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カテゴリ:FBI:特別捜査班
いつもとは違う、Law & Order風のエピソードでした。
言いたかったのは「このご時世」だったのかな。 ロングアイランドの高校の教師パトリック・ミラーがトラブルに巻き込まれたような電話を最後に、戻ってこないと交際相手から届けがあった。 昨夜7時半ころに、コニーアイランドから緊迫した様子で「警察を呼べ」と電話をかけてきて、叫び声が聞こえたが、その後携帯の電源が切れたという。 ミラーは昨日はある生徒と口論になり、頭を冷やすために散歩にでかけたという。 ミラーの教師としての経歴には問題なく、最後に電話をかけた場所の近くにミラーの車が残されていた。 車には血痕が飛び散っており、地面には大量の血液があった。 ミラーは何者かに激しく殴られ、その後車に載せられたようだ。 口論となった生徒に話を聞くが、ミラーは熱血教師で成績などについて言い合いになりカッとなったという。 生徒にはアリバイがあり、逆にミラーが高校の駐車場で男性と揉めているところを見たというので、防犯カメラの映像をチェックすると、マックス・ベイリーという男と口論して胸を小突きあっていた。 実はベイリーはミラーが同居しているヴァネッサの夫で、ヴァネッサは離婚を望んでいたという。 ベイリーは離婚を認めず、しつこく復縁を迫っていたが、ヴァネッサは離婚したらミラーと結婚すると伝えた。 スコラとクリステンがベイリーの仕事先を訪ねると、ベイリーは銃を向けてきた。 借金取りだと思ったと言い、ミラーに関しては小児性愛者だと主張する。 ヴァネッサから聞いて、妻には近づくなと言うためにミラーを尾行していたところ、少女と親しくしているところを見たというのが根拠だが、ミラーはこの事を黙っておくようにと口止め料を渡そうとした。 ベイリーのアリバイが確認され、ベイリーとミラーがやりあったところが防犯カメラに映っていた。 確かにミラーは少女と抱き合っていたが、校長先生はミラーにはそんな疑いはないと言い切る。 しかし、ミラーの教卓を調べると、Jというイニシャルの人物から「あなたなしではどうしたらよいかわからない、会いたい」というメモ書きが見つかった。 メモから指紋が検出され、高校の在校生で2年前にメキシコ・タンピコから一時亡命しているジェシカ・サンチェスとわかる。 叔母の家に身を寄せているジェシカに話を聞くと、ミラーはギャングに身を置くジェシカを救い出そうとしていたという。 ジェシカは13歳でDT15というギャングに入り、それから抜けるために嘘を言ってNYに来たが、こちらのメンバーに見つかりグループに引き戻された。 ミラーは親身になりジェシカを救うと言っているのをギャングに聞かれてしまい、殺されてしまった。 ちなみに、ジェシカは抜けたいという本心を仲間には知られていない、もし知られたら殺されてしまうと訴える。 ジェシカはミラーに救いを求めたためにミラーが殺され、責任を感じていた。 殺した犯人についてはわからないというが、遺体発見に協力した。 ベルはジェシカのギャングとしての過去について話を聞く。 リーダーから命令されれば拒むことはできない、何と14歳のときに仲間を裏切ったものを殺したという。 それは叔父に銃を突きつけられて、殺さなければ自分が殺されるという状況でのできことだった。 カスティーヨはジェシカの身を守るため、証人保護の対象にするという。 しかし検事局を納得させるのは難しいことだった。 ジダンは自分なら人を殺すより、銃弾の方を選ぶと言って、ジェシカを信じるベルと意見をぶつけあう。 ジェシカが証人保護にふさわしい人物であることを証明するため、FBIはジェシカにカメラを付けさせ、ミラー殺しの実行犯の証拠をつかもうとする。 ミラーの身体から採取された唾液は、DT15のマルコ・ゴメスのものであることがわかり、ジェシカはギャング仲間がたむろするアーケードに向かう。 犯人に殺しを認めさせるのが目的だが、逆にゴメスはジェシカに「ケイラをパーティに招待しろ」と求めた。 これはケイラを殺せという意味で、FBIは対応を検討する。 今捜査をやめれば、ジェシカは危険になり、ベルは捜査を続行するべきだという。 何とかジェシカが疑われないようにゴメスらを信じさせ、ケイラの身柄を確保して切り抜けようと考えたFBIだったが、ケイラの行方がわからない。 ジェシカはギャングのアジトに入り、FBIは突入のチャンスを待った。 ゴメスはジェシカの忠誠に疑いがあるのでケイラを殺させるという。 ケイラは他所のギャングとつるむなど忠誠心が足りないので、見せしめのために殺さなければならない。 その時、ケイラが連れてこられ、ゴメスはジェシカにナタを手渡した。 今すぐここでケイラの首を斬れという。 FBIが突入しようとすると、一同は笑い出し、これはジェシカを試すテストだとわかった。 ゴメスらはジェシカが抜けるという噂を聞き、確認する必要があったと言い、ミラーを殺したと白状する。 これで自白が得られたとして、FBIが突入してギャングメンバーを逮捕するが、保護プログラムに入るはずのジェシカを移民関税執行局が勾留してしまう。 ジェシカに退去命令が出ていると言い、ベルが激しく抗議しても通用しなかった。 カスティーヨが手を回したが、移民関税執行局はギャングに属する凶暴な移民は送還の対象となると譲らない。 いくらFBIの捜査に協力したといっても、メキシコに戻されたら殺されると訴えてもだめだという。 FBIとしても何とかジェシカを守るために異議申し立てを行い、ベルが必死でジェシカの勇気ある行動について証言するも、判事は法にしたがって、退去命令を出すと決定してしまう。 ジェシカは故郷に送り返されて殺されるのでしょうね、後味が悪いなあ。 後日談があって、ベルと再会するストーリーがあったら良いのに。 2年前だから彼女は15歳でおばさんを頼ってアメリカに渡ったのですね。 親戚を頼るとどうしても組織にバレてしまうでしょうが、わずかに15歳の子供ではできることは限られるでしょう。 それでも勇気のある行動で、そういう生き方はアメリカ人は好きそう。 子供に人殺しをさせてまで、組織の引き締めをはかる組織は、結局みんな嫌々参加しているということですね。 やるせないですね。 FBIとICEとの管轄権争いの背景には、移民に厳しい目が向けられる「ご時世」の影響があるのかな。 人道的にジェシカを助けたくても、手続き上亡命申請は保留の身、今もギャング組織に属しているのなら送還の対象とは、そもそも送還ありきの対応ですね。 ジダンの彼女モナの力も及ばなかったか。 いつものカスティーヨの人脈でもだめだったのか。 あるいは判事によっては認められたかもしれません。 ところでナタといっても、あれをマチェーテと呼ぶと、個人的には大好きなダニー・トレホさんを思い出してしまって、正義の味方はいないのかと言いたくなりますね。 ジェシカを信じて必ず守ると約束したベルのショック、罪悪感が後を引きそうです。 ミラー先生は英語の先生なのでたまたまかもしれませんが、字幕をわざわざつけていたマヤ・アンジェロウの「歌え、翔べない鳥たちよ」ですが、ジェシカの運命とは関係あるのかなと思いながら見ていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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