを撃ち殺すのではないかと怯えて、ウソを話したという。ベイトマンは銃を手に持ち、警備員の居場所を聞いて出かけていったというので、ジェナも成人として裁かれることになった。 一段落したところでガブリエルは辞表を出したと言う。やはりこのまま、何もなかったかのように残る事はできないという。 ブレンダは自分のせいでガブリエルが仕事を辞める必要はない、人の言葉に耳を貸さず、事件の事ばかり考えていた自分に責任があると認めガブリエルを慰留する。 ガブリエルはひとまずバッジと銃を取り戻すが、居心地が悪い。 自宅に戻ったブレンダは、ウィリー・レイの言いたかったことを聞いてあげられなかった事を悔いる。 スピンオフの「Major Crimes」を調べていたときに、ちょっとネタバレしてしまい、やはりガブリエルかと思っていました。 ただ、素直で真面目なガブリエルが自らリークをするとは思えなかったので、この展開にはなるほどと思いました。 シリーズの始めの頃から用意されていたとすると大したものだと思います。 警察の中で働くということはチームワークが大切で、疑問を持っても絶対に上官には異議は唱えられないし、ガブリエルは優秀だけれどベテラン刑事たちの間では異質の存在だったのかも知れませんね。 ブレンダは犯人を捕まえ自供させるという面で、誰にもできないような功績があったけれど、自分が正しいと信じて突き進む姿勢が大切な事を見逃し、失う事にも繋がった。 一番かわいがっていたガブリエルにこういう形で大きな傷を付け、愛する母親の最後の言葉を聞き漏らしてしまった。 フリッツとの愛を育んだ家も、今は辛い思い出しか出てこない。 アトランタの実家も、兄弟たちがパパを取り囲んで、居場所がないのでしょうね。 なるほど、なるほどと思うばかりです。 ジョエルて、猫の名前でした?始めは被害者が飼っていた猫をキティという名前にしたんでしたね。ジョエルは2番目だったっけ? ジェナという子は、悪知恵は働くのですね。よくまあ、しゃーしゃーと言えたものだと思いますが、父親というのは子供を愛するゆえにそれを信じてしまうもの。 立派に職務を果たした戦争の英雄がこんな形で殺されるのは不条理です。 そういう社会の出来事に触れつつ、視聴者がこうして欲しいと思う方向に納めますね。 次はいよいよ最終回。こうやって感想を書くのも7年たったのだなと思うと、私も感慨があります。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 23, 2013 12:13:20 AM
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