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テーマ:政治について(19787)
カテゴリ:時事
一昨日書いたネタがらみで、産経新聞がまたデマの上塗り記事を書いたようです。 -- 【土・日曜日に書く】東京特派員・湯浅博 「水盗人」に狙われる日本 http://sankei.jp.msn.com/world/china/090523/chn0905230326000-n1.htm -- いや、なんかもうお腹いっぱいって感じですね。 水源地を買い占めたら水利権を無視して水を使えるようになるという発想がなんともお粗末。 しかし産経だけではなく、この記事に出てくる大台町の町長さんも何だかなあというところ。 『多くの森林が買収目的も分からぬまま動いていることに危機感が募るのだ。尾上武義町長は「あの水源林の水は宮川に流れ込み、下流域の田んぼを潤している。途中で水が止められたら、それこそ一大事」と語る。国と県に法規制の網をかぶせるよう要請している。』 水源林を買収しただけで、どうやって「途中で水を止める」なんてことが出来るのか、教えていただきたいものです。 法規制なんて既にあるでしょ。河川法というものが。 その法の網を逃れるために井戸で取水するんだとしたって、だったら何でそんなに広大な土地を買収しなければならないのかさっぱり意味不明。 ちなみに、この宮川という川から農業用水として利用できる水の量は約20トン/秒。発電用が約100トン/秒となると。 http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/070615-2/pdf/s5-3.pdf これが「止められる」と言えるくらいの水の量となると、最低でも10トン/秒のレベルは取水されることを想定しないと。 10トン/秒ということは86万トン/日。2リットルのペットボトルが1日に4億本強ですか。 これを誰が詰めて、どうやって中国まで運ぶというのでしょうね。毎日10隻以上のコンテナ船が伊勢神宮の沖から中国に向けて出港し、港までは日本最大級の1500トン貨物列車を山手線以上の頻度で走らせられる鉄道を引くんでしょうか。 それだけの産業を興したら大台町の人口も5倍くらいにはなるでしょうね。本来なら町長さんは万々歳の話。 ま、「途中で水を止める」なんて、この様に荒唐無稽としか言い様が無い。 中国に海水の淡水化プラントを作った方が、よっぽど簡単ですよ。 バーチャルウォーターという概念は不勉強で知りませんでしたけど、だから何? ですね。 これからそういう食料を日本で自給しよう、だから水の確保が重要だと言いたいのでしょうか? だったら本来なら、中国が水だけを自国に運び込もうとするという話のデタラメさがわかりそうなものなんですけどね。 水なんかで運び込むよりも、中国資本が日本で農地や牧場を経営して、食料品の形にした方がよっぽど効率的と。 まあ、それも判っていてデマを流しているというのが正解なんでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月27日 04時17分46秒
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