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カテゴリ:FBI:特別捜査班
今回もまとまった印象のエピソードでしたね。
2組のコンビによる捜査体制もうまく行っているように見えます。 元金融証券業界にいたスコラに、専門用語を言わせるのは良いと思いますね。 捜査官にもそれぞれ専門分野があっても良さそう。 アームストロング大の学長が、寄付集めのイベントの後、自宅前で何者かに射殺された。 被害者のキャボットは医師出身で前職は公衆衛生局の長官を勤めていた。 犯行は至近距離から向き合って2発銃弾が打ち込まれており、強盗ではなさそうだ。 発砲音を聞いてすぐに通報がなされており、大学の警備員が駆けつけた。 キャボットの妻は、当日ドアを叩いて大声で夫を呼ぶ声があったという。 玄関の防犯カメラに映っていたのは、昨日倫理規定違反で退学になったばかりの、1年生のルーク・ワグナーだった。 ルークのルームメイトによると、ルークは学長から退学を告げられ憤っていたという。 処分の理由は不正入学で、ルークはメンタル面で問題を抱えていたようだ。 ブルックリンの実家に向かうと、ルークは父親の銃を自分の頭に向けていた。 不正入学を画策したのは父親で、ルークは知らなかった。 ジダンが説得をして何とかルークの身柄を確保するが、ルークは学長を殺してないという。 昨夜は退学の理由を直接聞きたいと学長の家の前で待っていたが、銃声が聞こえてきたので怖くなって逃げた。 ルークが手にしていた銃は凶器と一致しなかった。 キャボットの金銭面の状況を調べると、かなりの借金をしており、3ヶ月前にはジャック・シェルビーという男のオフショア企業に40万ドルも送金していることがわかる。 シェルビーはコカインの販売で逮捕され、去年仮釈放している。 4日前にはシェルビーはキャボットに「早く支払わないとまずいことになる」というメールを送っていた。 シェルビーがレキシントンのホテルにいることがわかり部屋に踏み込むと、そこでポーカー賭博を開いていた。 シェルビーはキャボットは良いカモだったと言い、3日前にキャボットの借金を別の男が現金で支払ったと答える。 店の前のカメラには、現金をシェルビーに渡す男の姿が映っていた。 男は億万長者で投資家のラヴィ・シャルマとわかる。 シャルマは12週間前ころから、キャボットの借金の肩代わりを始めているが、シャルマが巨額を投資する「セメラ」という会社にキャボットが役員として就任していた。 借金の肩代わりして、著名なキャボットに役員として着任してほしかったのだろう。 この会社はガンを発見するスキャナーを開発して有名な会社で、まもなく新規株式公開(IPO)の予定だったという。 しかし、2日前にキャボットはIPOの延期をシャルマに提案し、意見が対立していたことがわかる。 どうやら技術面で問題があるらしい。 シャルマはIPOの延期で14億ドルを失うことから、動機となりうる。 しかし、シャルマは14億ドル程度のことで殺人はしないという。 シャルマのアリバイが確認されたため、次にセメラの創立者で大株主のコリーン・ベイカーに目を向ける。 熱心な慈善活動家だが、半年前には元恋人に接近禁止命令を申し出ている。 コリーンによると、キャボットとは家族ぐるみの付き合いだったが、キャボットが技術革新に慎重だったという。 2人は犯行の日のランチの席で最新のデータを確認し、キャボットも納得してIPOに賛成していたというのだが、レストランの店内カメラで2人の会話を読唇術で読み取ると、キャボットは投資家への説明会には否定的で「FDAに報告する」と言っていた。 キャボットの供述とは一致せず、事業を前に進めようとするコリーンには動機がありそうだ。 スコラとクリステンがコリーンの自宅に向かったところ、内部から発砲音がしてコリーンが倒れていた。 家の中にいた犯人は逃亡し、コリーンは命を取り留める。 防犯カメラに映っていた犯人はフードをかぶった男性としかわからない。 おそらく、倒れたコリーンが死んだと判断したのだろう。 現場に残された銃弾から、キャボット殺害の凶器と一致した。 改めてシャルマに話を聞くと、コリーンは最近開発部門の主任技師を解雇していたという。 ビクスビーという男は、コリーンと社員の前でスキャナーを壊し口論していたという。 コリーンは軽傷ですみ、自分を襲ったのはビクスビーではなかったという。 しかし自分を襲った犯人を捜査するにも関わらず、コリーンは全身全霊をかけて開発してきた研究を世に出すことを優先し、捜査への協力を拒む。 ビクスビーは腫瘍科の医師で、スキャナーを壊したのは自分ではないという。 スキャナーは宣伝通りの性能ではなく、誤判定をすることがあり、最初の検査で見落としがあった患者が手遅れとなり、怒ってスキャナーを壊したのだという。 キャボットの知り合いだったという患者は、最初に現場に駆けつけた警備員のトミー・ウォードだった。 ウォードは30分前に銃を持って家を出たことがわかっており、みんなを道連れにするつもりなのか、大変危険な状態と見られる。 ウォードの行き先がセメラ本社ではないかというので、FBIがメトロカードの履歴からウォードを追う。 人混みの中、ウォードを発見したベルとジダンがウォードに人質を離すように説得する。 キャボットを信じて検査を受けたのに裏切られた。 しかし、キャボットは装置の不備を世に知らしめようとしていたのだというとウォードは銃を置く。 そのウォードは走ってきたトラックに轢かれてしまう。 これからすでに検査を受けた785名の中で、誤診のケースを確認しなければならない。 ベルとジダンは、コリーンを逮捕する。 5名の従業員が不具合の隠蔽を証言すると言っており、ビクスビーも証言するという。 ジダンはいとこのライアンが警官になるためNYPDに応募するので、身元照会を引き受けるよう叔父から頼まれる。 ライアンの人柄を知っているジダンは、彼には警官の職務は向かないと判断し、そのとおりに採用担当に意見を述べた。 ライアンは不採用となったが、ジダンはこれからもいとこの支えになりたいという。 人質を取っている状態でも、ネイビーシールズだと有無を言わせず一発で犯人を倒しますね。 今回は説得が2度も成功したにも関わらず、ウォードが不慮の事故で死亡する意味はあったのかなあ。 彼が死んだためにコリーンを逮捕することになったのかな。 このコリーンはモデルがいるようですね。 エリザベス・ホームズという実業家が医療ベンチャー企業を立ち上げたが、詐欺罪で告発された。 ドラマでは金儲けを優先して、人の命を扱う世界ではごまかしが許されないとして、それがジダンのいとこが警官には向かないということになりました。 真実に向き合う、現実に向かう警官にはおしゃべりが上手いヤツは向かない。 まあ、プロとしての意見ですから尊重するべきなのでしょうが、身内に対してやや厳しいですね。 憧れだけでは警官になれないし、組織内の闇もあるだろうし、親身になって考えたからこそのアドバイスだったのでしょう。 ジダンらしいなとも思いました。 それにしても、立派な経歴の学長さんがギャンブルにはまっていて、それに奥さんが気が付かなかったのはちょっと。 今回は投資家から経歴を見込まれて結果的に、正しいことをしようとしたけれど、悪者につけこまれる可能性もあったわけですよね。 大学で集めた金をギャンブルの借金返済に横領していた、という線はなかったのか、もうちょっと広げても良かったかも。 でも、不正入学の学生を退学にしたのだから、そういうところはクリーンな学長さんだったのでしょうね。 その辺が気になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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