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カテゴリ:The Blacklist
最近はリストナンバーのないエピソードが多いですね。
そして、終わりに近づくということは「ブラックリスト」から毒が抜けて、らしくない形になっていくのかと思いました。 クーパーは距離を置かれているレッドに直接「事件」を提供するようねだる。 レッドはまとめて3件を紹介し、自分自身はタスクフォースの予算問題を追及しようとするハドソン議員の対応をするという。 一つ目は不妊治療を行うクリニックで停電が起こり、温度管理ができなくなって預かっていた受精卵がだめになったというもの。 採卵には高額な費用がかかるため、クリニック側に問題があるとなると裁判が起こされるだろう。 レッドは、ハッカーによる犯行ではないかという。 その目的は不妊治療に対する抗議活動か、あるいは特定の顧客への攻撃だったのか。 2つ目は入院中の患者が次々と不自然な死を迎えた事件で、「救いの天使」と言われる存在が疑われるという。 3つ目の事件は、依頼人の和解金を盗んでいるという弁護士、レベッカ・アンダース。 数百万ドル単位の和解金を勝ち取る弁護士だが、依頼人にはその金額が渡っていないという。 アンダースは盗んだ金をどこに隠しているのか、あるいは投資しているのか。 なぜレッドが3件も一度に渡したのか分からないが、クーパーはチームで分担して捜査を行うよう指示する。 アンダースの依頼人クライブは100万ドルの和解金を勝ち取ったアンダースに感謝しているというが、実際は350万ドルが支払われており、その額についてはクライブは知らされていない。 アンダースは秘密保持を建前にして居直り、額の違いについては法廷で証明して見れば良いと、余裕を見せる。 レスラーは奪った金をどこへ流したか情報を提供すれば、取引に応じるというが、アンダースは個人的な消費生活、子供の教育費、野生動物保護協会の理事などに使ったと説明する。 それが真実なら事件解決だ。 ウェクスフォード不妊治療クリニックでは、嵐の夜に停電が起き、予備発電機も作動しなかったという。 温度の異常を示す警告システムも稼働しなかった。 クリニックのシステムを担当するアダボ・コムテック社の責任者ワグナーが対応し、シーヤとデンベはハッキングの可能性をFBIのサイバーチームが調査すると告げる。 ハービーの知り合いの情報で、死亡したという3人の検視では心不全が死因となっている。 さらに詳しく調べたところ、いずれも塩化カリウムが投与されていた。 これは大量に与えられると死亡する、処刑にも使う薬品だが、一般に死亡した場合人間はカリウムを過剰摂取したような状態になり、それが生前に摂取されたものかどうかが検視では見分けられないという。 不審死を起こしたDCの医療機関で働く医療従事者の中で、複数の職場を転々とするドーン・ジャコバスという看護師がいることがわかった。 人員不足の科を渡り歩いており、レスラーが現在の職場へ出向き身柄を確保する。 レッドはハドソンの自宅に不法侵入し、鍵のかかったキャビネットからシカゴの監視対象の女性の情報を入手する。 それを調べた私立探偵を脅して、女性の名前を特定したレッドはシカゴへ向かう。 不妊治療クリニックのシステムを調べた結果、ハッカーではなく内部から発電機が停止されたことがわかった。 これは保守作業用のバックドアを使ったもので、犯人は内部の人間ということになる。 しかも、メンテナンスをしているアダボ・コムテック社のCEOアレクサンダー・アダボ夫妻が受精卵を預けていたことがわかる。 アダボは若い妻と結婚し、自身のガンの手術の前に受精卵をクリニックに預けていた。 攻撃の対象になるような心当たりを問われ、妻はアダボの実子を挙げる。 実はセキュリティ担当のワグナーはアダボの前妻の子で、会社の技術最高責任者だった。 父のために一生懸命働いてきたのに、新たに兄弟を作って財産を分け合うことが許せなかったという。 ジャコバスは患者を楽にしてあげたかったというが、塩化カリウムを点滴したことは否定する。 ハービーが輸液を調べたところ、病院にはラベルに表記されている量の10倍の塩化カリウムを含むパックがあった。 ジャコバスはそれには触れておらず、製薬会社が間違った製品を医療現場に納入していた可能性が出てきた。 クーパーがFDAに通報しリコールが行われることになり、レスラーがコルベック・メディカル社に向かう。 ハドソンが監視していたアビー・ライダーは大学生で、逮捕歴があった。 ハドソン議員について尋ねると、彼に人生を壊されたという。 アビーの両親は犯罪に関わり、8年前当時連邦検事局にいたハドソンにより刑務所に入れられた。 その後アビーは身寄りがなくなると施設に入れられ、それも転々としたという。 しかし、ハドソンはアビーを気にかけ、福祉の担当者を通じて学校や生活に必要な物を送っていた。 18歳になるとアビーが福祉のシステムから外れ、ハドソンが連絡が取れなくなったため、私立探偵を雇って再びアビーに支援を始めたという。 アビーはハドソンの支えに感謝していた。 コルベック・メディカル社の経営陣は輸液の不良問題について曖昧な態度をとる。 隠蔽しようとする姿勢に見え、シーヤは不良品が出荷された1週間後に工場を閉鎖したのは実態に気づいていたのではないかと追及する。 品質管理部長は工場を閉鎖したのは通常のメンテナンスだったと答えるが、帰り際に免責を条件に事実を話すという。 実際は数ヶ月前からCEOは不良品について知っており、すでに何十万個も出荷していることから1%未満の不良には目をつぶる事にした。 おそらく今回の捜査がなければ表には出なかっただろう。 これで3件とも事件は解決したが、ブラックリストの犯罪者としてはタスクフォースが捜査するレベルではない。 なぜレッドはこれらをクーパーに紹介したのか。 デンベはレッドには考えがるはずだという。 レスラーは3件ともに「野生動物保護協会」の共通点があると気づく。 ワグナーもアンダースもコルベック・メディカルのCEOも理事としてパーティに参加していた。 クーパーは本当の捜査はこれからだとして協会の理事に面会し、事情を聞く。 すでに当該の3名は除名されたが、クーパーは大口寄附者の名簿を見て、5250万ドルの匿名の寄附者がいることを指摘する。 10年間顔を出さず寄付を続けてきた人物は一度だけ姿を見せた。 名前がスティーブン・ホーマンだと聞いて、クーパーはレッドだと理解する。 新世紀に協会をつなげるため、理事を徹底的に調べ、3名をFBIに片付けさせたのか。 それであっても、クーパーは気分が良いという。 レッドはデンベにハドソンを調べたが空振りだったという。 手を付けずに置いておく方が良いこともある。 ハドソンの人生を邪魔してまで自分の人生を守る価値があるのだろうか。 最近財産を手放しているが、アグネスの未来のために自然環境や野生動物を守りたい、自分の力が及ばないことには寄付をしているという。 レッドはこれまでも気前が良かったが、今度のは桁違いだ。 今回の3人の犯罪者たちは権力も尊敬も自由も持っていたのに、金に目がくらんだ。 人は足るということを知らなければならない。 心配するデンベにレッドは自分は大丈夫だという。 私はレッドはドーフ議員の方を陥れるのじゃないかと思いましたが、ハドソンの方に行って落ち度を見つけようとしたわけですね。 どんな人にも叩けばホコリが出てくるので(特に政治家なら)それを狙ったのでしょうが、ハドソン議員はまともな人で、正義感だけでなく思いやりのある人でした。 もちろん、それでも以前のレッドならハドソンを陥れるとか、何か細工ができたでしょうが、正直、そういうことに疲れたのかな。 疲れたというか、ばかばかしくなったというか。 アグネスの未来のために、少しでも自然破壊を止めてこの地球を守りたいという、人類の叡智を目指し、人類愛にあふれるレッドに変わったような感じです。 となると、レイモンド・レディントンは静かに舞台から去るということになりますね。 仕事にやりがいを感じることができたチームは、レッドがいなくても大丈夫だと感じられたかな。 レスラーはスポンサーとして面倒を見ているプリチャードの相談にのり、適切なアドバイスを与える。 弱気になるプリチャードの悩みを親身になって聞いてやり、支えになっている姿は長年見てきて良かったなと思います。 彼にとっても、真っ当な人生を送るのに支えとなっているのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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