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カテゴリ:Dr.HOUSE S3-8
タイトルはそのまま「内部告発」ですよね。
患者が軍人だったことから、この行動が今話題の国家秘密保護法にも通じるところがあるなあと思いながら見ていました。 また、患者の行為はドラマ『Homeland』での会話を思い起こさせました。 アフガニスタンから帰還した陸軍の軍人ブラントが、空港で発作を起こして倒れる。 ブラントの父親と兄のヘイズも軍人だが、ブラントは内部告発をして反逆罪に問われていた。 脳波には異常がなく、パクは民間人を誤射で大勢殺した証拠映像を匿名でネットにアップロードしたブラントが、刑務所に行くのが嫌で仮病を使っているのではないかという。 ハウスはアダムスの持っていたピルを取り上げ、偽薬を与えて仮病かどうか確かめるという。 アダムスはチームにハウスがいつものように注意力が鋭くなく、様子が変だと指摘する。 チームは病気を考えるが、チェイスはハウスの事なのであえて鈍いふりをして、自分たちを騙そうとしているのではないかという。 ブラントの行動はその後、動画がアフガニスタンの武装勢力の宣伝用に使われる事となったが、パクの質問にも、ブラントは正しい事をしたと揺るぎない。 ヘイズは父親の教えを守るべきだというが、ブラントは父親は真実を暴けと言っていたという。 兄弟の父親は命令に背いて、危険な中で部下を救いに行ったという。 すでに死亡しているが、理由は交通事故だった。 偽薬を与えてからブラントが足の感覚がないというので、仮病かと思われたが、腹も痛いと言い出し、見ると腹部に内出血のようなアザが出ていた。 チェイスは胆石による膵炎ではないかと考え、ハウスは超音波検査を命じる。 アダムスは偽の書類にハウスのサインを書かせる。 それを見たアダムスはウィルソンに、ハウスが長年のヴァイコディン服用で肝性脳症になり手が震えていると指摘する。肝臓が弱っているに違いない。 ウィルソンはアダムスに気のせいだと言いつつ、自分でハウスに君は病気だから、検査してやると話す。 ハウスはウィルソンを全く相手にしない。 ブラントの動画の影響で、軍が襲われ8名の兵士が死亡したという。軍はブラントを責めるが、病室をMPが警備し、ボディチェックまで行われるようになった。 そもそもなぜ入隊したのかと問われ、ブラントは父親の死亡原因を知りたかったと答える。 いつの間にか父の軍歴が改ざんされており、情報部にでも入ってその秘密を明らかにしたかった。 そして、現地住民とは情報収集のため、お茶を飲むのが日課で、その間に彼らとは友人になってしまった。 また同じように友人たちを被害者にしてはならないと思い、動画を公開したのだという。 超音波検査では脾臓が腫大しているのが確認されたが、血尿、耳や鼻、目からの出血も見られた。 チェイスは脾臓に血小板が溜まっていると考え、緊急手術で脾臓を揉んで血小板を流す事にする。 血液は凝固し始めるが、脾臓の表面には結節が認められた。 チームはタウブとビデオゲームをしていたハウスが負けた事に、やはり病気なのか、それともわざと負けたのかと考える。 ハウスは新たな症状をサルコイドーシスと診断し、ステロイドの治療を命じる。 しかし、ブラントはなぜ動画をアップしたのか、生中継で自ら説明させないと治療は受けないと言い出す。 さすがに軍がそんなことを認めるはずもなく、切羽詰まったチェイスは精神疾患により判断ができないので、後見人が必要だと訴える手続きをすると言い出す。 ヘイズはそのために自分が弟のことを正気を失っていると言うことはできないと、後見人になるのを断ってしまう。 ハウスはそれならばもっと魅力的な取引を考え出せと言い、改ざん前の父親の軍歴を公開するなら治療を受けるということになった。 タウブはハウスの便を採取して、確かに肝機能障害の疑いがあるという。 このまま症状が進むと認知機能も衰えてしまう。 患者は脚が痛いと訴え、チアノーゼの状態になっていた。これはサルコイドーシスとは関係ない。 チームがハウスの病気の証拠を掴んだと申し出るが、ハウスはだからといって病気ではないと言い張る。 それよりも患者の症状はパクの診断の通り播種性血管内凝固症候群だとして、ヘパリンを与えろという。 チームはハウスの病気の疑いをフォアマンに伝えるかどうかで意見が割れる。 フォアマンがハウスに治療するように迫ると、ハウスは停職を選ぶだろう。 病気でもハウスなら並の医者よりはましだという話で、チェイスはフォアマンには言うなという。 ハウスは検査を受けろと追いかけてくるウィルソンを避けて、病室に入り込む。 ブラントは軍の任務は撮影された映像を記録する仕事で、何度も見ているうちに軍の誤射による出来事だという公式発表をどうしても信じられず、悩んで眠れず食事もできなくなったと訴える。 おかげで髪の毛も一晩で白くなってしまった。 それを聞いて、ハウスはバセドウ病だと考える。 すぐに抗甲状腺薬を与えろというが、チームは治療に反対する。診断を間違っていると薬で死亡に至ってしまう。 すると、患者は高熱を出しバセドウ病ではないと判る。 誰から聞いたのか、フォアマンが現れて、今後は治療するときは逐一自分の許可を得るようにという。 ハウスは誰がフォアマンにしゃべったのか、推量する。 ハウスは耐性のあるマラリアだとして、治療を始めるようにいう。 しかしブラントは、まだ要求した父親の資料が届いていないので治療は受けないと主張する。 視も覚悟するブラントに、ヘイズは自分から後見人になると言い出す。 実は資料は既に届いており、ヘイズの手元で止まっていた。 父親は飲酒運転で死亡し、さらに歩行者を殺していた。 酒浸りだったことをヘイズは弟に知られたくないと思い、父親の仲間に頼んで軍歴を改ざんしてもらっていたのだった。 それを聞いて患者は治療を認める。 しかし、抗マラリア薬が効かない。 チェイスはハウスが病気を装っているところを見破る。ハウスは自分が衰えたときに誰が信頼できるのかを確かめるために、わざとハーブを飲んだりして検査数値をコントロールし、チームを騙していたのだった。ハウスは告げ口した人間を捜し出すという。 患者が白髪になったので頭を剃り、シラミがいないという話を思い出したハウスは、現地で座ったときにネズミシラミに噛まれて、チフスに罹ったと思い至る。 その結果血管炎を引き起こした。 さらに映像を外部に流出させたのは、チフスによる精神症状だと主張すれば、有罪を免れるとアドバイスする。 理想とする父親の姿は幻覚である事が判り、正しい事をしたのに刑務所に入るのは納得がいかないだろう。 ハウスはウィルソンに鎌をかけ、フォアマンに告げ口したかどうか尋ねる。その時の答え方でハウスは答えを得る。 患者が退院すると、ハウスはチェイスが「犯人」だったという。 チェイスはそうだとしても、自分を首にすることはできない、なぜならばハウスに何かあったときに、自分が一番頼り人なる立場だと判っているからと答える。 ハウスはチェイスの家にネズミを放したから用心しろという。 ハウスの意図はわからなくもないけれど、別に試さなくてもあのメンバーの中では古参のチェイスが一番頼りになるのは判っているじゃないですか。 実際、最初からハウスは我々を騙していると言っていたし。 しかも、フォアマンとの繋がりも誰よりも古い。2人はハウスの全てを知っているとも言えます。 単に、病気の振りをしてみんなから構ってもらいたかっただけじゃないの?(笑) アダムスの気づきはいかにも女性らしいですけどね。 ウィルソンが誰よりも、まるで母親のように世話を焼いているのが楽しかったですね。 被害者のまっすぐな心は理解できるものでした。 それを正義だとして、証拠映像を漏洩することはもちろん軍の規範には反することで、罰せられても仕方ないでしょう。 『Homeland』で、やはり誤爆のために多くの子供たちが殺された事を政府は隠していて、CIAがそれを明らかにするかどうかと言う話で、もし公にすれば世界中のテロリストが蜂起する口実を与えるだけだという答えに納得もしました。 外交とか政治、戦略というのは個人の正義感の上を行くものですよね。 しかし、だからといって臭いものに蓋、とはならない。 彼はある意味PTSDの被害者でもあるわけだし、ちゃんとケアして。現場で間違いが起こらない対策をきちんとしなければならないと思います。 それにしても、ころされた34人は何の落ち度もなくて気の毒です。 今回、軍人として出てきたSharif Atkinsとフォアマン役のOmar Eppsは共にERの医師でしたね。 Sharif Atkinsは軍人のイメージも良く合いますが、最近では『ホワイトカラー』のFBI捜査官とか、幅広く活躍していておなじみ。 『HOUSE』後のOmar Eppsの活躍も早く見たいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 12, 2013 09:23:43 AM
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