意味深なゲストが出てきて、プライドのプライベートをほじくり回すグレゴリオも、今回ばかりは許してやりたいです。
これはもう、最初から知っている人はニヤニヤしながら見ていたということですよね。
さて、ワニのいる湿地帯、ギリースーツで身を包んだスナイパー、そして非行歴のある未成年者を軍隊方式で鍛えるアカデミーと、CSIマイアミを彷彿とさせるシーンが多くて、その面でも私はニヤリとしてしまいました。
結末は違いましたけどね。
バーでピアノを弾くプライドの前に、久しぶりにJAGのリタ・デヴェロー法務官が現れる。
機密情報を扱うノア・サンドラーが一昨日の連絡を最後に失踪したという。
何か重要なことを上司であるリタに相談しようとしていたことから、リタは心配していた。
プライドと2人でノアの自宅を訪れると、車がなかった。
ノアのPCは中身が削除されて空になっており、まだ遺体が見つかったわけでもないのにというグレゴリオとプライドは、ノアの職場に向かう。
リタは2ヶ月前に現場に戻ったと言い、ノアのことは詳しく知らないと言うが、ノアのオフィスのPCには特に変わりはないという。
そのかわり、フォート・マッカーサー・軍隊アカデミーの資料が集められており、ノアはそこでボランティアで教えていることから、何か捜査していたのではないかという。
アカデミーでは、未成年の犯罪者を厳しい訓練によって更生させると言い、プライドは町との関わりで重要な施設と考えているという。
ノアのラップトップPCを追っていたセバスチャンは、バイユーまで辿ったという。
湿地帯でノアの車が発見されたが、単独でワニ狩りをしていたのか。
車に残されていたラップトップPCも中身が消去されており、おそらくこのラップトップで自宅のPCを遠隔操作したと考えられる。
NCISは、湿地でワニに食われつつあるノアの遺体を発見する。
死因は背中から2発致命傷を受けている。つまり殺しだ。
遺体には引きずられた跡があり、犯人は遺体をワニに食わせて証拠隠滅を図ったのだろう。
独自に調べていたリタがNCISを訪れ、ノアが在校生のテレンス・ルイスについて調べていたようだという。
ルイスの犯罪歴は裁判所命令がなければ開示できないが、地区検事補でもあるリタに記録を調べてもらうつもりだったのではないか。
ルイスについては、暴行や強盗などを繰り返しアカデミーで更生する兆しがなかったという。
ルイスがノアを殺したと考えるリタに、プライドは結論を急ぐべきではないと反論する。
NCISはアカデミーを訪れ、校長のウォルシュ将軍に面会する。
ルイスは3週間前に無許可離隊しており、将軍自身も全ての在校生が更正して成功するわけではないと話す。
さらに、在校生から慕われていたノアがルイスの事を調べていたことは知らなかったという。
検視で凶器は自動小銃で、軍用のものだというが、貫通しているため弾がない。
セバスチャンは現場に戻って弾を探す。
プライドはルイスの上官であるマックス・カブラル少佐から話を聞く。
ルイスは忠誠や秩序を守るという教えにことごとく逆らい、扱うのが難しかったという。
数週間前、ルイスが起こって暴れてノアを殴った事があり、それっきり姿を消したという。
セバスチャンは弾を探している時に、現場にルイスの遺体を発見する。
検視で死亡したのは3週間前と言い、全身に殴られたアザが多数あった。
全身や口の中からは石鹸の成分が検出されたことから、ルイスはアカデミーでいじめを受けたようだという。
再びリタがNCISを訪れ、ルイスの上官、同僚などが軒並み犯罪歴があり、被害を受けたルイスの事を調べていたノアを邪魔に思った在校生や指導官たちがノアを殺したと主張する。
プライドは下手をすると、学校が閉鎖され、過ちを起こした未成年者の更正の場が失われると強く反対する。
リタはルイス殺害についてはJAGの管轄だと言って、逮捕状、捜査令状を取るという。
ウォルシュ校長は内部の犯行の可能性を聞いてショックを受ける。
まずはアカデミー内の全部の銃を調べ、凶器かどうか照合することにする。
パーシーとラサールがカブラル少佐らの銃を受け取って発射検査していると、将軍の次のドーシー大佐がカブラル少佐を呼びに来る。
カブラルは部下のコールに「コード18」と告げる。
弾丸の照合で凶器はカブラルのものと一致し、カブラルの離隊記録が犯行時間とも被る事がわかるが、突然警報がなり、カブラルの隊が武器を持ち出してパーシーとラサールを人質にすると、食堂に立てこもってしまう。
その時、SWATを伴ったパトカーがアカデミーに到着する。
ウォルシュ将軍がドーシーに状況を説明を求めるが、ドーシーはカブラルに出頭を求めたら、突然食堂に立てこもったという。
到着したリタは、プロトコルでSWATを伴っているが、アカデミーで起こっている立てこもりに、SWATを配置させることにする。
ドーシーは自分が部下を説得すると言い、食堂に向かう。
ロレッタはルイスが全身を殴られた12~15時間後に頭蓋骨に致命傷を負ったという。
その傷からは、200年前の木片と黒色火薬が検出された。
プライドは校長室に飾ってあるヴィンテージの銃が1丁なくなっているのに気づく。
この部屋に出入りできるのはドーシーで、ドーシーは全校長の後釜を狙っていたのに、ウォルシュ将軍に地位を横取りされたと考えていた。
プライドはリタに、命令に絶対服従するカブラルがドーシーにはめられたと説明する。
SWATはNCISの要請に耳を貸す様子はなく、グレゴリオはプライドの意を汲んでSWATのスナイパーの位置に向かう。
食堂では入ってきたドーシーとカブラルが言い争いをしており、ドーシーはこうなったのはカブラルが失敗したせいだと責め立てる。
パーシーとラサールはコールに、間違った命令に従う必要はないと説得する。
ドーシーはルイスを痛めつけたカブラルがやりそこねたために、自分が尻拭いをして殺したと話す。
ノアについても学校を守るために殺さなければならなかった。
命令に従ったまでです、というカブラルは罵倒されて、ドーシーに銃を向けてしまう。
その時、グレゴリオがカブラルの銃を狙撃してひるませると、解放されたパーシーとラサールがドーシーに逮捕を迫る。
グレゴリオはリタとプライドの関係を疑っていたが、ラサールらは仕事上の関係だという。
バーで親しく歌う2人を見て、グレゴリオは賭けに勝ったと微笑む。
リタ役のチェルシー・フィールドは、スコット・バクラの実の奥さんなのですね。
子供も2人いて、そりゃ、ケミストリーが良いわけだ。
2人は「ネットフォース」という映画で共演していて、チェルシーさんは「スター・トレック・ヴォイジャー」のキャプテン・ジェインウェイ役に応募していたという、ものすごく共通点がある。
その前後にバクラさんは前の奥さんと離婚していて、私も根掘り葉掘り知りたくなりますよ。(笑)
夫婦共演というと、JAGの時にハーモン役のデイヴィッド・ジェームズ・エリオットが実の奥さんと共演していて、NCISのパイロットエピソードで、その奥さん演じるシンガー大尉が遺体で発見されるという話があったっけ。
プライドのお相手候補?はJAGなのか。
まあ、とにかく意味ありげなセリフや、視線に「何があったんだろう」とこの先も思わされるわけですね。
メインの事件は今週も「ア・フュー・グッドメン」かと思いました。
伝統である命令に絶対服従をさせておいて、罪をカブラルに着せるドーシー大佐は酷すぎじゃないですか。
後から来た将軍も、実務を取り仕切るドーシーを頼りにしていて、実情が見えていなかったのでしょうね。
軍隊方式で若者を鍛え直すという事が万能ではないのは分かります。
ルイスは悪党だったかもしれませんが、組織的ないじめを受けて、相談する場所もなく辛かったでしょうね。
更生させるのに暴力しか方法がないとなると、学校は批判されるでしょうね。
結局、今回の件でアカデミーはどうなるのでしょうね。